7.6.2　マシンの起動時にシステムを同時に開始する（Red Hat Enterprise Linux Server 7の場合）

マシンの起動時にシステムを同時に開始するには、システムの開始処理を記述したsystemdのユニット設定ファイルを作成します。ユニット設定ファイルには、asadminユーティリティーコマンドのstart-domainサブコマンド、およびstart-serversサブコマンドを記述します。

操作手順

1. asadminユーティリティーコマンドのstart-domainサブコマンド、およびstart-serversサブコマンドを記述したsystemdのユニット設定ファイルを作成します。

   ユニット設定ファイル^※1の記述例を次に示します。

   • start-domainサブコマンドを記述する場合

     [Unit]
     Description=Application Server Domain
     After=network.target
     [Service]
     Type=oneshot
     ExecStart=/opt/hitachi/APServer/javaee/glassfish/bin/asadmin start-domain※2
     ExecStop=/opt/hitachi/APServer/javaee/glassfish/bin/asadmin stop-domain※2
     RemainAfterExit=yes
     TimeoutStartSec=630
     TimeoutStopSec=90
     [Install]
     WantedBy=multi-user.target

   • start-serversサブコマンドを記述する場合

     [Unit]
     Description=Application Server
     After=HAS_domain1.service
     Requires=HAS_domain1.service
     [Service]
     Type=oneshot
     ExecStart=/opt/hitachi/APServer/javaee/glassfish/bin/asadmin start-servers※3
     ExecStop=/opt/hitachi/APServer/javaee/glassfish/bin/asadmin stop-servers※3
     RemainAfterExit=yes
     TimeoutStartSec=930
     TimeoutStopSec=930
     [Install]
     WantedBy=multi-user.target

   注※1

   コマンドの実行だけをサービスとして記述する場合の例です。systemdのユニット設定ファイルの詳細は、Red Hat Enterprise Linux Server 7のドキュメントを参照してください。

   注※2

   ローカルホストのデフォルトドメインを起動する場合の例です。asadminオプションおよびサブコマンドオプションは環境に応じて適切に記述してください。

   注※3

   ローカルホストのデフォルトドメイン内のすべてのサーバを一括起動する場合の例です。asadminオプションは環境に応じて適切に記述してください。

2. 作成したユニット設定ファイルを/etc/systemd/system/に配置し、systemctl enable サービス名コマンドでサービスを有効にします。

3. マシンの起動時にシステムが同時に開始できるかどうかを確認するために、マシンを再起動します。

4. 実行結果を確認します。

   マシンの起動時にシステムが同時に開始できない場合は、スクリプトの内容や、スクリプトの登録に問題がないかを確認してください。

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