Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

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4.5.5 コマンドの実行

データベースの回復に使用するコマンドの実行方法を説明します。

<この項の構成>
(1) xodbrstrコマンド
(2) xodbrecvコマンド
(3) xodbkoutコマンド

(1) xodbrstrコマンド

xodbckupコマンドによって取得したデータベースのバックアップファイルを入力して,バックアップ時点の状態にデータベースを回復します。

xodbrstrコマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。

図4-14に処理結果の出力フォーマットを示します。また,図4-14に示した出力フォーマットの項目を表4-8に示します。図4-14と表4-8の図中の文字は対応しています。

図4-14 xodbrstrコマンドの処理結果の出力フォーマット

[図データ]

表4-8 xodbrstrコマンドの処理結果の出力項目

図中文字 項目 表示形式
aaa…aaaa システムID 10バイト(AIX及びHP-UXの場合は11バイト)
vv-rr バージョン番号・リビジョン番号 5バイト
yy-mm-dd 年月日 西暦の下2けた−月−日
hh:mm:ss 時刻 時:分:秒
bbb…bbb 回復したエリア名 最大30バイト
ccc…ccc 回復したエリアの用途 最大20バイト
n 通番 10進数(右詰め)
eee…eee 回復したエリアのページ長 単位はバイト。10進数(右詰め)
fff…fff 回復したファイル名 最大175バイト
ggg…ggg 回復したエリアのページ数 10進数(右詰め)

(2) xodbrecvコマンド

xodbrstrコマンドでバックアップ取得時点に回復したデータベースを,障害発生直前の同期点に回復します。このとき,バックアップ取得時点以降のすべてのアンロードジャーナルファイルが必要です。これらのアンロードジャーナルファイルがxodbrecvコマンドの入力情報となります。なお,一度のコマンド実行ですべてのファイルを指定できない場合は,アンロードジャーナルファイルを時系列に複数回に分けて実行してもかまいません。

xodbrecvコマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。

図4-15に処理結果の出力フォーマットを示します。また,図4-15に示した出力フォーマットの項目を表4-9に示します。図4-15と表4-9の図中文字は対応しています。

図4-15 xodbrecvコマンドの処理結果の出力フォーマット

[図データ]

表4-9 xodbrecvコマンドの処理結果の出力項目

図中文字 項目 表示形式
aaa…aaa システムID 10バイト(AIX及びHP-UXの場合は11バイト)
vv-rr バージョン番号・リビジョン番号 5バイト
yy-mm-dd 年月日 西暦の下2けた−月−日
hh:mm:ss 時刻 時:分:秒
bbb…bbb 回復したエリア名 最大30バイト
ccc…ccc 回復したエリアの用途 最大20バイト
n 通番 10進数(右詰め)
eee…eee 回復したエリアのページ長 単位はバイト。10進数(右詰め)
fff…fff 回復したファイル名 最大175バイト
ggg…ggg 回復したファイルに使用した更新ジャーナル(FJ)件数 10進数(右詰め)

(3) xodbkoutコマンド

xodbrecvコマンドで作成されたバックアウト情報ファイルとアンロードジャーナルファイルを使用して,データベースの障害発生時からみて最新の同期点で仕掛かり中のトランザクションをロールバックします。xodbkoutコマンドはアンロードジャーナルファイルに仕掛かり中のトランザクションが含まれる場合だけ必要です。

コマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。このファイルの内容を参照してコマンドが正常終了したことを確認してください。コマンドが正常終了していない場合は,回復中のデータベースは壊れています。この場合は,エラー原因を取り除いて,xodbrstrコマンドから実行し直してください。

図4-16に処理結果の出力フォーマットを示します。また,図4-16に示した出力フォーマットの項目を表4-10に示します。図4-16と表4-10の図中文字は対応しています。

図4-16 xodbkoutコマンドの処理結果の出力フォーマット

[図データ]

表4-10 xodbkoutコマンドの処理結果の出力項目

図中文字 項目 表示形式
aaa…aaa システムID 10バイト(AIX及びHP-UXの場合は11バイト)
vv-rr バージョン番号・リビジョン番号 5バイト
yy-mm-dd 開始年月日 西暦の下2けた−月−日
hh:mm:ss 開始時刻 時:分:秒
bbb…bbb 使用した最古ジャーナルのブロック番号 10進数(右詰め)
ccc…ccc 使用した最新ジャーナルのブロック番号 10進数(右詰め)
eee…eee 使用したジャーナルのFJレコード数 10進数(右詰め)
fff…fff ユーザ名称。ただし,オブジェクトサーバと連携するプログラムによって,ユーザ名称が設定されていない場合,「********」が表示されます。 8バイト

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