Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

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7.7.2 再編成パラメタの項目

それぞれの項目について説明します。

<この項の構成>
(1) reorgパラメタ
(2) areaパラメタ
(3) recreateパラメタ

(1) reorgパラメタ

areaパラメタを指定していない場合,再編成の対象となるのは,ユーザデータベースとディクショナリのエリア(エリア中のすべてのオブジェクト)です。areaパラメタを指定すると,areaパラメタで指定したエリアのオブジェクトが再編成の対象となります。

また,オブジェクトの再編成と合わせて,インデクスも再作成されます。areaパラメタを指定していない場合,OIDインデクスも再作成されます。areaパラメタを指定している場合,OIDインデクスは,オブジェクトの再編成と合わせて自動的に更新されます。

reorgパラメタの-u及び-dオペランドで指定したアンロードファイルは,xodbreogコマンドの実行時に作成され,xodbreogコマンドが正常終了したときに削除されます。xodbreogコマンドが異常終了した場合には,このファイルは削除されません。このため,再度同じファイル名でxodbreogコマンドを実行する場合は,実行前にこのアンロードファイルを削除してください。

reorgパラメタを複数指定する場合は,繰り返して指定します。reorgパラメタを複数指定した場合は,次のように動作します。

(a) -uオペランド

説明:
ユーザデータベースのエリアを再編成するための,アンロードファイルの名称を指定します。
ユーザデータベースエリアのアンロードファイルの名称は,最大128個まで指定できます。同じファイル名を指定するとエラーになります。
また,指定されたすべてのユーザデータベースエリアのアンロードファイルは,ユーザデータベースエリアのアンロード処理の開始時にオープンできるかどうか検証されます。
一つのアンロードファイルの所要サイズが,ディスクの空き領域サイズを超えるような大きなデータベースであっても,ユーザデータベースエリアのアンロードファイルの名称を2つ以上指定することで,xodbreogコマンドを実行できるようになります。
ユーザデータベースエリアのアンロードファイルの名称が2つ以上指定された場合,100Mバイト出力するごとに,その次に指定されたアンロードファイルに出力先が切り替えられます。最後に指定されたアンロードファイルの次の切り替え先は,最初に指定されたアンロードファイルです。
また,アンロードファイルが,以下のいずれかの状態になった場合も,次のアンロードファイルに切り替えられます。
  • ディスクに十分な空き領域がないため,アンロードファイルへ書き込めない
  • アンロードファイルのサイズが2Gバイトに達した
  • プロセスで書き込めるファイルの大きさの上限,又は最大ファイルの大きさに達した
上記の状態になったアンロードファイルは,以後,切り替え先の対象にはなりません。
areaパラメタを指定して,-nオペランドにユーザ用エリアのエリア名を指定していない場合,このオペランドの指定は不要です。

規則:1〜175バイトの〈パス名〉を指定します。

(b) -dオぺランド

説明:
ディクショナリのエリアを再編成するための,アンロードファイルの名称を指定します。areaパラメタを指定して,-nオペランドにディクショナリ用エリアのエリア名を指定していない場合,このオペランドの指定は不要です。

規則:1〜175バイトの〈パス名〉を指定します。

(c) -wオぺランド

説明:ワークファイルを作成するディレクトリの名称を指定します。

規則:
1〜175バイトの〈パス名〉を指定します。省略するとAIXの場合は/tmp,HI-UX/WE2の場合は/usr/tmp,HP-UXの場合は/var/tmpが仮定されます。

(2) areaパラメタ

再編成パラメタファイルにこのパラメタを指定することで,指定したエリアだけを再編成できます。このパラメタは,reorgパラメタのすぐ後に指定します。複数のエリアを再編成する場合は,繰り返して指定します。

ユニバーサル関連の張られたエリア,及びクラスタードストリングタイプが定義されたエリアを指定した場合,そのユニバーサル関連の管理エリア,及びそのクラスタードストリングタイプを使用しているタイプのあるエリアが指定されていなくてもそれらのエリアにある情報が自動的に更新されます。また,マスタディレクトリエリアについても更新される場合があります。

(a) -nオプション

説明:
再編成の対象となるエリア名を指定します。

規則:
エリア名は重複して指定できません。また,指定できるエリアは,ユーザ用エリアとディクショナリ用エリアだけです。

(3) recreateパラメタ

インデクス中のむだな空き領域をなくしたい場合,又はインデクスの内容が不正になった場合,再編成パラメタファイルにこのパラメタを指定することで,インデクスだけ再作成できます。このときオブジェクトは再編成されません。再作成はタイプ単位(インデクス単位)又はエリア単位で実行できます。

複数のインデクスを再編成する場合は,繰り返して指定します。recreateパラメタを複数指定した場合,次のように動作します。

(a) -dオプション

説明:
-dオプションを指定した場合,-iオペランド,-tオペランドでは,インデクス番号及びタイプ番号を指定します。インデクスの障害(KFXO42121-Eエラー)によって,インデクスを再作成する場合,-iオペランド,-tオペランドでは,このメッセージに表示されるインデクス番号,タイプ番号を指定してください。
-dオプションを省略した場合,-iオペランド,-tオペランドでは,インデクスの名称及びタイプ名を指定します。

(b) -tオペランド

説明:再作成するインデクスを定義したタイプ名又はタイプ番号を指定します。

規則:
タイプ名を指定するときは1〜95バイトの〈文字列〉を,タイプ番号を指定するときは1〜4294967295の〈符号なし整数〉を指定します。

(c) -iオペランド

説明:
再作成するインデクスの名称又はインデクス番号を指定します。省略すると,-tオペランドで指定したタイプ中のすべてのインデクスが再作成されます。

規則:
インデクスの名称を指定する時は1〜95バイトの〈文字列〉を,インデクス番号を指定するときは1〜4294967295の〈符号なし整数〉を指定します。

(d) -aオペランド

説明:再作成するインデクスを定義したインデクスエリア名を指定します。

(e) -wオぺランド

説明:ワークファイルを作成するディレクトリの名称を指定します。

規則:
1〜175バイトの〈パス名〉を指定します。省略するとAIXの場合は/tmp,HI-UX/WE2の場合は/usr/tmp,HP-UXの場合は/var/tmpが仮定されます。

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