8.2.7 mserver.cfg(Management Server用オプション定義ファイル)
(1) 形式
次のようにキーを指定します。
<キー名称> = <値>
- 指定方法
-
-
改行までが値になります。
-
#で始まる行はコメントとみなされます。
-
値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。
-
値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。
(例) <キー名称> = <値> #<コメント>
-
(2) ファイルの格納先
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/
(3) 機能
Management Serverを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。
Management Serverの稼働中に,このファイルの内容を変更しないでください。変更した場合の動作は保証されません。
(4) 指定できるキー
指定できるキーとデフォルト値を次の表に示します。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。
キー名称 |
内容 |
デフォルト |
VR |
---|---|---|---|
add.jvm.arg |
指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。なお,システムプロパティを指定したい場合は,"-D"を利用しないで,usrconf.propertiesファイルに指定します。 複数のオプションを指定する場合,同じキー名称を使用して,次のように複数回指定してください。 (指定例) add.jvm.arg= -Xms256m add.jvm.arg= -Xmx512m なお,次のように一つのキー名称に複数のオプションは指定できません。指定した場合,JavaVMの初期化に失敗します。 (指定例) add.jvm.arg=-Xms256m -Xmx512m add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについては,「14.1 JavaVM拡張オプションの一覧」および「14.5 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。 |
デフォルト値については「8.2.7(5) Management ServerでのJavaVM オプションのデフォルト値」を参照してください。 |
− |
ejb.server.corefilenum(UNIX用) |
Management Serverの再起動時に残すcoreファイルの数を0〜16の整数で指定します。なお,このキーは,UNIX用です。 次の対象coreファイルのうち,作成日時が新しいものから指定した数のファイルを残し,それ以外のファイルは削除されます。
対象coreファイルのうち,上書き,または削除される可能性のあるcoreファイルについては再起動時にリネームされます。
<coreファイル作成日時>の形式は,yymmddHHMMSSです。 なお,coreファイルのリネーム,または削除に失敗した場合はメッセージKDJE40047-Eを出力し,Management Server起動処理を中止して異常終了します。 また,次のことに注意してください。
|
1 |
− |
(5) Management ServerでのJavaVM オプションのデフォルト値
Management ServerでのJava VMオプションのデフォルト値を示します。
-
-Xms128m
-
-Xmx256m
-
-XX:MetaspaceSize=64m
-
-XX:MaxMetaspaceSize=64m
-
-XX:SurvivorRatio=8
-
-XX:HitachiJavaLog:<ejb.server.log.directory>
-
-XX:HitachiJavaLogFileSize=4m
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace
-
-XX:-HitachiThreadDumpToStdout
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryAbort
-
-XX:+HitachiJavaClassLibTrace
-
-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize=1024
-
-XX:+HitachiLocalsSimpleFormat
-
-XX:+HitachiTrueTypeInLocals
-
-XX:+HitachiLocalsInStackTrace
-
-XX:+HitachiVerboseGC
-
-XX:+HitachiVerboseGCPrintCause
-
-XX:+HitachiOutputMilliTime
-
-XX:+HitachiUseExplicitMemory
-
-XX:HitachiExplicitHeapMaxSize=64m
-
-XX:HitachiExplicitMemoryLogLevel:normal
-
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLog:<ejb.server.log.directory>
-
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLogFileSize=4m
-
-XX:-HitachiAutoExplicitMemory
-
-XX:+HitachiExplicitMemoryAutoReclaim
-
-XX:-HitachiExplicitMemoryCompatibleToV8
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryHandling
-
-Djava.util.Arrays.useLegacyMergeSort=true
-
-XX:-CompactStrings
(6) 注意事項
-
add.class.pathキーに指定されている値の中に,<cosminexus.home>タグを使用してコンテナ拡張ライブラリ用のJARを指定しているものがあります。これはApplication Serverのインストール先を意味しているため,add.class.pathキーの記述内容を変更する必要はありません。なお,add.class.pathキーにコンテナ拡張ライブラリを追加する場合は,インストールおよびアンインストール時の動作を保証できなくなるおそれがあるので,<cosminexus.home>タグを使用しないでください。