Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
- <この項の構成>
- (1) Groupmax環境設定を支援します
- (2) オブジェクトサーバ簡易設定(定義ファイルの作成)
- (3) カーネルパラメタ変更情報の通知ファイルの作成
- (4) 作成されるファイル
(1) Groupmax環境設定を支援します
ここでは,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティの機能及び操作方法を説明します。
(a) Groupmaxサーバ環境設定ユティリティの概要
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティは,次に示す機能によって,環境設定を支援します。
- 定義ファイルの作成
それぞれの環境におけるユーザ数などのデータを入力するだけで,オブジェクトサーバの定義ファイルが自動生成されます。作成された定義ファイルは,データベースの初期化又は再構成を実行するときに使用します。
High-end Object Server指定時は,ステータスサービス定義ファイル,システムジャーナルサービス定義ファイル,及びそれらを初期化するためのバッチファイルを作成します。
- カーネルパラメタ変更情報の作成
Groupmaxを運用する場合に必要なカーネルパラメタの変更情報の通知ファイルを,それぞれの環境におけるユーザ数などのデータを入力するだけで自動生成できます。
また,システム構成の変更によってカーネルパラメタの値を見積り直す場合に必要なカーネルパラメタの変更情報を作成できます。
次のような場合には,カーネルパラメタ変更情報を作成して,カーネルパラメタの値を変更してください。
- Groupmaxサーバ環境設定ユティリティ以外でAIXサーバの環境を設定した場合
- Groupmaxの運用形態,ユーザ数及びデータ件数を変更した場合
図E-1に,Groupmaxのサーバ環境を初期化するときの,全体の操作手順の中でのGroupmaxサーバ環境設定ユティリティの機能を示します。
図E-1 Groupmaxのサーバ環境設定の中でのGroupmaxサーバ環境設定ユティリティの機能
(b) Groupmaxサーバ環境設定ユティリティを使用できる範囲
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティによってデータベースの環境設定に使用するパラメタファイルを作成できるのは,次に示す条件を満たしている場合です。
- すべてのサーバプログラムついての条件
- それぞれのプログラムの設定可能な範囲でパラメタの値を入力した場合
- データベースの運用期間(データベースの再編成までの期間)が30日以内の場合
- Groupmax Address/Mail Serverを使用する場合の条件
- (システム内の全ユーザ数)÷(このサーバに登録するユーザ数)が400以下の場合
- システム内の全ユーザ数が32500以下の場合
- このサーバに登録するユーザ数が5000以下の場合
- Groupmax Workflow Serverを使用する場合の条件
- ワーク処理日数とワーク保存日数の合計が30日以内の場合
これらの条件を満たさない場合,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティでは正しい値のパラメタファイルを作成できません。この場合は,それぞれのプログラムの手順に従ってパラメタファイルを作成してください。
(2) オブジェクトサーバ簡易設定(定義ファイルの作成)
オブジェクトサーバで使用する定義ファイルを作成します。作成するファイルを次に示します。
- 初期設定パラメタファイル
- 再構成パラメタファイル
- ステータスサービス定義ファイル
- システムジャーナルサービス定義ファイル
- システムファイル作成用バッチファイル
- システム共通定義ファイル
- カーネルパラメタの変更情報の通知ファイル
それぞれについて簡単に説明します。
(a) 初期設定パラメタファイル
初期設定パラメタが,ユーザ数や実装メモリなどのシステム構成情報を基に自動生成されます。パラメタが格納されるファイルはesetinit.txtです。同時にシステム共通定義ファイルも作成されます。High-end Object Server指定時は,ステータスサービス定義ファイル,システムジャーナルサービス定義ファイル及びシステムファイル作成用バッチファイルも同時に作成されます。
作成ファイルを,ftpを使ってAIXサーバに転送してから,xodbinitを実行してください。
(b) 再構成パラメタファイル
再構成パラメタファイルの再構成用パラメタrecreateが自動生成されます。パラメタが格納されるファイルはesetreco.txtです。
作成ファイルを,ftpを使ってAIXサーバに転送してから,xodbrcnsを実行してください。
(c) システム共通定義ファイル
初期設定パラメタファイル又は再構成パラメタファイルの作成と同期して,システム共通定義ファイルが作成されます。作成されるファイルはesetrc.txtです。
作成ファイルを,ftpを使ってAIXサーバに転送してから,$XODDIR/conf/xodrcというファイル名でコピーしてください。
(d) ステータスサービス定義ファイル
定義画面で入力した内容を元に,High-end Object Serverを使用する場合に必要なステータスサービス定義ファイルが自動作成されます。
作成された定義ファイルを,ftpを使ってAIXサーバに転送してから,$XODDIR/conf/stsというファイル名でコピーしてください。
(e) システムジャーナルサービス定義ファイル
定義画面で入力した内容を元に,High-end Object Serverを使用する場合に必要なシステムジャーナルサービス定義ファイルが自動作成されます。
作成された定義ファイルを,ftpを使ってAIXサーバに転送してから,$XODDIR/conf/sysjnlというファイル名でコピーしてください。
(f) システムファイル作成用バッチファイル
ステータスファイルとジャーナルファイルを初期化するバッチファイルです。
作成されたバッチファイルを,ftpを使ってAIXサーバに転送してから,実行してください。
(3) カーネルパラメタ変更情報の通知ファイルの作成
AIXサーバでのGroupmaxの環境設定に関連して変更が必要なカーネルパラメタとその変更値が,変更情報の通知ファイル(esetknl.txt)に出力されます。変更情報の通知ファイルはシステム構成を基に自動生成できます。このファイルを参考にして,カーネルパラメタの設定コマンドを使って,カーネルパラメタを変更してください。
(4) 作成されるファイル
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成されたパラメタを格納する,ファイル及びディレクトリを図E-2に示します。ファイルシステムは,Windows NTのNTFSを使用します。
図E-2 Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成されるファイル
図E-2に示したディレクトリの中で,ESET,sys,log,及びusrのディレクトリは,Grpupmaxサーバ環境設定ユティリティの組み込み時に作成されます。
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