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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム ファーストステップガイド


5.5.2 例外ハンドリングの仕様

商品手配システム(フォルトハンドリング編)では,次の3つの例外をハンドリングします。

  1. サービスリクエスタからのJSON電文の内容が不正である例外(入力値検証例外)

  2. InventoryManagementアダプタと在庫管理サービスの間の通信が失敗した例外(在庫引当例外)

  3. DeliveryReceiptアダプタと配送受付サービスの間の通信が失敗した例外(配送手配例外)

それぞれの例外について次に示します。

〈この項の構成〉

(1) サービスリクエスタからのJSON電文の内容が不正である例外(入力値検証例外)

サービスリクエスタからのJSON電文の内容を検証します。内容が不正な場合,その原因と対処方法を含んだメッセージを作成し,サービスリクエスタに返却します。

検証する内容を次に示します。

項目

検証内容

itemName(商品名)

値が代入されているか

入力された商品名は商品リストに存在するか

quantity(個数)

値が代入されているか

1〜10の範囲内の整数か

注※

商品リストに含まれる商品は次の4つです。

・PC

・TV

・Camera

・Smartphone

JSON電文の内容が不正の場合,サービスリクエスタには次のレスポンスを返却します。

(2) InventoryManagementアダプタと在庫管理サービスの間の通信が失敗した例外(在庫引当例外)

InventoryManagementアダプタと在庫管理サービスの間の通信が失敗した場合,例外情報を含んだメッセージを作成し,サービスリクエスタに返却します。

返却するレスポンスの形式を次に示します。

(3) DeliveryReceiptアダプタと配送受付サービスの間の通信が失敗した例外(配送手配例外)

DeliveryReceiptアダプタと配送受付サービスの間の通信が失敗した場合,例外情報を含んだメッセージを作成し,サービスリクエスタに返却します。

返却するレスポンスの形式を次に示します。