2.2.2 転送キュー
転送キューは,他システムに存在するReliable Messagingまたは他ベンダのメッセージングシステムに向けてメッセージを送信するためのキューです。転送キューを使うには,転送先の情報が必要になります。他ベンダに向けたメッセージ転送は,BytesContainerを使用することで実現できます。
メッセージをアプリケーションから他システムに転送したい場合は,自システムの転送キューにメッセージを登録します。
他システムに向けたメッセージの転送は,転送キューにメッセージが登録された時点で開始します。ただし,hrmstopqueコマンドでサーバ間転送のメッセージ送受信を抑止することもできます。また,アプリケーションは転送キューから登録済みのメッセージを取り出すことはできません。
転送キューによるメッセージ転送は,永続版リソースアダプタの場合だけ利用できます。
転送キューの概要を次の図に示します。
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作成方法
転送キューを作成するには,hrmmkqueコマンドの-tオプションにtransmitを指定し,事前にhrmmkaddrコマンドで登録しておいたあて先情報を-aオプションに指定します。
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送信できるメッセージ種別
転送キューには,アプリケーションは次に示すメッセージインタフェースを使用してメッセージを送信できます。
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送信先がReliable Messagingの場合
ローカルキューと同じ
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送信先が他システムの場合
ObjectMessage(ボディにBytesContainerを含む)
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