Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
形 式
xodras -t デバイスファイル[-a ファイル名]{-c|-r}
機 能
オブジェクトサーバで障害が発生した場合,障害調査に必要な最低限の情報を取得します。このコマンドを実行すると,次のファイル及びディレクトリを取得できます。
- ヘッダ(日付,OS,ディスク状態,インストール情報)
- $XODDIR/spool
- $XODDIR/conf
- $XODDIR/tmp
- システムログ
AIXの場合:/usr/adm/syslog/syslogfile
HI-UX/WE2の場合:/usr/adm/syslogfile
HP-UXの場合:/usr/adm/syslog
オプション
-t デバイスファイル名又はディスクファイル名
取得した障害情報を格納するファイル名を指定します。
-a 通常取得するファイル以外のファイル名
上記取得ファイル及びディレクトリ以外に取得したいファイルを指定する場合に使用します。
-c
-tオプションで指定したデバイスファイルへ上書きする場合に指定します。
-r
-tオプションで指定したデバイスファイルへ追加書きする場合に指定します。
ただし,HI-UX/WE2上では,CMT,QIC及び8mmテープに対して-rオプションを指定できません。これら媒体を障害情報の格納先に指定する場合は,-cオプションを指定してください。
終了ステータス
コマンドの終了ステータスを示します。
0 :正常終了
0以外:異常終了
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,スーパユーザだけです。
- このコマンドを実行するために環境変数XODDIRを設定してください。
- 障害情報を取得するシェルは,$XODDIR/bin下に作成されます。
- -tオプションには,tarコマンドの-fオプションで取り扱える媒体を指定することもでき,デバイスファイルの代わりにディスクファイルを指定することもできます。しかし,障害情報にはshmdumpが含まれ,大容量(数10MB)となるため,あらかじめディスク空き容量を十分考慮してください。また,格納先に指定したファイルは,アーカイブ形式のバイナリファイルであるため,ftpで転送するときは注意してください。
- 記録容量が満杯であることを意味するメッセージが表示された場合は,tarコマンドを実行したときと同じように,記録媒体を交換し,メッセージに応答してください。
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