uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
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3.8.4 文書空間構成定義ウィンドウでの設定
ここでは,文書空間構成定義ウィンドウの概要を説明します。
文書空間の定義は,文書空間構成定義ウィンドウおよび文書空間構成定義ウィンドウから開くダイアログで定義できます。文書空間構成定義ウィンドウで表示されるタブとダイアログの種類を次の表に示します。
表3-3 文書空間構成定義ウィンドウで表示されるタブとダイアログ
| タブ名 |
説明 |
参照先 |
| サービス |
DocumentBrokerのサービスに関する項目を設定します。 |
3.8.4(2) サービスタブでの設定 |
| ユーザ認証 |
ユーザ認証に関する項目を設定します。このタブにある「ユーザ情報の検索設定」と「グループ情報の検索設定」をクリックすると,それぞれ次のダイアログが表示されます。
- [ユーザ情報の検索設定]ダイアログ
- 「ユーザ情報の検索設定」をクリックすると表示されます。ダイアログの表示内容は,ユーザ認証方式に「LDAP」を指定した場合と「LDAPEX」を指定した場合で異なります。ユーザ情報の検索に関する項目を設定します。
- [グループ情報の検索設定]ダイアログ
- 「グループ情報の検索設定」をクリックすると表示されます。ユーザ認証方式に「LDAP」または「LDAPEX」を指定した場合のグループ情報の検索に関する項目を設定します。
|
|
| データベース |
DocumentBrokerのデータベースに関する項目を設定します。このタブにある「詳細設定」をクリックすると,次のダイアログが表示されます。
- [HiRDBの設定]ダイアログ
- HiRDBの設定に関する項目を設定します。
|
|
| アクセスログ |
DocumentBrokerのアクセスログに関する項目を設定します。 |
3.8.4(9) アクセスログタブでの設定 |
| オブジェクト操作 |
このタブでの設定は有効になりません。 |
− |
(a) 文書空間構成定義ウィンドウで定義する内容の分類
文書空間構成定義ウィンドウでは,文書空間の構成定義を次に示す分類によって設定します。
これらの情報の設定には,デフォルトで"インストールディレクトリ\Server\etc\docspace.ini"が使用されます。文書空間構成定義ウィンドウでほかのファイルを開いたり,ほかのディレクトリに保存したりする場合は,ファイルメニューのプルダウンメニューの機能を使用します。
文書空間構成定義ウィンドウを次の図に示します。
図3-4 文書空間構成定義ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu38010w.gif)
(b) 文書空間構成定義ウィンドウのメニュー
文書空間構成定義ウィンドウのメニューと機能を次の表に示します。
表3-4 文書空間構成定義ウィンドウのメニュー
メニュー
(アクセスキー) |
プルダウンメニュー
(アクセスキー) |
機能 |
| ファイル(F) |
開く(O)
Ctrl+O |
選択されたDocumentSpace構成定義ファイルの内容を開く。 |
上書き保存(S)
Ctrl+S |
入力したDocumentSpace構成定義ファイルに変更内容を反映して保存する。 |
| 名前を付けて保存(A) |
別ファイルにDocumentSpace構成定義の変更内容を反映して保存する。 |
| アプリケーションの終了(X) |
文書空間構成定義ウィンドウを終了する。 |
| ヘルプ(H) |
バージョン情報(A) |
バージョンなどの情報を表示する。 |
以降,それぞれのタブまたはダイアログで設定する項目について説明します。なお,文書空間構成定義ウィンドウの設定項目に該当するDocumentSpace構成定義ファイルのエントリ名は,設定項目名に続く「( )」(丸括弧)内に示します。
(2) サービスタブでの設定
DocumentBrokerのサービスに関する項目を設定します。サービスタブを次の図に示します。
図3-5 サービスタブ
![[図データ]](figure/zu38010w.gif)
- 識別子(SerialId)
文書空間の識別子としてGUIDを指定します。なお,デフォルトでは,"673d2be0-d1fd-11d0-ab59-08002be29e1d"が設定されますが,「設定」をクリックして新しい識別子を指定してください。
- 設定
文書空間の識別子としてGUIDを自動的に取得して設定します。
この値を変更した場合,"インストールディレクトリ\Server\etc\slocalreg.ini"のServiceObjectIDエントリおよび"インストールディレクトリ\Server\etc\edms.ini"の[dmaClass_DocSpace]セクションのdmaProp_DocspaceIdエントリの値を同値に変更したあと,メタ情報の初期設定をする必要があります。
(b) プロセス設定
- サービスプロセス数(Process)
文書空間が提供するサービスプロセスの数を指定します。1〜20の間で指定してください。なお,このエントリの指定は省略できません。
- 同時接続クライアント数(SessionMax)
DocumentBrokerに同時に接続できるクライアントの最大数を指定します。
1〜500の間で指定してください。
なお,文書空間構成定義ウィンドウで指定できる値は500までです。
501以上の値を指定する場合は,文書空間構成定義ウィンドウでの設定が終わったあと,DocumentSpace構成定義ファイルのSessionMaxエントリの値を変更してください。
また,SessionMaxエントリに501以上を設定したDocumentSpace構成定義ファイルを文書空間構成定義ウィンドウで読み込んだ場合,デフォルト値が設定されます。文書空間構成定義ウィンドウでの設定が終わったあとDocumentSpace構成定義ファイルのSessionMaxエントリの値を変更してください。
SessionMaxエントリに値を設定する方法については,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。
- セッションのタイマ監視を行う
セッションのタイマ監視を行うかどうかを指定します。
- チェックあり
- セッションのタイマ監視をする。
- チェックなし
- セッションのタイマ監視をしない。
- タイムアウト時間(SessionTimeOut)
セッションタイムアウト時間の最大値を分単位で指定します。1〜120(分)の間で指定してください。
(3) ユーザ認証タブでの設定
ユーザ認証に関する項目を設定します。ユーザ認証タブを次の図に示します。
図3-6 ユーザ認証タブ
![[図データ]](figure/zu38030w.gif)
- 種別(UserAuthentication)
文書空間で使用するユーザ認証方式を指定します。ユーザ認証方式の指定では,次に示すBASIC,LDAP,LDAPEX,またはUOCのどれか一つを指定します。
- BASIC
Windowsのユーザ管理システムと連携してユーザ認証を実行します。
- LDAP
LDAP対応のディレクトリサービスと連携してユーザ認証を実行します。この値を指定した場合は,[ユーザ情報の検索設定]ダイアログの[ユーザ認証に使用するDNのパス]に指定した相対識別名,[ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性]に指定した属性,およびユーザが入力するログイン名から,ユーザ認証に使用するDNを生成します。ただし,[ユーザ情報の検索設定]ダイアログで指定した[ユーザ認証に使用するDNのパス]の指定が省略されている場合は,ユーザが入力したログイン名がユーザ認証に使用されます。
また,この値を指定する場合は[ユーザ情報の検索設定]ダイアログで指定した[ユーザ認証に使用するDNのパス]の相対識別名の直下に,ユーザを一意に識別する情報がフラットな状態で構成されている必要があります。
- LDAPEX
LDAP対応のディレクトリサービスと連携してユーザ認証を実行します。使用するログイン名は,[ユーザ情報の検索設定]ダイアログで指定した検索条件の設定に依存します。
また,ユーザを識別する情報は一意である必要がありますが,DITの構成を意識する必要はありません。
- UOC
ユーザ管理システムへのアクセスルーチンとして,ユーザが作成したアクセスルーチンを使用する場合に指定します。
(b) LDAP設定
ユーザ認証の種別としてLDAPまたはLDAPEXを指定した場合,このLDAP設定をします。設定項目を次に示します。
- ホスト名(LdapHost)
LDAP対応のディレクトリサービスのホスト名またはIPアドレスを,255バイト以内で指定します。指定を省略した場合,自ホストが仮定されます。
- ポート番号(LdapPort)
LDAP対応のディレクトリサービスのポート番号を指定します。指定を省略した場合,標準のポート番号(389)が仮定されます。
- ユーザ情報の検索設定
[ユーザ情報の検索設定]ダイアログを表示します。
- グループ情報の検索設定
[グループ情報の検索設定]ダイアログを表示します。
(c) UOCライブラリの設定
ユーザ認証の種別としてUOCを指定した場合,このUOCライブラリの設定をします。設定項目を次に示します。
- ライブラリ(UOCLibrary)
UOCライブラリのファイル名をフルパスで指定します。ユーザ認証の種別で「UOC」を指定した場合このエントリの指定は省略できません。
パスは印刷可能なASCIIコードで指定してください。
- 参照
[ファイルの参照]ダイアログを表示します。
(4) [ユーザ情報の検索設定]ダイアログでの設定(ユーザ認証としてLDAPを指定したとき)
ユーザ認証方式にLDAPを指定した場合のユーザ情報の検索に関する項目を設定します。[ユーザ情報の検索設定]ダイアログを次の図に示します。
図3-7 LDAPを指定したときの[ユーザ情報の検索設定]ダイアログ
![[図データ]](figure/zu38040w.gif)
検索条件として指定する項目を次に示します。
- ユーザ認証に使用するDNのパス(LdapPrefixDn)
ユーザ認証に使用するDNを生成するために,最初の相対識別名にDocumentBrokerが付与するDNのパスを,128バイト以内で指定します。指定を省略した場合,ログイン名として指定した文字列を,そのまま認証に使用します。すなわち,ユーザ認証の種別にLDAPを指定している場合で,このエントリを省略したときは,ログイン名としてDNをすべて指定することになります。
- ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性(LdapUserId)
ユーザ識別子として利用するユーザクラスの属性を,64バイト以内で指定します。ただし,指定する属性は,ユーザごとに一意である必要があります。
(b) 検索オプション
検索オプションとして指定する項目を次に示します。
- 検索時のタイマ監視を行う
検索時にタイマ監視を行うかどうかを指定します。
- チェックあり
- 検索時にタイマ監視を行います。
- チェックなし
- 検索時にタイマ監視を行いません。この場合,待ち時間が無制限になります。
- タイムアウト時間(LdapUserTimeout)
ディレクトリエントリからユーザを検索するときの最大待ち時間を指定します。1〜180(秒)の範囲で指定します。
- ユーザ識別子に利用できる英文字(LdapUserCase)
DocumentBrokerで扱うユーザ識別子の英文字の扱いを指定します。指定できる項目を次に示します。
- 大文字
- ユーザ識別子に利用できる英文字が,大文字だけの場合に指定します。「小文字」を指定した場合,DocumentBroker内で大文字に変換されます。データベースには,大文字で格納されます。
- 小文字
- ユーザ識別子に利用できる英文字が,小文字だけの場合に指定します。「大文字」を指定した場合,DocumentBroker内で小文字に変換されます。データベースには,小文字で格納されます。
- 大文字・小文字
- ユーザ識別子に利用できる英文字が,大文字・小文字の場合に指定します。「大文字・小文字」を指定した場合,データベースには,指定した文字列のとおりに格納されます。
ユーザ情報の検索についての設定を有効にして,ダイアログを閉じます。
(d) 「キャンセル」
ユーザ情報の検索についての設定を無効にして,ダイアログを閉じます。
(5) [ユーザ情報の検索設定]ダイアログでの設定(ユーザ認証としてLDAPEXを指定したとき)
ユーザ認証方式にLDAPEXを指定した場合のユーザ情報の検索に関する項目を設定します。[ユーザ情報の検索設定]ダイアログを次の図に示します。
図3-8 LDAPEXを指定したときの[ユーザ情報の検索設定]ダイアログ
![[図データ]](figure/zu38050w.gif)
検索条件として指定する項目を次に示します。
- 検索基点(LdapUserRoot)
DIT上でユーザを検索するベースとなるノードのDNを,128バイト以内で指定します。
- 検索範囲(LdapUserScope)
ディレクトリエントリからユーザを検索するときの検索範囲を指定します。
- 基点直下のレベルのみ
- 検索開始点の一つ下のレベルにあるすべてのエントリを検索します。
- 基点以下の全てのレベル
- 検索開始点と,その下のすべてのレベルにあるすべてのエントリを検索します。
- ユーザとして定義したクラス名(LdapUserClass)
ユーザとして定義しているクラスの名称を,64バイト以内で指定します。
- ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性(LdapUserId)
ユーザ識別子として利用するユーザクラスの属性を,64バイト以内で指定します。ただし,指定する属性は,ユーザごとに一意である必要があります。
- 検索フィルタ
ユーザを検索するときに指定する検索フィルタおよび追加指定する検索フィルタの内容を指定します。
- 左側(LdapUserFilterLeft)
- 検索フィルタの「(」(左括弧)および追加指定する検索フィルタの内容を,128バイト以内で指定します。
- 右側(LdapUserFilterRight)
- 検索フィルタの「)」(右括弧)および追加指定する検索フィルタの内容を,128バイト以内で指定します。
(b) 検索オプション
検索オプションとして指定する項目を次に示します。
- 検索時のタイマ監視を行う
検索時にタイマ監視を行うかどうかを指定します。
- チェックあり
- 検索時にタイマ監視を行います。
- チェックなし
- 検索時にタイマ監視を行いません。この場合,待ち時間が無制限になります。
- タイムアウト時間(LdapUserTimeout)
ディレクトリエントリからユーザを検索するときの最大待ち時間を指定します。1〜180(秒)の範囲で指定します。
- ユーザ識別子に利用できる英文字(LdapUserCase)
DocumentBrokerで扱うユーザ識別子の英文字の扱いを指定します。
- 大文字
- ユーザ識別子に利用できる英文字が,大文字だけの場合に指定します。「小文字」を指定した場合,DocumentBroker内で大文字に変換されます。データベースには,大文字で格納されます。
- 小文字
- ユーザ識別子に利用できる英文字が,小文字だけの場合に指定します。「大文字」を指定した場合,DocumentBroker内で小文字に変換されます。データベースには,小文字で格納されます。
- 大文字・小文字
- ユーザ識別子に利用できる英文字が,大文字・小文字の場合に指定します。「大文字・小文字」を指定した場合,データベースには,指定した文字列のとおりに格納されます。
ユーザ情報の検索についての設定を有効にして,ダイアログを閉じます。
(d) 「キャンセル」
ユーザ情報の検索についての設定を無効にしてダイアログを閉じます。
(6) [グループ情報の検索設定]ダイアログでの設定
ユーザ認証方式にLDAP,またはLDAPEXを指定した場合のグループ情報の検索に関する項目を設定します。[グループ情報の検索設定]ダイアログを次の図に示します。
図3-9 [グループ情報の検索設定]ダイアログ
![[図データ]](figure/zu38060w.gif)
(a) ディレクトリエントリからの検索
ディレクトリエントリから検索する場合に指定する項目を次に示します。
- グループとして定義されているオブジェクトから検索する(LdapGroup)
グループとして定義されているオブジェクトからユーザ識別子を検索するかどうかを指定します。
- チェックあり
- グループとして定義されているオブジェクトから検索します。
- チェックなし
- グループとして定義されているオブジェクトから検索しません。
- 検索基点(LdapGroupRoot)
DIT上でグループを検索する基となるノードのDNを,128バイト以内で指定します。
- 検索範囲(LdapGroupScope)
ディレクトリエントリでグループを検索するときの検索範囲を指定します。
- 基点直下のレベルのみ
- 検索開始点の一つ下のレベルにあるすべてのエントリを検索します。
- 基点以下の全てのレベル
- 検索開始点とその下のすべてのレベルにあるすべてのエントリを検索します。
- グループとして定義したクラス名(LdapGroupClass)
グループ識別子としてメンバ(ユーザ)をリストとしたオブジェクトのクラスを,64バイト以内で指定します。
- グループ識別子として利用する属性名(LdapGroupId)
グループ識別子として利用する属性を,64バイト以内で指定します。
- 検索フィルタ
ユーザを検索するときに指定する検索フィルタおよび追加指定する検索フィルタの内容を指定します。
- 左側(LdapGroupFilterLeft)
検索フィルタの「(」(左括弧)および追加指定する検索フィルタの内容を,128バイト以内で指定します。
- 右側(LdapGroupFilterRight)
検索フィルタの「)」(右括弧)および追加指定する検索フィルタの内容を,128バイト以内で指定します。
(b) ユーザの属性値からの検索
ユーザの属性値から検索する場合に指定する項目を次に示します。
- ユーザの属性値からグループ識別子を検索する(LdapGroupFromUserAttr)
グループ識別子としてユーザの属性値からディレクトリのノード情報を検索するかどうかを指定します。
- チェックあり
- ユーザの属性値からディレクトリのノード情報を検索します。
- チェックなし
- ユーザの属性値からディレクトリのノード情報を検索しません。
- グループ情報が格納されたユーザの属性名(LdapGroupIdFromUserAttr)
グループ情報が格納されたユーザの属性名を,64バイト以内で指定します。
- ユーザ属性中のグループ情報がDNである(LdapGroupIsDnFromUserAttr)
ユーザの属性中のグループ情報がDNかどうかを指定します。
- チェックあり
- ユーザの属性に格納されているグループの情報がDNの場合,指定します。DocumentBrokerは,[グループ情報の検索設定]ダイアログの[グループ識別子として利用するグループの属性名]で指定されたグループの属性の情報を取得します。
- チェックなし
- ユーザの属性に格納されているグループの情報がDNでない場合,指定します。DocumentBrokerは,格納された情報をそのままグループ識別子とします。
- グループ識別子として利用するグループの属性名(LdapGroupIdAttrFromUserAttr)
ユーザの属性から取得した情報で,グループのグループ識別子として利用する属性を64バイト以内で指定します。
(c) ユーザのDNからの検索
ユーザのDNから検索する場合に指定する項目を次に示します。
- ユーザのDNからグループ識別子を検索する(LdapGroupFromUserDn)
グループ識別子として,ユーザのDNからディレクトリのノード情報を検索するかどうかを指定します。
- チェックあり
- ユーザのDNからディレクトリのノード情報を検索します。
- チェックなし
- ユーザのDNからディレクトリのノード情報を検索しません。
- グループ識別子として利用するユーザのDN中のキー名(LdapGroupIdFromUserDn)
グループ識別子として利用する値が格納されているユーザのDN中のキー名を,64バイト以内で指定します。
(d) 検索オプション
検索オプションとして指定する項目を次に示します。
- 検索時にタイマ監視を行う
検索時にタイマ監視を行うかどうかを指定します。
- チェックあり
- 検索時にタイマ監視を行います。
- チェックなし
- 検索時にタイマ監視を行いません。この場合,待ち時間が無制限になります。
- タイムアウト時間(LdapGroupTimeout)
ディレクトリエントリを検索するときの最大待ち時間を指定します。1〜180(秒)の範囲で指定します。
- グループ識別子に利用できる英文字(LdapGroupCase)
DocumentBrokerで扱うグループ識別子の英文字の扱いを指定します。
- 大文字
- グループ識別子に利用できる英文字が,大文字だけの場合に指定します。「小文字」を指定した場合,DocumentBroker内で大文字に変換されます。データベースには,大文字で格納されます。
- 小文字
- グループ識別子に利用できる英文字が,小文字だけの場合に指定します。「大文字」を指定した場合,DocumentBroker内で小文字に変換されます。データベースには,小文字で格納されます。
- 大文字・小文字
- グループ識別子に利用できる英文字が,大文字・小文字の場合に指定します。「大文字・小文字」を指定した場合,データベースには,指定した文字列のとおりに格納されます。
グループについての設定を有効にして,ダイアログを閉じます。
(f) 「キャンセル」
グループについての設定を無効にして,ダイアログを閉じます。
(7) データベースタブでの設定
DocumentBrokerのデータベースに関する項目を設定します。データベースタブを次の図に示します。
図3-10 データベースタブ
![[図データ]](figure/zu38070w.gif)
(a) 接続するデータベース
接続するデータベースについて指定する項目を次に示します。
- 種別(DbType)
文書空間が接続するデータベース種別を指定します。使用できるデータベースシステムはHiRDBです。したがって,「HiRDB」を選択してください。
- 詳細設定
選択したデータベースに対応した[詳細設定]ダイアログを呼び出します。
データベースとの接続について指定する項目を次に示します。
- ホスト名(PdHost)
データベースを構築しているサーバのホスト名を指定します。使用できるデータベースシステムはHiRDBです。したがって,この項目にはHiRDBサーバのホスト名を指定してください。なお,この項目の指定は省略できません。
- ポート番号(PdNamePort)
データベースを構築しているサーバのポート番号を指定します。使用できるデータベースシステムはHiRDBです。したがって,この項目にはHiRDBサーバのポート番号を指定してください。なお,この項目の指定は省略できません。
- ユーザ名(PdUser)
データベースにアクセスするためのDocumentBroker用のユーザ名を指定します。使用できるデータベースシステムはHiRDBです。したがって,HiRDBへのアクセスが許可されているユーザのユーザ名を指定してください。
ここで指定するユーザに対しては,データベースに対するCONNECT権限およびスキーマ定義権限,表に対するSELECT権限,UPDATE権限,INSERT権限およびDELETE権限が付与されている必要があります。 HiRDBのユーザ権限の付与については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。なお,この項目の指定は省略できません。
- パスワード(PdUser)
指定したデータベースにアクセスするためのDocumentBroker用のユーザに対応したパスワードを指定します。なお,この項目の指定は省略できません。
(8) [HiRDBの設定]ダイアログでの設定
HiRDBの設定に関する項目を設定します。[HiRDBの設定]ダイアログを次の図に示します。
図3-11 [HiRDBの設定]ダイアログ
![[図データ]](figure/zu38080w.gif)
(a) コネクションプールの設定
コネクションプールについて指定する項目を次に示します。
- コネクションプール数(DBConnectionPoolCount)
サービスプロセス当たりのDBコネクションプール数を指定します。0〜64の間で指定してください。「0」を指定した場合,プールされないで,要求ごとにDBコネクションを確立します。コネクションプール数に「0」を指定した場合,一時コネクションの最大数に1以上の値を設定してください。
- 一時コネクションの最大数(DBConnectionPoolDynamic)
サービスプロセス当たりの一時コネクションの最大数を指定します。0〜64の間で指定してください。「0」を指定した場合,一時コネクションは確立されません。
一時コネクションの最大数に「0」を指定した場合は,コネクションプール数に1以上の値を設定してください。
- コネクションプールの作成タイミング(DBConnectionPoolTiming)
プールするDBコネクション作成のタイミングを指定します。
- DocumentBroker起動時
- 静的(DocumentBroker起動時)にプールするすべてのコネクションを作成します。
- コネクション解放時
- 動的(コネクション解放時)にプールします。
- コネクションが最大数を超えたときの動作(DBConnectionPoolOver)
DBコネクションがすべて使用中,かつ一時コネクションの最大数を超えた要求がある場合のアクションを指定します。
- 要求元にエラーを返却
- クライアントにエラーの戻り値を返却します。
- 待ち行列に登録
- コネクション待ち行列に入れ,空きコネクションが発生次第割り当てます。
- コネクション割り当て期間(DBConnectionScope)
DBコネクション割り当て期間を指定します。
- コネクション単位
- コネクション単位に,コネクション作成および消去要求時に割り当ておよび解放します。
- トランザクション単位
- トランザクション単位に,トランザクション開始および終了時に割り当ておよび解放します。
(b) 検索時の設定
- 検索結果の取得行数(BatchSizeHint)
この設定は有効になりません。
(c) HiRDB Text Search Plug-inの設定
- 登録ユーザの認可識別子(PdTSPluginOwner)
全文検索および構造指定検索を実行する場合に,HiRDB Text Search Plug-inを登録したユーザの認可識別子を指定します。
なお,HiRDB Text Search Plug-inはデフォルト(MASTER)のスキーマに格納されるため,この項目の指定は不要です。HiRDB Text Search Plug-inの登録時に,pdplgrgstコマンドの-uオプション(プラグイン登録スキーマ指定)を使用した場合だけ,この項目の指定が必要です。
データベースの詳細設定を有効にして,ダイアログを閉じます。
(e) 「キャンセル」
データベースの詳細設定を無効にして,ダイアログを閉じます。
(9) アクセスログタブでの設定
DocumentBrokerのアクセスログに関する項目を設定します。アクセスログタブを次の図に示します。
図3-12 アクセスログタブ
![[図データ]](figure/zu38090w.gif)
(a) アクセスログの設定
- アクセスログを取得する(AcLogUse)
アクセスログの取得の有無を指定します。
- チェックあり
- アクセスログを取得します。
- チェックなし
- アクセスログを取得しません。
- 取得する情報(AcLogLevel)
- オブジェクトの設定情報
- オブジェクトの設定に関する情報を取得します。
- オブジェクトの設定/取得情報
- オブジェクトの設定/取得に関する情報を取得します。
- オブジェクトの設定/取得情報およびエラー情報
- オブジェクトの設定/取得に関する情報およびエラー情報を取得します。
- ファイル数(AcLogFileCount)
アクセスログファイルサイズの上限を超えた場合に,切り替えるファイル数を2〜16で指定します。出力ファイル名はEDMAccess_NO.logで,「NO」は出力ファイル通番を示します。出力ファイル通番とは,1〜この項目(AcLogFileCount)に指定した値(出力ファイル数)です。
アクセスログは,出力ファイル通番が「1」のファイルから順番に出力されます。あるログファイルにアクセスログを出力しようとした場合に,ファイルサイズがこの項目に指定した出力ファイルサイズより大きくなるとき,次の出力ファイル通番のファイルに出力します。例えば,出力ファイル通番が「1」であるファイルに出力する場合,このファイルのサイズの最大量を超えてしまうときは,ファイル出力通番が「2」のファイルにログを出力します。
また,この項目に指定したファイル数と等しいファイルにログを出力しようとして,そのファイルのファイルサイズもこの項目に指定した出力ファイルサイズより大きくなる場合,出力ファイル通番が「1」のファイルを初期化してログの出力を継続します。
- ファイルサイズ(AcLogFileSize)
アクセスログファイルのサイズを4,096〜2,147,483,647(バイト)で指定します。アクセスログの出力が指定されたサイズを超える場合,次のファイルへ出力を切り替えます。また,カレント出力ファイル中に異常(入出力エラーなど)が発生した場合も,次のファイルへ出力を切り替えます。ただし,切り替えは1度だけ実行します。
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