Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドUNIX®用)


8.2.4 asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数を変更する

asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数を変更するには、Java EE Serverの環境変数定義ファイル(asenv.conf)を編集します。asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数には、JavaヒープなどのJavaメモリーの値や、asadminユーティリティーコマンドのログなどを設定します。例えば、デプロイしたアプリケーション数やアプリケーション中のファイル数が多く、Java EEサーバの起動時にメモリー不足になる場合は、asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用するJavaヒープ領域のサイズを変更します。

前提条件

想定ユーザー

操作手順

  1. ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーを閉塞します。

    閉塞の方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。

    パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバが停止していない場合は、手順2に進んでください。

    パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバがすでに停止している場合は、手順1〜手順5を省略してください。

  2. asadminユーティリティーコマンドのstop-serversサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバを一括停止します。

    asadmin stop-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command stop-servers executed successfully.
  3. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 not running
    Command list-prfs executed successfully.
  4. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

  5. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名 not running
    Command list-webservers executed successfully.
  6. Java EE Serverの環境変数定義ファイル(asenv.conf)を編集して、asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数を変更します。

    複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、リモートホストおよびローカルホストのそれぞれに対して、環境変数を変更します。

    Java EE Serverの環境変数定義ファイル

    Application Serverのインストールディレクトリー/javaee/glassfish/config/asenv.conf

    編集の例

    例えば、Javaヒープ領域の最大サイズを変更する場合は、環境変数HJES_ASADMIN_JVM_OPTIONSに値を指定します。

    HJES_ASADMIN_JVM_OPTIONS=-Xmx256m

    ここで変更作業を完了する場合は、手順7に進んでください。

    次の環境定義を変更する場合は、Application Serverを一括起動しないで、それぞれの環境定義を実施してください。

    • Application Serverの設定

    • Webサーバの設定

    • JavaVMオプション

  7. asadminユーティリティーコマンドのstart-serversサブコマンドを実行して、Application Serverを一括で起動します。

    asadmin start-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command start-servers executed successfully.
  8. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 running
    Command list-prfs executed successfully.
  9. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

    • サーバインスタンスの起動に成功したかどうかは、Java EEサーバ(サーバインスタンス)のメッセージログにKDKD20031-Iが出力されているかどうか、またはAdministration ConsoleのJava EEサーバ(サーバインスタンス)のステータスでも確認できます。

  10. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名   running
    Command list-webservers executed successfully.
  11. ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーの閉塞を解除します。

    閉塞を解除する方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。