2.5.2 create-node-dcom
DCOMによる通信を有効化するノードの作成
書式
asadmin [asadmin-options] create-node-dcom [--help] --nodehost node-host [--installdir as-install-parent] [--nodedir node-dir] [--windowsuser windows-user] [--windowsdomain windows-domain] [--force={false|true}] node-name
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
create-node-dcomサブコマンドは、DCOMリモートプロトコルによる通信を有効化するノードを作成します。
DCOMプロトコルはWindowsシステムだけで利用できます。 ノードはApplication Serverがインストールされたホストを表します。サーバインスタンスが存在するホストすべてに対してノードが存在する必要があります。
DCOMが有効化されたネットワークでは、 ドメイン管理サーバはDCOMコネクターからノードのホストにアクセスし、ノードに存在するサーバインスタンスを管理します。DCOMはホスト間の通信にだけ使用されます。DCOMは1つのホスト内で通信に使用されることはありません。
このサブコマンドは、ローカルにあるホスト、つまりコマンドが実行されるホストを表すノードは作成できません。例えば、localhostというキーワードを使用したり、ホストのIPアドレスやホスト名を使用したりするなど、ローカルにあるホストの指定方法に関係なく、コマンドは失敗します。
このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。
DCOM経由でホストにアクセスできない場合でも、ドメイン管理サーバの設定内にノードを強制的に作成する場合には、--forceオプションをtrueに設定します。
前提条件
ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。
サーバインスタンスがある、すべてのホストにノードが存在する必要があります。
引数
- --help | -?
-
このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。
- --nodehost node-host
-
ノードが表すホストの名称を指定します。ホスト名は指定する必要があります。指定しない場合はエラーが発生します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ノードのホスト名
デフォルト値:なし
-
- --installdir as-install-parent
-
Application Serverインストールディレクトリー/javaeeの絶対パスを指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
Application Serverインストールディレクトリー/javaeeの絶対パス
デフォルト値:ドメイン管理サーバのApplication Serverインストールディレクトリー/javaeeディレクトリー。
-
- --nodedir node-dir
-
ノードに作成されたサーバインスタンスを含むディレクトリーのパスを指定します。相対パスが指定されると、パスはApplication Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfishディレクトリーと相対的になります。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
サーバインスタンスを含むディレクトリーのパス
デフォルト値:Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/nodes
-
- --windowsuser windows-user | -w windows-user
-
DCOM経由でホストに接続するプロセスを実行予定の、ノードホストのユーザーを指定します。--nodehostオプションがlocalhost-domainに設定されている場合、 --windowsuserオプションは無視されます。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
Windowsユーザー名
デフォルト値:ドメイン管理サーバのプロセスを実行しているユーザー
-
- --windowsdomain windows-domain | -d windows-domain
-
--windowsuserオプションが指定するユーザーを含むWindowsドメイン名を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ユーザーを含むWindowsドメイン名
デフォルト値:このサブコマンドが実行されるホストの名称
-
- --force={false|true}
-
ノードパラメーターの検証が失敗した場合でも、ノードがドメイン管理サーバの設定に作成されるかどうかを指定します。
ノードパラメーターを検証するには、ドメイン管理サーバがDCOM経由でノードのホストにアクセスできる必要があります。
型:Boolean
指定できる値を次に示します。
-
true
ノードパラメーターの検証が失敗した場合でも、ノードは作成されます。
-
false
ノードパラメーターの検証が失敗した場合、ノードは作成されません。
デフォルト値:false
-
- node-name
-
ノード名を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ノード名
名称は、次の条件を満たす必要があります。
ASCII文字だけで構成する。
文字、数字、またはアンダースコアで開始する必要があります。
次の文字だけを使用すること。
-
小文字
-
大文字
-
数字
-
ハイフン
-
ピリオド
-
アンダースコア
マシン内で一意である必要があり、同一マシン上に作成されている別のノード名、クラスター名、指定されたJavaEEサーバの構成名、またはサーバインスタンスの名称と重複できません。
domain、server、またはJava EE Serverが予約したその他のキーワードは使用できません。
デフォルト値:なし
-
使用例
次の例では、ノードを作成します。
asadmin create-node-dcom --nodehost wpmdl1.example.com wpmdl1
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
サブコマンドの実行に成功しました。 |
1 |
サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。 |