Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

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4.6.1 データベースのエリアの再作成

データベースのエリアの再作成は,ユーザの使用環境の変化によってパス,セグメントサイズ,初期割り当て量などが変更となったエリアを作成し直します。再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用エリア,ユーザ用エリア,OIDインデクス用エリア及びインデクス用エリアです。

なお,データベースに障害が発生している場合,データベースのエリアの再作成はできません。

<この項の構成>
(1) データベースのエリアの再作成に使用するコマンド
(2) 手順
(3) xodbrcnsコマンドの処理結果

(1) データベースのエリアの再作成に使用するコマンド

データベースのエリアを再作成するには,xodbrcnsコマンドを使います。xodbrcnsコマンドについては,「8.3 データベース管理コマンド」を参照してください。

注意
エリアの再作成での障害,及びその後の障害に備えるため,xodbrcnsコマンドを実行する前と後にデータベースファイルのバックアップをすべて取得しておいてください。バックアップの取得方法については,「4.4 データベースのバックアップの取得」を参照してください。

(2) 手順

データベースのエリアを再作成するときの手順を説明します。

(a) 再構成パラメタファイルの作成

再構成パラメタファイルは,テキスト形式のファイルとして作成します。パラメタには,エリア名,用途などを記述します。再構成パラメタファイルについては「7.8 再構成パラメタファイル」を参照してください。

(b) xodbrcnsコマンドの実行

xodbrcnsコマンドを実行して,オブジェクトサーバのデータベースのエリアを再作成します。再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用,ユーザ用,OIDインデクス用及びインデクス用のエリアです。

ディクショナリ用,又はユーザ用エリアを再作成する場合,該当するエリアをアンロードし,エリアを再初期化した後にリロードします。リロードするときには,該当するエリアだけでなく,OIDインデクスエリア,エリア内のオブジェクトに付けられたインデクス,及び関連付けられたオブジェクトを格納するエリアも更新します。

OIDインデクス用,又はインデクス用のエリアを再作成する場合,該当するエリアを再初期化した後にインデクスを再作成します。インデクスの再作成では,タイプ中のオブジェクトデータを物理順に検索してインデクスの情報を生成し,その情報を基にインデクスを作り直します。

また,xodbrcnsコマンドでは,マスタディレクトリ及びディクショナリエリアも更新します。

コマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。コマンドが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。

エラーが発生した場合には,正常終了のメッセージが出力されません。このときには,標準出力に出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,コマンドを再実行してください。

(3) xodbrcnsコマンドの処理結果

コマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。

図4-17にディクショナリ用エリアを再作成する場合,図4-18にユーザ用エリアを再作成する場合,及び図4-19にインデクス用エリアを再作成する場合の処理結果の出力フォーマットを示します。また図4-17,図4-18,及び図4-19に示した出力フォーマットの項目を表4-11に示します。図4-17,図4-18,及び図4-19と表4-11の図中文字は対応しています。

図4-17 xodbrcnsコマンドの処理結果の出力フォーマット(ディクショナリ用エリアを再作成する場合)

[図データ]

図4-18 xodbrcnsコマンドの処理結果の出力フォーマット(ユーザ用エリアを再作成する場合)

[図データ]

図4-19 xodbrcnsコマンドの処理結果の出力フォーマット(インデクス用エリアを再作成する場合)

[図データ]

表4-11 xodbrcnsコマンドの処理結果の出力項目

図中文字 項目 表示形式
aaa…aaa システムID 10バイト(AIX及びHP-UXの場合は11バイト)
vv-rr バージョン番号・リビジョン番号 5バイト
yy-mm-dd コマンド実行開始年月日 西暦の下2けた-月-日
hh:mm:ss コマンド実行開始時刻 時:分:秒
bbb…bbb アンロードファイル名 最大175バイト
nnnnn 通番 10進数(左詰め)
ccc…ccc タイプ名 最大95バイト
ddd…ddd タイプ内の総オブジェクト数 10進数(左詰め)
eee…eee 最大オブジェクト長 単位はバイト。10進数(左詰め)
fff…fff エリア名 最大30バイト
ggg…ggg エリアの用途 最大20バイト
hhh…hhh エリア番号 10進数(右詰め)
iii…iii エリア中の合計ページ数 10進数(右詰め)
jjj…jjj エリアのセグメントサイズ 10進数(右詰め)
kkk…kkk データベース利用可能ページ数 10進数(右詰め)
lll…lll エリアのページ長 単位はバイト。10進数(右詰め)
m ファイルの通番 10進数(右詰め)
ooo…ooo ファイル名 最大175バイト
ppp…ppp ファイルの現在の割り当て量 10進数(右詰め)
qqq…qqq ファイルの初期割り当て量 10進数(右詰め)
rrr…rrr ファイルのページ数 10進数(右詰め)
sss…sss ファイルの最大割り当て量 10進数(右詰め)
最大割り当て量の指定を省略した場合は,「**********」と表示されます
ttt…ttt ユニバーサル関連名 最大95バイト
uuu…uuu インデクス名 最大95バイト
wwww.w アンロードファイルの容量又は総容量 10進数(右詰め)
xxx…xxx タイプ内のOID数 10進数(右詰め)
zzz…zzz タイプ内のPID登録数 10進数(右詰め)

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