5.5.3 例外ハンドリングの実装の流れ
商品手配システム(フォルトハンドリング編)での例外ハンドリングの実装の流れを次に示します。
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サービス部品との通信で発生した例外をサービスアダプタ内でフォルトに変換できるようにサービスアダプタを設定します。
在庫管理サービス,配送受付サービスとの通信で発生した例外をハンドリングするため,商品手配システム(基本編)で開発したInventoryManagementサービスアダプタとDeliveryReceiptサービスアダプタの設定を変更します。
詳細については,次の説明を参照してください。
- InventoryManagementサービスアダプタ
- DeliveryReceiptサービスアダプタ
なお,例外とフォルトには次の違いがあります。
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例外:プログラム上のエラー
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フォルト:プログラム上のエラーをビジネスプロセスで扱えるフォルト電文に置き換えたもの
例外をフォルトに変換することで,例外情報をフォルト電文としてビジネスプロセス内で検知できます。
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意図したレスポンスを返却できるように,ProductStock_FaultHandlingビジネスプロセスでフォルトハンドリングを実装します。
ProductStock_FaultHandling ビジネスプロセスは,複製したProductStock_Normalビジネスプロセスに追加・修正する形で開発します。
「5.5.2 例外ハンドリングの仕様」で説明した3つの例外ハンドリングの仕様を満たすように,ProductStock_FaultHandlingビジネスプロセスにアクティビティを定義して実装します。