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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


16.2.21 javax.xml.ws.WebFaultアノテーション

javax.xml.ws.WebFaultアノテーションは,戻り値のマッピングをカスタマイズするときに使用できます。

javax.xml.ws.WebFaultアノテーションを使用したカスタマイズ例を次の図に示します。

図16‒26 javax.xml.ws.WebFaultアノテーションを使用したカスタマイズ例

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) name要素(javax.xml.ws.WebFault)

name要素は,フォルトbeanからマッピングするグローバル要素のローカル名をカスタマイズするときに使用します。

name要素は半角英数字とアンダースコア(_)で指定します。それ以外の文字を指定した場合の動作は保証されません(エラーメッセージは出力されません)。

(2) targetNamespace要素(javax.xml.ws.WebFault)

targetNamespace要素は,フォルトbeanからマッピングするグローバル要素の名前空間をカスタマイズするときに指定します。

targetNamespace要素には,http://またはurn:のプロトコルを名前空間として指定します。指定できる名前空間の形式および文字列を示します。

(3) faultBean要素(javax.xml.ws.WebFault)

faultBean要素は,生成するフォルトbeanのクラス名を完全修飾名で指定します。ラッパ例外クラスが,javax.xml.ws.WebFaultアノテーションおよびフォルトbeanを返すgetFaultInfoメソッドを持つ場合,faultBean要素を指定しても,フォルトbeanは生成されません。

faultBean要素を指定するときの注意事項について説明します。

(4) messageName要素(javax.xml.ws.WebFault)

messageName要素は,ラッパ例外クラスに対応するフォルトメッセージ名(wsdl:fault要素から参照されるwsdl:message要素のname属性)をカスタマイズするときに指定します。

messageName要素は半角英数字とアンダースコア(_)で指定します。それ以外の文字を指定した場合の動作は保証されません(エラーメッセージは出力されません)。