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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


3.6.2 スケジュール駆動受付でのタスク情報管理機能

実行するタスクの情報を管理する機能のことを,タスク情報管理機能といいます。タスク情報管理機能が実行する処理を,次に示します。

〈この項の構成〉

(1) タスク情報の管理

タスク情報管理機能は,タスクの情報として「イベントの発生時刻」を管理します。イベント発生時に,スケジュール機能によって,タスクの情報がタスク情報管理機能に登録されます。登録されたタスクの情報をイベント発生順に管理して,タスク実行機能に提供します。

(2) 登録されているタスク情報の返却

タスク情報管理機能は,タスク情報管理機能に登録されているタスクの情報のうち,条件を満たすタスクの情報の返却を行います。返却するタスクの情報は,登録されているタスクの情報の中で,最も古いものになります。最も古いタスクの情報から順に返却します。

なお,タスクの情報が登録されていない場合は,タスクの情報が登録されるまでタスクの情報の返却を待ちます。

(3) 返却されたタスク情報の削除

タスク情報管理機能が返却したタスクの情報は,タスク情報管理機能の管理対象から削除されます。

次のどちらかに該当する場合で,かつ登録されているタスク情報が存在するときは,管理されているすべてのタスク情報が削除されます。

(4) 待機できるタスク数の制御

タスク情報管理機能では,実行を待機できるタスク数を制御できます。

実行を待機できるタスク数の最大数を超えて,実行を待機するタスクが登録されようとした場合は,「3.6.1 スケジュール駆動受付でのスケジュールの設定」の「表3-12 スケジュール駆動受付の状態とイベント処理の対応」を参照してください。

また,実行を待機できるタスクの最大数は,スケジュール駆動受付定義ファイルのscdrecp.waiting-execution-tasks.maximumプロパティで設定できます。scdrecp.waiting-execution-tasks.maximumプロパティの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.15.1 スケジュール駆動受付定義ファイル」を参照してください。

なお,タスクの処理順序が逐次処理で,かつ新たにタスクを生成しない場合,実行を待機するタスクは存在しません。そのため,実行を待機するタスクの数を制御することはできません。タスクの処理順序が逐次処理で,かつ新たにタスクを生成しない場合の詳細については,「3.6.3(2)(b) 新たにタスクを生成しない」を参照してください。