ここでは，セットアップを利用して，1台のマシンに複数のDocumentBrokerの実行環境を作成する場合の設定について説明します。

1台のマシンにDocumentBrokerの実行環境を複数構築する場合，一つ目の環境構築のあと，セットアップによって二つ目以降の実行環境を作成します。

なお，二つ目以降の実行環境を，「セットアップ識別子付きインストール」によって構築できますが，ディスク容量を軽減するために，セットアップによる複数の実行環境の構築をお勧めします。

ここでは，DocumentBroker Serverのセットアップ方法について説明します。

セットアップするユーザについて

すでに，DocumentBrokerサーバをインストールまたはセットアップしたユーザと同じユーザアカウントのユーザは，セットアップを実行できません。

DocumentBroker Serverをセットアップする手順を次に示します。

1. システム管理者（Administrator）の権限を持つユーザでログインします。
2. DocumentBroker Serverサービスが起動中の場合は停止します。
   DocumentBroker Serverサービスが起動中の場合は，セットアップを実行できません。
   
3. インストールディレクトリ\Server\setup\EDMSetup.exeを起動します。
   セットアップ開始画面の表示後，［ようこそ］ダイアログが表示されます。
   
4. セットアップする製品（DocumentBroker Server Version 3）を確認して，「次へ」をクリックします。
   ［セットアップ識別子の設定］ダイアログが表示されます。
   ただし，すでにセットアップされた環境の場合，上書きセットアップを確認するダイアログが表示されます。上書きセットアップをする場合，「はい」をクリックすると，前回のセットアップ時と同じセットアップ識別子，ユーザの情報（名前と会社名）およびインストール先のフォルダが設定されて，［プログラム フォルダの選択］ダイアログが表示されます。この場合，手順8.からセットアップを続行してください。上書きセットアップを確認するダイアログで，「いいえ」をクリックするとセットアップは終了します。
   
5. セットアップ識別子を指定して，「次へ」をクリックします。
   ［ユーザの情報］ダイアログが表示されます。
   セットアップ識別子は，半角英大文字および半角数字を使用して，4文字以内で指定してください。小文字で指定した場合，大文字に変換されて表示されます。使用しているセットアップ識別子として表示されている識別子は，指定できません。
   
6. 「名前」および「会社名」を入力して，「次へ」をクリックします。
   ［インストール先の選択］ダイアログが表示されます。
   なお，「名前」および「会社名」は，37バイト以内で記述してください。また，「名前」または「会社名」を指定していない場合，「次へ」をクリックできません。
   
7. インストール先のフォルダを選択して，「次へ」をクリックします。
   ［プログラム フォルダの選択］ダイアログが表示されます。
   「インストール先のフォルダ」のデフォルト値は，"OSがインストールされたドライブ:\Program Files\Hitachi\DocBroker_セットアップ識別子"です。変更する場合は，「参照」をクリックして，フォルダを選択してください。なお，すでにDocumentBrokerがインストールまたはセットアップされたフォルダは指定できません。
   また，インストール先にネットワークドライブを指定しないでください。
   
8. プログラムフォルダを選択して，「次へ」をクリックします。
   ［ファイル コピーの開始］ダイアログが表示されます。
   プログラムフォルダのデフォルト値は，"DocumentBroker\DocumentBroker Server_セットアップ識別子"です。変更する場合は，「既存のフォルダ」からプログラムフォルダを選択するか，直接プログラムフォルダ名を入力してください。
   なお，「プログラムフォルダ」は，50バイト以内で指定してください。また，「プログラムフォルダ」を指定していない場合，「次へ」をクリックできません。
   
9. 「現在の設定」で設定した情報を確認して，「次へ」をクリックします。
   ファイルのコピーが開始されます。ファイルのコピーなどの処理後，［セットアップの完了］ダイアログが表示されます。
   
10. 「完了」をクリックします。
    ダイアログ表示が終了して，インストールが完了します。