uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
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ここでは,ログインするときに生成されて値が設定されるユーザ情報の取得方法について説明します。アクセス制御機能を使用する場合,DocumentBrokerが連携しているユーザ管理システムによって,ユーザ情報として使用される情報は異なります。また,LDAP対応のディレクトリサービスを使用したユーザ管理に適応できない場合について,ユーザが作成したアクセスルーチンをユーザ管理システムに組み込む機能を提供します。
ユーザ情報は,DocumentBrokerオブジェクトに対するアクセス権を判定する場合に使用されます。ユーザ情報には,「ユーザ識別子」および「グループ識別子」があります。これらの情報は,ログインした時に生成されます。
ユーザを識別する情報です。ユーザ識別子は,1〜254バイト※(ただし,「\0」を含まない)のASCII半角英数字,「-」,「.」,「@」,「_」で構成されます。ユーザ識別子は,一つだけ作成されます。
ユーザ識別子として取得される情報は,DocumentSpace構成定義ファイルで任意に指定できます。ユーザ識別子を取得する場合にDocumentSpace構成定義ファイルで指定するエントリを次に示します。文書空間構成定義ウィンドウを使用する場合は,[ユーザ情報の検索設定]ダイアログで設定します。
これらのエントリの値は,ユーザ識別子として取得する情報および取得方法に従って指定してください。各エントリの指定方法については,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。また,文書空間構成定義ウィンドウの[ユーザ情報の検索設定]ダイアログでの設定方法については,「3.8.4(4) [ユーザ情報の検索設定]ダイアログでの設定(ユーザ認証としてLDAPを指定したとき)」または「3.8.4(5) [ユーザ情報の検索設定]ダイアログでの設定(ユーザ認証としてLDAPEXを指定したとき)」を参照してください。
ユーザが所属するグループを識別する情報です。ユーザが複数のグループに所属する場合があるため,グループ識別子は,一人のユーザに対して複数存在できます。一つのグループ識別子は,1〜254バイト※(ただし,「\0」を含まない)のASCII半角英数字,「-」,「.」,「@」,「_」で構成されます。
グループとして,プライマリグループも設定できます。プライマリグループは,文書作成時にACFlagにデフォルトで設定されるグループで,一人のユーザに対して一つのグループが存在することがあります。すなわち,プライマリグループは,必ず存在しなくてもよいグループです。なお,Sun ONE Directory Serverを使用している場合,プライマリグループは存在しません。
グループ識別子の取得方法は,DocumentSpace構成定義ファイルまたは文書空間構成定義ウィンドウの[グループ情報の検索設定]ダイアログで定義します。
DocumentSpace構成定義ファイルを直接編集する場合のグループ情報の取得方法について,次に説明します。なお,DocumentBrokerにログインする場合のログイン名を属性として登録してあるユーザエントリのことを,ログインユーザエントリと呼ぶことにします。
これらのグループ識別子を取得する方法は,選択して使用したり,組み合わせて使用したりできます。ただし,「ログインユーザエントリの属性から取得する方法」と「組織エントリの属性から取得する方法」を組み合わせることはできません。DocumentSpace構成定義ファイルで指定した方法に従って,グループ識別子の取得方法ごとに,指定する必要があるエントリを次の表に示します。
表3-1 グループ識別子の取得方法ごとに指定するエントリの一覧
| グループ情報の取得方法 | 指定するエントリ |
|---|---|
| グループエントリの属性から取得する方法 |
|
| ログインユーザエントリの属性から取得する方法 |
|
| 組織エントリの属性から取得する方法 |
|
| ログインユーザエントリのDNから取得する方法 |
|
各エントリの指定方法については,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。
文書空間構成定義ウィンドウを使用する場合のグループ情報の取得方法について,次に説明します。文書空間構成定義ウィンドウの[グループ情報の検索設定]ダイアログで設定します。
これらのグループ識別子を取得する方法は,選択して使用したり,組み合わせて使用したりできます。
文書空間構成定義ウィンドウの[グループ情報の検索設定]ダイアログでの設定方法については,「3.8.4(6) [グループ情報の検索設定]ダイアログでの設定」を参照してください。
ユーザ管理機能としてLDAP対応のディレクトリサービスに連携していない場合や運用中のLDAP対応のディレクトリサービスがDocumentBrokerの運用形態に合わない場合,DocumentBrokerは,ユーザが作成したアクセスルーチンを組み込む機能を提供しています。
ユーザ管理システムへのアクセスルーチンとして,ユーザが作成したアクセスルーチンを使用する場合は,DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)または文書空間構成定義ウィンドウでの設定が必要です。
DocumentSpace構成定義ファイルのUserAuthenticationエントリ,または文書空間構成定義ウィンドウの[ユーザ認証]タブで「UOC」を指定した場合に生成されるユーザ情報について,次に説明します。
関数dbrGetUserInformation()から返却されたユーザ識別子の文字列を使用します。関数の詳細については,「付録F ユーザ作成のアクセスルーチンを使用するための関数」を参照してください。
関数dbrGetUserInformation()から返却されたグループ識別子の文字列を使用します。関数の詳細については,「付録F ユーザ作成のアクセスルーチンを使用するための関数」を参照してください。
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