Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成した定義ファイルをAIXサーバに適用する場合の手順を説明します。
ファイルをAIXサーバに適用する場合,「システム環境への登録」機能は利用できません。作成したファイルをftpコマンドによりAIXサーバに転送する必要があります。
(a) 実行手順
次の手順でxodbinitコマンドを実行してください。
- AIX用として作成した\ESET\usr\(パラメタ名称)下の初期設定パラメタファイル(esetinit.txt)又は再構成パラメタファイル(esetreco.txt)及びシステム共通定義ファイル(esetrc.txt)をftpで他のサーバに転送する。
High-end Object Serverを使用する場合は,更に,ステータスサービス定義ファイル(esetsts.jnl.txt),システムジャーナルサービス定義ファイル(esetjnl.txt),システムファイル作成用バッチファイル(DBSINT.BAT)も転送する。
- 転送先のサーバにログインする。
- データベースの初期化をする場合は,システム共通定義ファイルを,$XODDIR/conf/xodrcとして格納する。
- esetknl.txtの内容を参考にして,OSのsamコマンドを使ってカーネルパラメタ値を変更する。
カーネルパラメタ値の変更方法は「(b) カーネルパラメタ値の変更」を参照してください。
- オブジェクトサーバのxodbinitコマンドを実行する。
実行時に,転送されてきた初期設定パラメタファイルの名称を指定します。
High-end Object Serverを使用する場合は,初期設定時,システムファイル作成用バッチファイルを起動してください。その後,ステータスサービス定義ファイルを$XODDIR/conf/sts,システムジャーナルサービス定義ファイルを$XODDIR/conf/sysjnlとしてそれぞれ格納します。
(b) カーネルパラメタ値の変更
AIXでは,xodbinitコマンドを実行する前に,カーネルパラメタ値を変更する必要があります。変更には,chuserコマンド及びchdevコマンドを使ってください。また,このユティリティで作成したカーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載されたパラメタごとの指定方法に従ってください。
次に,パラメタごとの指定方法を説明します。
- nfile,nflocks,ninode,maxuprc,nproc,semmnu,msgmni,msgtql,shmmni,semmns,semmni,msgmax,msgmnb,msgseg,msgsszパラメタ
カーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載された値は,Groupmaxを運用するために必要となる値です。初期設定パラメタ,構成変更パラメタを作成した場合は,現在設定されている値に,通知ファイルの値を加算した値を設定してください。再構成を行った場合は,Groupmaxとして今までに加算した値より増えた分だけを加算してください。ただし,既に,Groupmaxを含むシステム環境を運用するために十分な値が設定されていれば,変更する必要はありません。また,システムの上限値を超えない範囲で値を加算してください。
- shmmax,maxdsizeパラメタ
現在設定されている値とカーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載された値を比較して,大きい方の値を設定してください。
- nofiles,data_hard,maxuprocパラメタ
AIX版でのみ使用できます。
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