付録A.3 旧バージョンで開発環境と運用環境のリポジトリを共有していた場合の移行手順
バージョン07-60以降では,開発環境と運用環境で同じリポジトリを共有できません。開発環境と運用環境で同じリポジトリを共有していた場合,次の図に示す(1)〜(6)の手順に従って,サービスプラットフォームを旧バージョンから11-40へ移行してください。
図A-2の(1)〜(6)の手順の詳細を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)
cscrepctlコマンド(-exportオプション)を運用環境で実行して,バージョンアップ前のリポジトリをエクスポートします。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。
(3) 各環境のアンインストール
開発環境,運用環境で旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールします。サービスプラットフォームのインストールディレクトリ以下のディレクトリ情報を退避したあとに,旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールすることをお勧めします。
- 注意
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開発環境は,Eclipseのアンセットアップをしてからアンインストールしてください。configurationフォルダも削除してください。
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J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してからアンインストールしてください。
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組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してからアンインストールしてください。
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HCSCサーバをアンセットアップしたあとに,リポジトリルート配下を削除してください。
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(4) 各環境のインストール
開発環境,運用環境で11-40のサービスプラットフォームをインストールしてバージョンアップします。
また,開発環境では,バージョンに対応したEclipseをセットアップします。
(5) HCSCTEプロジェクトの作成(開発環境)
バージョンアップした開発環境で,新たにHCSCTEプロジェクトを作成します。また,リポジトリとして利用するディレクトリを指定します。なお,リポジトリとして利用するディレクトリには,運用環境のリポジトリを指定しないでください。
手順の詳細は,「3.1.1 プロジェクトを作成する」を参照してください。
(6) リポジトリのインポート(開発環境)
「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でエクスポートしたリポジトリ情報を開発環境にインポートします。
旧バージョンのリポジトリをインポートすると,パッケージングおよび配備定義が自動で実施され,リポジトリ情報が今バージョンに引き継がれます。なお,パッケージングおよび配備定義が自動で実施されるのは,旧バージョンでパッケージングおよび配備定義したHCSCコンポーネントだけです。
リポジトリのインポート方法については,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。
- 注意
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- 07-50より前のバージョンから移行する場合の注意
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SessionBeanアダプタのユーザ定義クラスに次のファイル名が設定されているときは,警告メッセージが表示されます。
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csmsvcadpdef.jar
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cscmsg_adpejb.jar
警告メッセージが表示された場合,サービスアダプタ定義画面で,上記のユーザ定義クラスを削除し,ファイル名を変更してから,再度設定してください。
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- 08-10より前のバージョンから移行する場合の注意
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データ変換定義で,sequence要素またはchoice要素下に,出現回数が1回に固定されている次の要素(コンポジタ)を定義している場合,ノードの表示が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
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sequence
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choice
エラーメッセージが表示された場合は,再度マッピング定義を起動し,変更を反映させてください。
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- 09-50より前のバージョンから移行する場合の注意
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データ変換定義で,次に該当するスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
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import先で対象名前空間(targetNamespace)を定義しているスキーマを,変換元ノードに指定している。
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1.の名前空間が,importまたはinclude先を含むすべての名前空間宣言(xmlns[:prefix])で定義されていない。
エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再度起動し,変更を反映させてください。
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- 09-70より前のバージョンから移行する場合の注意
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データ変換定義で,次に該当するスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
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1つの名前空間URIに対して,複数の異なる名前空間接頭辞を指定している。
エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再度起動し,変更を反映させてください。
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- メモリについての注意
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旧バージョンのリポジトリをインポートするときは,メモリを多く必要とします。そのため,次の手順でメモリサイズが十分かどうかを確認し,メモリが不足している場合は,メモリサイズを増やしてからリポジトリをインポートしてください。
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Eclipseのメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。
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ダイアログ左側のツリービューから,[一般]を選択します。
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ダイアログ右側の[ヒープ・ステータスを表示]チェックボックスにチェックします。
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Eclipseのウィンドウの右下のゴミ箱アイコンを選択し,ガーベッジ・コレクターを実行します。
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ゴミ箱アイコンの左に表示されているヒープ・サイズを確認します。
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未使用のヒープ・サイズが不足している場合,eclipse.iniを編集し,メモリサイズ(-Xmxの値)を大きくします。eclipse.iniの編集については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「付録B.1 インストール」を参照してください。
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開発環境にインポートしたリポジトリ情報を使用して実際に運用する場合,このリポジトリ情報を開発環境から運用環境にエクスポートし,運用環境からHCSCコンポーネントを配備します。