3.15.1 スケジュール駆動受付定義ファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
［scdrecp.event.occurrence-interval=イベント発生間隔］
［urecp-scd.task.processing-max.parallel.count=並列実行可能なタスク最大数］
［scdrecp.allow.new-task.executing={true｜false}］
［scdrecp.waiting-execution-tasks.maximum=待機可能なタスクの最大数］
［scdrecp.create.work-dir={true｜false}］
［scdrecp.work-dir.auto-delete={true｜false}］
［scdrecp.suppress-execution-task.error-occures-threshold=逐次処理タスクのエラー連続回数のしきい値］
(2) 機能
スケジュール駆動受付の動作情報を設定します。このファイルはスケジュール駆動受付の独自定義ファイルです。
このファイルは必要に応じて設定してください。設定されなかった場合は，各プロパティにデフォルト値が適用され，スケジュール駆動受付のデプロイ時にメッセージ「KDEC10106-W」が出力されます。
このファイルは，指定値のチェックのタイミングと，不正な値が検出された場合の動作が，プロパティによって次のように異なります。
|
プロパティの種類 |
チェックのタイミング |
不正な値が検出された場合の動作 |
|---|---|---|
|
「urecp-scd」で始まるプロパティ |
スケジュール駆動受付の配備時 |
スケジュール駆動受付の配備に失敗する。 |
|
csccmctlコマンド実行時 |
csccmctlコマンドの実行に失敗する。 |
|
|
「scdrecp」で始まるプロパティ |
スケジュール駆動受付の起動時 |
スケジュール駆動受付の起動に失敗する。 |
|
csccmctlコマンド実行時 |
csccmctlコマンドの実行に失敗する。 |
(3) ファイルの格納先
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>CSC\custom-reception\schedule\config\templates\cscurecpschedule.properties
- 注意事項
-
ここに格納されているファイルはテンプレートファイルです。スケジュール駆動受付定義ファイルを編集する場合は，スケジュール駆動受付の追加時にユーザ定義受付定義画面（詳細）で［独自定義ファイル］の［編集］ボタンをクリックし，定義ファイルの内容を修正してください。
設定した内容は，デプロイ時，スケジュール駆動受付の起動時，またはcsccmctlコマンド実行時に読み込まれます。
(4) 設定できるプロパティ
(a) イベントの発生間隔
scdrecp.event.occurrence-interval=イベント発生間隔 〜＜数字＞((1−86400))<<600>>
イベントを発生させる間隔を秒単位で指定します。
(b) 実行中のタスクの動作
urecp-scd.task.processing-max.parallel.count=並列実行可能なタスク最大数 〜＜数字＞((1−64))<<1>>
イベントの発生時刻にすでに実行中のタスクがある場合，並列して実行できるタスクの最大数を指定します。
1を設定した場合は，タスクの処理順序が「逐次」となります。
1より大きい値を指定した場合は，タスクの処理順序が「並列」となります。
タスクの処理順序については，マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「3.6 ビジネスプロセスのスケジュール設定」を参照してください。
scdrecp.allow.new-task.executing={true｜false} 〜<<false>>
イベントの発生時刻にすでに実行中のタスクがある場合，新たにタスクを実行するかを次の中から指定します。
-
true
新たにタスクを実行します。
-
false
新たにタスクを実行しません。
scdrecp.waiting-execution-tasks.maximum=待機可能なタスクの最大数 〜＜数字＞((1−86400))<<86400>>
実行を待機できるタスクの最大数を指定します。
実行待機タスクの登録数がこの最大数を超えた時点で，現在発生しているイベントに関するタスクが実行されなくなります。スケジュールの実行は継続されます。
なお，スケジュール駆動受付の起動後に初めてこの最大数を超えた場合は，メッセージKDEC84204-Wが出力されます。
なお，scdrecp.allow.new-task.executingプロパティにfalse（イベントの発生時刻に実行中のタスクがある場合は新たにタスクを実行しない）が設定されている場合は，実行を待機するタスクが存在しないため，scdrecp.waiting-execution-tasks.maximumプロパティの設定値は無効となります。
(c) 作業フォルダ
scdrecp.create.work-dir={true｜false} 〜<<false>>
タスク実行時に作業フォルダを作成するかどうかを次の中から指定します。
-
true
タスク実行時に作業フォルダを作成します。
-
false
タスク実行時に作業フォルダを作成しません。
scdrecp.work-dir.auto-delete={true｜false} 〜<<false>>
タスクの処理の正常終了後に作業フォルダを自動的に削除するかどうかを次の中から指定します。
-
true
作業フォルダを自動的に削除します。
-
false
作業フォルダを自動的に削除しません。
(d) エラー発生時のスケジュールの実行の抑止
scdrecp.suppress-execution-task.error-occures-threshold=逐次処理タスクのエラー連続回数のしきい値 〜＜数字＞((0−1024))<<0>>
逐次処理のタスク実行をエラー連続回数に応じて抑止させたい場合，しきい値となる連続回数を指定します。0を設定した場合は，エラー連続回数によるタスク実行の抑止はされません。
タスクのエラー連続回数がこのしきい値に達すると，それ以降のタスクは実行が抑止されます。なお，1つのタスクに複数のエラーが発生した場合（例えば，タスク実行でタイムアウトが発生し，かつビジネスプロセスがエラーを返した場合）は，エラーは1回とカウントされます。
エラー連続回数は，次の事象が発生すると0からカウントし直されます。
-
タスクが正常終了した場合
-
スケジュール駆動受付を再起動した場合
-
HCSCサーバを再起動した場合
実行抑止されたタスクを再開するには，スケジュール駆動受付を再起動する必要があります。