Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
システムファイルには,システムの回復に必要な履歴情報のように,信頼性が求められるデータを格納します。Object ServerとHigh-end Object Serverでは,使用するシステムファイルが異なります。
- <この項の構成>
- (1) Object Serverで使用するシステムファイル
- (2) High-end Object Serverで使用するシステムファイル
- (3) OSのファイルシステム領域,及びデータベースファイルとの関係
- (4) システムファイルの保護
(1) Object Serverで使用するシステムファイル
Object Serverで使用するシステムファイルには,次の2種類のファイルがあります。Object Serverでは,障害に備えた最低限の履歴を取得します。
最新のデータベース更新情報を1回の更新分だけ出力します。この簡易ジャーナルの情報は,データベースの更新が完了すると消去されますので,データベースに障害が起こった場合,1回の更新分だけしか回復できません。
Groupmax Workflow Serverの履歴情報が出力されます。
(2) High-end Object Serverで使用するシステムファイル
High-end Object Serverで使用するシステムファイルには,次の3種類のファイルがあります。High-end Object Serverでは,高い信頼性を実現するために必要な履歴を取得します。
システムの稼働状態や構成状態を格納して,障害が発生した場合の回復に使用します。
処理の履歴情報を格納して,障害が発生した場合の回復に使用します。
Groupmax Workflow Serverの履歴情報が出力されます。
(3) OSのファイルシステム領域,及びデータベースファイルとの関係
オブジェクトサーバのデータベースファイルやシステムファイルは,複数のパーティションに分割して作成することもできます。
OSのファイルシステム領域とシステムファイル及びデータベースファイルとの関係を図5-1に示します。
図5-1 OSのファイルシステム領域とシステムファイル及びデータベースファイルとの関係
システムファイルには,システムジャーナルファイルやステータスファイルのように重要なファイルを格納します。したがって,オブジェクトサーバのシステム管理者だけがシステムファイルを操作できるようにアクセス権を設定してください。これによって,ほかのユーザからのファイルの更新操作に対してシステムファイルを保護できます。
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