Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


3.2.3 hwstraceinfo

内部トレースの採取

書式

hwstraceinfo -i 共有メモリー識別子 -l ファイル名

格納先

Application Serverインストールディレクトリー\httpsd\sbin

機能

アプリケーションプログラムの実行時やリクエスト受け取り時など、システムで発生した事象は内部トレースとして採取されています。内部トレースは、共有メモリーにいったん出力され、その後ディレクティブの指定やコマンドによって、ファイルに出力されます。

トレース情報の採取

Webサーバの各種事象発生を契機に、内部トレースが共有メモリーに採取されます。共有メモリーのメモリー識別子は、HWSTraceIdFileディレクティブに指定したファイルに格納されます。

ファイルへの出力方法

共有メモリーに採取された内部トレースは、サーバプロセスの異常終了時またはhwstraceinfoコマンドの実行によって、ファイルに出力されます。サーバプロセスが異常終了した場合は、HWSTraceLogFileディレクティブで指定したファイルに出力されます。

hwstraceinfoコマンドでは、共有メモリーのメモリー識別子、出力先のファイル名を指定します。

内部トレースの出力ファイルサイズは次のとおりです。

7KB×ThreadPerChild値

実行権限

管理者アカウントまたは標準ユーザーアカウント。ただし、標準ユーザーアカウントで実行する場合、「標準ユーザーアカウントによる運用」の「Webサーバサービスのログオンアカウント」で指定した標準ユーザーアカウントで実行してください。Administrators権限を持つユーザーアカウントでは実行できません。

引数

-i 共有メモリー識別子

HWSTraceIdFileディレクティブで指定したファイルに出力されている共有メモリー識別子を指定します。

-l ファイル名

-iで指定した共有メモリー識別子に該当するトレースを出力するファイルを指定します。

使用例

共有メモリー識別子1800_1133780652_0に該当するトレースを、traceinfo.logファイルに出力する例を示します。

hwstraceinfo -i 1800_1133780652_0 -l traceinfo.log