3.2.3 httpsdctl
Webサーバの起動、再起動および停止
書式
httpsdctl {start|stop|restart|graceful|gracefulstop|configtest|help}
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/httpsd/sbin
機能
Webサーバを起動、再起動および停止します。
実行権限
スーパーユーザーまたは一般ユーザー
前提条件
PRFデーモンが起動している必要があります。
環境変数
-
LD_LIBRARY_PATH(Linux)
Application Serverインストールディレクトリー/common/PRF/libを指定してください。
-
LIBPATH(AIX)
Application Serverインストールディレクトリー/common/PRF/libを指定してください。
-
PRFSPOOL
PRFデーモンの実行環境ディレクトリーを設定します。
-
TZ
タイムゾーンを設定します。日本標準時の場合はJST-9を指定します。
ファイル
httpsd.confファイル
引数
- start
-
Webサーバを起動します。暗号化した秘密鍵を使って、SSLを利用する場合は、起動時に、秘密鍵のパスワードの入力要求があります。
- stop
-
Webサーバを停止します。
- restart
-
Webサーバを再起動します。実行中のサーバプロセスは、ただちに停止します。すべてのサーバプロセス終了後に再起動します。再起動時には、MaxRequestWorkersディレクティブ指定値の変更は反映されないで、前回の値が引き継がれます。Listenディレクティブ指定値およびSSL通信で使用する秘密鍵の設定(SSLCertificateKeyFileディレクティブ)を変更した場合は、いったんWebサーバを停止してから、起動し直してください。
- graceful
-
Webサーバを再起動します。実行中のサーバプロセスは、実行終了後に停止します。サーバプロセスは、随時、新しい設定ファイルに基づいて起動します。再起動時には、MaxRequestWorkersディレクティブ指定値の変更は反映されないで、前回の値が引き継がれます。Listenディレクティブ指定値およびSSL通信で使用する秘密鍵の設定(SSLCertificateKeyFileディレクティブ)を変更した場合は、いったん Webサーバを停止してから、起動し直してください。
- gracefulstop
-
Webサーバを停止します。実行中のサーバプロセスは、実行終了後に停止します。実行が終了しない場合は、HWSGracefulStopTimeoutディレクティブに指定した待ち時間が経過すると終了します。
- configtest
-
設定ファイルの文法チェックをします。文法エラーがあると、画面にエラーメッセージを表示します。このオプションを指定した場合は、Webサーバは起動しません。
- help
-
httpsdctlのヘルプテキストを表示します。
使用例
Webサーバを起動します。暗号化した秘密鍵を使用している場合はパスワードを入力します。
/opt/hitachi/APServer/httpsd/sbin/httpsdctl start Enter PEM pass phrase:
起動確認方法
Webサーバの起動を確認するには、制御プロセスを確認してください。プロセス名(実行プログラム名)は、httpsdです。
また、Webサーバを起動したあと、エラーログにAH00163のメッセージが出力されていることを確認してください。
注意事項
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httpsdctl stopおよびgracefulstopによるWebサーバ停止操作実行時に、Web Serverの設定ファイルの定義が不正な場合、httpsdctlの実行はエラーとなりWebサーバは停止しません。
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httpsdctl restartおよびgracefulによるWebサーバ再起動実行時に、Web Serverの設定ファイルの定義が不正な場合、httpsdctlの実行はエラーとなり、Webサーバは停止しないで再起動しません。
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httpsdctlコマンドによるWeb Serverの起動、再起動および停止操作を実行した場合、起動完了および停止完了を示すメッセージは出力されません。