Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドWindows®用)


8.2.2 コマンドを利用してシステムを停止する

コマンドを利用してシステムを停止するには、asadminユーティリティーコマンドのdisableサブコマンドでアプリケーションを停止し、stop-serversサブコマンドでApplication Serverを停止したあと、stop-domainサブコマンドでドメイン管理サーバを停止します。なお、ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、最初に、ハードウェアロードバランサーを閉塞します。また、ソフトウェアロードバランサーを使用している場合は、最初に、Webサーバを停止します。

前提条件

想定ユーザー

操作手順

  1. ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーを閉塞します。

    閉塞の方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。

  2. ソフトウェアロードバランサーを使用している場合は、asadminユーティリティーコマンドのstop-webserverサブコマンドに--gracefulオプションを指定して実行し、Webサーバを計画停止します。

    asadmin stop-webserver --graceful true Webサーバ名

    計画停止では、現在受け付けているすべてのリクエストの処理終了を待ってから、Webサーバを停止します。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command stop-webserver executed successfully.
  3. ソフトウェアロードバランサーを使用している場合は、asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名   not running
    Command list-webservers executed successfully.
  4. asadminユーティリティーコマンドのdisableサブコマンドを実行して、アプリケーションを停止します。

    asadmin disable --target サーバインスタンス名またはクラスター名 アプリケーション名
    • 1つのJava EEサーバを配置する構成の場合は、--targetオプションにサーバインスタンス名を指定します。複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、--targetオプションにクラスター名を指定します。

    重要

    アプリケーションをアンデプロイするとメモリーからインスタンスが解放されますが、アプリケーションを無効化(disable)した状態ではインスタンスが解放されません。多量のアプリケーションを無効化した場合、使用中のメモリーが増えていてOutOfMemoryErrorが発生しやすくなります。インスタンスを解放するには、asadminユーティリティーコマンドのdelete-application-refサブコマンドまたはundeployサブコマンドを実行してください。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command disable executed successfully.
  5. asadminユーティリティーコマンドのstop-serversサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバを一括停止します。

    asadmin stop-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command stop-servers executed successfully.
  6. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 not running
    Command list-prfs executed successfully.
  7. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

  8. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。なお、ソフトウェアロードバランサーを使用している場合は、この操作は不要です。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名 not running
    Command list-webservers executed successfully.
  9. asadminユーティリティーコマンドのstop-domainサブコマンドを実行して、ドメイン管理サーバを停止します。

    asadmin stop-domain

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command stop-domain executed successfully.