Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドWindows®用)


2.5 Application Serverの接続構成について

Application Serverは、Application Serverを構成するJava EEサーバ、Webサーバ、ドメイン管理サーバなどのプロセスや、ロードバランサー、DBMS、クライアントなどの周辺機器の間で通信を行って動作しています。これらのプロセス間の接続関係と使用するポート番号について説明します。

Application Serverの接続関係を次の図に示します。

[図データ]

Application Serverの各プロセスが使用するポートのポート番号、ポート番号の変更可否、バインドするIPアドレスの指定可否、ポートの開閉可否、および通信のクライアントについて、次の表に示します。

プロセス

図中の番号

説明

デフォルトのポート番号/TCPまたはUDP

ポート番号の変更可否

IPアドレスの指定可否

ポートの開閉可否※1

デフォルト開閉※2

通信のクライアント

Webサーバ

1

HTTPのリクエスト受け付けポート

80/TCP

自マシンまたは他マシンのWebクライアント

2

HTTPSのリクエスト受け付けポート

443/TCP

×

自マシンまたは他マシンのWebクライアント

ドメイン管理サーバ

3

ドメイン管理サーバ用ポート

4848/TCP

×※3

  • アプリケーション実行環境マシンを含む自マシンまたは他マシンのasadminユーティリティーコマンド

  • 自マシンまたは他マシンのEclipse IDE

4

HTTPのリクエスト受け付けポート

8080/TCP

自マシンまたは他マシンのAdministration Console

5

HTTPSのリクエスト受け付けポート

8181/TCP

×

なし

6

JMXのリクエスト受け付けポート

8686/TCP

自マシンまたは他マシンのJMXクライアント

7

IIOP用通信ポート

3700/TCP

なし

10

Javaデバッガ用通信ポート

9009/TCP

×

なし

26

JMS Providerポート

7676/TCP

なし

27

GMS listenerポート

9090〜9200の間/TCP

×

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

28

GMS multicastポート

2048〜49151の間/UDP

×

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

29

Message Queue TCPポート

動的短命ポートを使用/TCP

※4

×

なし

30

Message Queue Adminポート

動的短命ポートを使用/TCP

※4

×

なし

31

Message Queue RMI Registryポート

動的短命ポートを使用/TCP

×

×

※4

×

自マシンまたは他マシンのJMXクライアント

Java EEサーバ

11

ドメイン管理サーバ用ポート

24848※5/TCP

×※3

自マシンまたは他マシンのドメイン管理サーバ

12

HTTPのリクエスト受け付けポート

28080※5/TCP

自マシンまたは他マシンのWeb Server

13

HTTPSのリクエスト受け付けポート

28181※5/TCP

×

なし

14

JMX用通信ポート

28686※5/TCP

自マシンまたは他マシンのJMXクライアント

15

IIOP用通信ポート

23700※5/TCP

×

  • 自マシンまたは他マシンのEJBクライアント

  • 自マシンまたは他マシンのApplication Client Container

18

JMS Providerポート

27676※5/TCP

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

19

Javaデバッガ用通信ポート

29009/TCP

×※6

×

自マシンまたは他マシンのJava Remote Debugger

20

GMS listenerポート

9090〜9200の間/TCP

×

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

21

GMS multicastポート

2048〜49151の間/UDP

×

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

22

Message Queue TCPポート

動的短命ポートを使用/TCP

※4

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

23

Message Queue Adminポート

動的短命ポートを使用/TCP

※4

自マシンまたは他マシンのJava EEサーバ

32

Message Queue RMI Registryポート

動的短命ポートを使用/TCP

×

×

※4

自マシンまたは他マシンのJMXクライアント

DCOM

24

RPC

135/TCP

※7

※7

※7

※7

自マシンまたは他マシンのドメイン管理サー

動的短命ポートを使用/TCP

WMI

139/TCP

Windows共有

445/TCP

(凡例)

○:ポート番号の変更、IPアドレスの指定、またはポートの開閉ができます。

×:ポート番号の変更、IPアドレスの指定、またはポートの開閉ができません。

注※1

ユーザーがポートを開閉できるかどうか示します。

注※2

○の場合、デフォルトで開いています。×の場合、デフォルトで閉じています。

注※3

このポートは該当するプロセスで必須のため、プロセスを起動すると必ず開きます。

注※4

JMS Providerポートの開閉と連動します。

注※5

コマンドのオプションで指定できます。指定を省略した場合、1つ目のJava EEサーバはデフォルト値で作成されます。2つ目以降のJava EEサーバは、サーバ作成時に、ドメイン管理サーバによって自動で設定されます。

注※6

このポートはデフォルトで閉じています。

注※7

Windowsの実装によって異なります。