2.2.3 受信用共用キュー
受信用共用キューは,共用キューを使用して複数システム間でのアプリケーション連携をする場合に,メッセージを取り出すためのキューです。受信側アプリケーションは受信用共用キューを指定してメッセージを受信します。また,自システムのアプリケーションから受信用共用キューを指定してメッセージを送信することもできます。さらに,hrmstopqueコマンドを使用して,アプリケーションのメッセージの送受信を抑止できます。
受信用共用キューによるメッセージの受信は,永続版リソースアダプタの場合だけ利用できます。
受信用共用キューの概要を次の図に示します。
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作成方法
受信用共用キューを作成するには,hrmmkqueコマンドの-tオプションにshr_receiveを指定します。
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受信できるメッセージ種別
受信用共用キューから,アプリケーションは次に示すメッセージインタフェースを使用してメッセージを受信できます。
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BytesMessage
ただし,メッセージのペイロードだけを取り出しできます。メッセージのペイロードについては,「2.5.1 JMSメッセージの構成」を参照してください。
なお,受信するメッセージはReliable Messagingが提供するQueueSessionインタフェースのメソッドで生成したオブジェクトです。
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- 注意
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受信用共用キューは,接続先のデータベースの種別がHiRDBの場合だけ作成できます。接続先のデータベースの種別がOracleの場合に受信用共用キューを作成するとエラーが発生します。
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共用キューを作成する場合,同一スキーマ定義内に,送信側システムの管理情報テーブルと受信側システムの管理情報テーブルを定義してください。管理情報テーブルの作成については,「3.4.1(3) Reliable Messagingの管理情報テーブルの作成」を参照してください。
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