Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.6.21 start-instance

サーバインスタンスの起動

書式

asadmin [asadmin-options] start-instance [--help]
    [--debug={false|true}] [--sync={normal|full|none}] instance-name

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

start-instanceサブコマンドは、サーバインスタンスを起動します。ドメイン管理サーバにアクセスできる任意のマシンから、このサブコマンドを実行できます。このサブコマンドは、任意のサーバインスタンスを起動できます。インスタンスが作成された方法は関係ありません。

このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。

ノードルートディレクトリー/ノード名/Java EEサーバ名/configに出力される次のファイルは、ログ識別子をデフォルトから変更した場合やstart-instanceコマンドに"--sync=full"オプションを指定した場合、Java EEサーバ再起動のときに削除されます。必要に応じてこのサブコマンドの実行前に退避しておいてください。

なお、このサブコマンドには、起動のタイムアウトがあります。ドメイン管理サーバのリクエストタイムアウトが発生した場合、起動処理は継続します。起動のタイムアウトまたはasadminリードタイムアウトが発生した場合、サブコマンドの実行は失敗しますが、起動処理は継続します。起動に成功したかどうかは、KDKD20031-IのログまたはGUIのサーバインスタンスの状態により確認できます。

前提条件

インスタンスが存在するリモートのノードがリモート通信に対して有効になっている必要があります。

ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。

引数

--help | -?

このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。

--debug={false|true}

Java Platform Debugger Architecture(JPDA)デバッグを有効にしてインスタンスを起動するかどうかを指定します。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

    JPDAデバッグを有効にしてインスタンスを起動し、JPDAデバッグのポート番号を表示します。

  • false

    JPDAデバッグを無効にしてインスタンスを起動します。

デフォルト値:false

--sync={normal|full|none}

インスタンス起動時のドメイン管理サーバとインスタンスのファイル間の同期のタイプを指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • none

    ドメイン管理サーバはインスタンスのファイルと変更を同期しません。このタイプの同期では、インスタンスを起動するのに必要な時間が最小限に抑えられます。

  • normal

    ドメイン管理サーバは次のようにインスタンスと最後の同期以降の変更を同期します。

    configディレクトリーの場合、ドメイン管理サーバはインスタンスとすべての変更を同期します。

    applicationsディレクトリーおよびdocrootディレクトリーの場合、最上位のサブディレクトリーに対する変更があった場合だけ、ドメイン管理サーバはそのサブディレクトリー下のすべてのファイルを同期します。

    最上位のサブディレクトリー内のファイルには変更がなく、その最上位サブディレクトリーの下のファイルに変更があった場合、完全な同期が必要です。通常の操作では、これらのディレクトリーの最上位のサブディレクトリーの下のファイルは変更されません。アプリケーションのデプロイ後にアンデプロイする場合、変更に合わせてインスタンスを更新するための完全な同期は不要です。

  • full

    ドメイン管理サーバは、インスタンスとすべてのインスタンスファイルを同期します。最後の同期以降ファイルが変更されているかどうかは関係ありません。このタイプの同期では、ドメイン管理サーバがインスタンスのディレクトリー内のすべてのファイルを更新している間、インスタンスの起動が遅くなることがあります。

デフォルト値:normal

instance-name

起動するサーバインスタンスの名称を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • サーバインスタンス名

デフォルト値:なし

使用例

次の例では、サーバインスタンスのpmdsa1を起動します。

asadmin start-instance pmdsa1

戻り値

戻り値

説明

0

サブコマンドの実行に成功しました。

1

サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。