Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


7.4.2 システムジャーナルサービス定義の項目

それぞれの項目について説明します。

<この項の構成>
(1) set形式
(2) コマンド形式

(1) set形式

(a) jnl_unload_checkパラメタ

説明:
交代先を選択する時に,アンロードされていないファイルであっても交代選択時の対象とするかどうかを指定します。Yの場合は,アンロードチェックをするため,交代先選択時の対象としません。Nを指定した場合,ジャーナルのアンロードをしなくても良いため運用は容易になりますが,ジャーナルによるデータベースのバックアップからの回復はできなくなります。運用方法により選択してください。

Y:アンロードチェックをするため,交代先選択時の対象としません。

N:アンロードチェックをしないため,交代先選択時の対象とします。

規則:省略した場合はYが仮定されます。

(b) jnl_rerun_swapパラメタ

説明:
システム再開時にジャーナルをスワップするかどうかを指定します。スワップすることで,物理的にジャーナルを分けることができます。

Y:ジャーナルをスワップします。

N:ジャーナルをスワップしません。

規則:省略した場合はNが仮定されます。

(c) jnl_cdintervalパラメタ

説明:
チェックポイントを取得する間隔をジャーナルのブロック数で指定します。1ブロックは32キロバイトです。チェックポイントでは,データベースファイルへ,それまでのデータベースの更新内容がすべて反映されます。オブジェクトサーバの再開始時には,チェックポイント以降のジャーナルを基にデータベースが回復されます。データベースの回復時間は,ジャーナル件数に比例するため,再開始時間に見合ったチェックポイント間隔を指定してください。
なお,データベースファイルへのwrite回数を削減したいなど,チューニングのためにこの値を大きくすることができます。チューニングについては,連携する各Groupmaxのアプリケーションの指示に従ってください。

規則:100〜32000の〈符号なし整数〉を指定します。

(2) コマンド形式

(a) jnladdfgジャーナルのファイルグループの指定

形式
{{jnladdfg -g ファイルグループ名 [ONL] }}

機能
システムジャーナルを構成するファイルグループを指定します。
jnladdfgコマンドは,システムジャーナルサービス定義内に2〜30個指定できます。なお,ONLを指定したjnladdfgコマンドは2個以上必要です。
ただし,ファイルグループ名は,システムジャーナルサービス定義内で一意な名称にしてください。

オプション

-g ファイルグループ名
ファイルグループ名を1〜8バイトの識別子で指定します。

ONL
このファイルグループを,オンライン開始と同時にオープンする場合に指定します。省略した場合は,オンライン開始時にはクローズ状態の予約のファイルグループになります。
運用中にスワップ先のファイルグループがなくて異常終了した場合,前回起動時にシステムジャーナルサービス定義ファイルのjnladdfgのオプションにONLを指定していないファイルグループをONLに変更しても,再起動時,ONLの指定は有効にはなりません。スワップ先のファイルグループがなくて異常終了した場合は,「5.3.2(5)システムジャーナルファイルの操作」の「(g)スワップ先のファイルグループがない場合」に記述している対処を行い,High-end Object Serverを再開始してください。再開始が完了した時点で,ONLの指定は有効になります。

(b) jnladdpfジャーナルの物理ファイルの指定

形式
{{jnladdpf -g ファイルグループ名 -a 物理ファイル名}}

機能
ファイルグループを構成する物理ファイルを指定します。
jnladdpfコマンドは,ファイルグループに対して1個だけ指定します。
なお,物理ファイル名は,システム内で一意な名称にしてください。

オプション

-g ファイルグループ名
ファイルグループ名を1〜8バイトの識別子で指定します。
ここで指定するファイルグループ名は,あらかじめjnladdfgコマンドで定義しておきます。

-a 物理ファイル名
-gオプションで指定したファイルグループを構成する物理ファイル名を〈パス名〉名で指定します。
この物理ファイルはジャーナル関係のファイル用として作成したファイルを使用します。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, 2002, Hitachi, Ltd.