uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
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複数の実行環境から,同一の文書空間にアクセスする場合の実行環境の構築について説明します。
複数の実行環境を構築する場合,メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta),メタ情報の削除コマンド(EDMDelMeta),またはデータベース移行ツールでメタ情報を変更したときは,ほかの実行環境で,メタ情報ファイルの出力コマンド(EDMPrintMeta -F)によってメタ情報ファイルを出力してください。
- <この項の構成>
- (1) 新規に実行環境を構築する場合
- (2) 実行環境を変更する場合
- (3) 実行環境を削除する場合
(1) 新規に実行環境を構築する場合
複数の実行環境から同一文書空間にアクセスするために,新規に実行環境を構築する手順を次に示します。なお,次の手順では,接続する文書空間にアクセスする実行環境が構築されていることが前提です。
- セットアップを実行して,新規にDocumentBrokerの実行環境を作成します。
セットアップの詳細については,「3.15.1 セットアップ」を参照してください。
- slocalreg.iniファイルおよびDocumentSpace構成定義ファイルを設定します。
このとき,同一文書空間として使用したい実行環境のDocumentSpace構成定義ファイルのSerialIdエントリと同じ値を,次のエントリに指定します。
- ServiceObjectIDエントリ(slocalreg.iniファイル)
- SerialIdエントリ(DocumentSpace構成定義ファイルの[Entry0001]セクション)
また,DocumentSpace構成定義ファイルに定義されている次のエントリの値を変更してください。
- ErrChkFlagOfObjectOperationエントリ
- EnbFncFlagOfObjectOperationエントリ
変更後の値が,メタ情報初期設定コマンド(EDMInitMeta)を実行したDocumentBroker実行環境のDocumentSpace構成定義ファイルで指定されている値になるようにします。
DocumentSpace構成定義ファイルについては,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。
- メタ情報ファイルの出力コマンド(EDMPrintMeta -F)を実行します。
- DocumentBroker実行環境の情報の登録コマンド(EDMRegEnvId -r)を実行します。
これによって,新規に構築した実行環境から同一文書空間にアクセスできるようになります。
(2) 実行環境を変更する場合
別マシンへの実行環境の移動や,実行環境ディレクトリのパスの変更によって実行環境を変更する場合の手順を次に示します。
変更する実行環境の実行環境識別子の値によって,手順が一部異なります。実行環境識別子は,DocumentBroker実行環境の情報の登録コマンド(EDMRegEnvId -l)で確認してください。
- 変更後のDocumentBrokerの実行環境を作成する。
- 変更前の"インストールディレクトリ\Server\etc"に格納されているファイルを,変更後の"インストールディレクトリ\Server\etc"に移動する。
- 変更後の実行環境で,メタ情報ファイルの出力コマンド(EDMPrintMeta -F)を実行する。
- 実行環境識別子が1〜254の場合,DocumentBroker実行環境の情報の登録コマンド(EDMRegEnvId -u)を実行する。
実行環境識別子が「0」の場合,この作業は必要ありません。
- 変更前のDocumentBrokerをアンセットアップする。
アンセットアップの詳細については,「3.15.2 アンセットアップ」を参照してください。
(3) 実行環境を削除する場合
実行環境を削除する手順を次に示します。
- DocumentBroker実行環境の情報の登録コマンド(EDMRegEnvId -d)を実行する。
ただし,削除しようとする実行環境で,すでにOIIDが割り当てられているオブジェクトが作成されていた場合,実行環境は削除できません。
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