uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド

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3.13.4 ファイル転送機能で使用するコマンド

ここでは,ファイル転送サービスを使用するためのコマンドについて説明します。

<この項の構成>
(1) FtpSvStart(静的モードのファイル転送サービス開始)
(2) FtpSvStop(静的モードのファイル転送サービス停止)

(1) FtpSvStart(静的モードのファイル転送サービス開始)

機能
静的モードでファイル転送サービスを開始します。

形式
FtpSvStart 〔-n 起動プロセス数〕

オプション
-n 起動プロセス数
ファイル転送サービスプロセスの起動プロセス数を指定します。指定できる値は,1〜20です。ファイル転送サービスプロセスは,1プロセス当たり複数のクライアントに対してサービスを提供できます。ただし,ファイル転送サービスプロセスがダウンした場合,ダウンしたプロセスが割り当てられていたすべてのユーザはファイル転送サービスが受けられなくなります。したがって,メモリの使用効率と障害が発生したときの影響を考慮してファイル転送サービスプロセスの数を決定してください。なお,ファイル転送サービス使用時のメモリ所要量の見積もりについては,「3.13.2(4) ファイル転送サービスのメモリ所要量の見積もり」を参照してください。
このオプションを省略した場合は,「1」が仮定されます。

終了ステータス
0:正常終了
2:コマンドライン不正
3:エラー発生

注意事項
  • このコマンドを実行できるのは,Administrator権限を持つユーザだけです。
  • このコマンドは,静的モードで開始されたファイル転送サービスを使用するクライアントアプリケーション(環境変数「_HIEDMS_FTPMODE」にSTATICを指定しているクライアントアプリケーション)を実行する前に実行してください。
  • 同一のファイル転送サービス実行環境で,すでに静的モードでファイル転送サービスを開始している場合,このコマンドを再度実行することはできません。

(2) FtpSvStop(静的モードのファイル転送サービス停止)

機能
静的モードで開始されたファイル転送サービスを停止します。

形式
FtpSvStop 〔-l { FORCE | KILL }オプション〕

オプション
-l FORCE
ファイル転送サービスを強制的に停止します。通常の停止処理がエラーになり,ファイル転送サービスが停止できない場合に,このオプションを指定してください。
-l KILL
ファイル転送サービスを強制的に停止します。-l FORCEオプションがエラーになり,ファイル転送サービスが停止できない場合に,このオプションを指定してください。

終了ステータス
0:正常終了
2:コマンドライン不正
3:エラー発生

注意事項
  • このコマンドを実行できるのは,Administrator権限を持つユーザだけです。
  • -l KILLオプションを実行すると,ファイル転送サービスがアクセスしているDLLの終了処理をしないまま,ファイル転送サービスを終了します。したがって,DLLが管理しているグローバルデータの整合性が取れなくなる場合があります。システムの動作を保証するために,-l KILLオプションを実行後には必ずマシンを再起動してください。
  • -l KILLオプションを実行してもファイル転送サービスの全プロセスが終了しない場合は,再度-l KILLオプションを実行してください。
  • このコマンドを複数同時に実行すると,タイムアウトが発生する場合があります。
  • ファイル転送サービスを停止する前に,ファイル転送サービスを使用するアプリケーションが動作中でないことを確認してください。