Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドUNIX®用)


4.8.3 アプリケーションをデプロイする

アプリケーションをデプロイするには、asadminユーティリティーコマンドのdeployサブコマンドを実行します。アプリケーションは、Java EEサーバ(サーバインスタンス)にデプロイすると開始されます。

前提条件

想定ユーザー

操作手順

  1. asadminユーティリティーコマンドのdeployサブコマンドを実行して、アプリケーションをサーバインスタンスにデプロイします。

    asadmin deploy --target サーバインスタンス名またはクラスター名 
    アプリケーションのファイルパス
    • 1つのJava EEサーバを配置する構成の場合は、--targetオプションにサーバインスタンス名を指定します。複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、--targetオプションにクラスター名を指定します。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Application deployed with name アプリケーション名.
    Command deploy executed successfully. 
  2. アプリケーションごとに、手順1を繰り返します。

注意事項

  1. デプロイするアプリケーションの文字の範囲について

    次の項目に設定する文字には、英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、ピリオド(.)だけが使用できます。また、これらの文字列の先頭には、英数字またはアンダースコア(_)だけが使用できます。

    • deployサブコマンドとredeployサブコマンドに指定する、--nameオプションのcomponent_name

    • deployサブコマンドとredeployサブコマンドに指定するアーカイブファイル名

    • DDのapplication-name要素またはmodule-name要素

    • クラスファイルなど、Java SE仕様に準拠するファイル以外の、アプリケーション内のすべてのファイル名およびディレクトリー名

  2. デプロイするアプリケーションに含めるモジュールのファイルパスについて

    デプロイするアプリケーションに含めるモジュール(WAR、RAR、EJB-JAR、アプリケーションクライアントJAR)のファイルパスは、次の置換規則に従って置換されるため、各モジュールのファイルパスが置換された結果がアプリケーション内で重複しないように、各モジュールのファイルパスを設定してください。

    • ファイルパスに含まれるディレクトリー区切り文字を”__”(アンダースコア2つ)に変換します。

    • 末尾が”.war”、”.jar”、”.rar”であるファイルパスに対して次の処理をします。

      末尾が”.war”の場合:「最初に現れる”.war”の手前までの文字列」と”_war”を結合

      末尾が”.jar”の場合:「最初に現れる”.jar”の手前までの文字列」と”_jar”を結合

      末尾が”.rar”の場合:「最初に現れる”.rar”の手前までの文字列」と”_rar”を結合

    (例1)次のファイルパスは、置換された結果がすべて重複します。

    ファイルパス1:EARのトップディレクトリー/war/war1_/sample-web.war

    ファイルパス2:EARのトップディレクトリー/war/war1/_sample-web.war

    ファイルパス3:EARのトップディレクトリー/war/war1___sample-web.war

    置換された結果:war__war1___sample-web_war

    (例2)次のファイルパスは、置換された結果がすべて重複します。

    ファイルパス1:EARのトップディレクトリー/war/sample-web.war

    ファイルパス2:EARのトップディレクトリー/war/sample-web.war.war

    ファイルパス3:EARのトップディレクトリー/war/sample-web.war.web.war

    置換された結果:war__sample-web_war

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