Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


3.4 標準ユーザーアカウントによる運用

さまざまな権限が与えられたグループには所属しないで、Webサーバの動作に必要な権限だけが設定された標準ユーザーアカウントで運用する方法について説明します。

Webサーバを運用するユーザーアカウント

Webサーバをサービスとして実行する場合のユーザーアカウントは、インストール時点では"LocalSystem"です。Webサーバは、CGIプログラム、API接続モジュールを含め、このユーザーアカウントで実行されます。

ここでは、さまざまな権限が与えられたグループには所属しないで、Webサーバの動作に必要な権限だけが設定された標準ユーザーアカウントで運用する方法について説明します。

標準ユーザーアカウントの作成

Webサーバサービスを起動する標準ユーザーアカウントを作成する方法について説明します。

標準ユーザーアカウントの作成方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール][コンピュータの管理]を開きます。

  2. [コンピュータの管理][システムツール][ローカルユーザーとグループ][ユーザー]を開きます。

  3. 操作メニューから[新しいユーザー]を選択し、必要事項を入力します。パスワードは必ず入力してください。

新規作成した標準ユーザーアカウントは、デフォルトではグループの設定が付加されています。次の手順に従って、グループの設定を削除してください。

グループの設定の削除方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール][コンピュータの管理]を開きます。

  2. [コンピュータの管理][システムツール][ローカルユーザーとグループ][ユーザー]を開きます。

  3. 新規作成したユーザーの[プロパティ]を開き、[所属するグループ]タブを表示します。

  4. 登録されているグループを削除します。

ユーザー権利の割り当て

新規作成した標準ユーザーアカウントに、ユーザー権利を割り当てる方法について説明します。

ユーザー権利の割り当て方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール][ローカルセキュリティポリシー]を開きます。

  2. [セキュリティの設定][ローカルポリシー][ユーザー権利の割り当て]を開きます。

  3. [サービスとしてログオン]をダブルクリックして開きます。

  4. [ユーザーまたはグループの追加]で該当するユーザーアカウントを追加します。

[サービスとしてログオン]の権限を明示的に設定しない場合でも、サービスのログオンアカウントを変更した標準ユーザーアカウントには、権限が自動的に付加されます。

サービスのログオンアカウントの変更については、「サービスのログオンアカウントの変更」を参照してください。

サービスのログオンアカウントの変更

Webサーバサービスのログオンアカウントを標準ユーザーアカウントに変更する方法について説明します。

サービスのログオンアカウントの変更方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール][サービス]を開きます。

  2. Web Serverの[プロパティ][ログオン]タブを開きます。

  3. [アカウント]ラジオボタンを選択し、標準ユーザーアカウントを設定します。このとき、「標準ユーザーアカウントの作成」で設定したパスワードを正しく入力してください。また、パスワードを無期限にするかどうかを指定してください。

ディレクトリーおよびファイルのアクセス権限の設定

Webサーバがアクセスするディレクトリーおよびファイルのアクセス権限に、作成した標準ユーザーアカウントのフルコントロール権限を追加してください。

サービスの起動

サービス起動権限を持つユーザーアカウントでWebサーバサービスを起動してください。標準ユーザーアカウントには、サービス起動権限はありません。