8.2.6 mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
J2SEのプロパティファイル形式です。
Management Serverのプロパティファイルです。
(2) ファイルの格納先
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/
(3) 機能
Management Serverが使用するポート番号の設定や,障害検知時コマンドの動作の設定をします。Management Serverを起動しないでポート番号を変更する場合は,このファイルを編集します。
(4) 指定できるキー
指定できるキーとその内容,および指定を省略した場合のデフォルト値を次に示します。
キー名称 |
内容 |
指定可能値 |
デフォルト |
VR |
---|---|---|---|---|
運用管理エージェントとの通信状態をキャッシュする最大時間を,0〜2147483の数値(単位:秒)で指定します。0未満を指定した場合はキャッシュしません。 |
0〜2147483の整数で指定します。 |
60 |
06-50 |
|
運用監視エージェント接続時のタイムアウト時間を,1〜2147483の整数値(単位:秒)で指定します。 |
1〜2147483の整数で指定します。 |
180 |
07-00 |
|
Alertレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
Emergencyレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
Criticalレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
システムJP1イベント発行機能を有効にするかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
Errorレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
Informationレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
Noticeレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
Warningレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
mngsvr構成機能がログの表示画面でログ情報を表示する最大表示件数を,次の数値で指定します。※3 20,60,100,200,400 |
20,60,100,200,400のどれかを指定します。 |
100 |
07-00 |
|
Management Serverのログの出力レベルを指定します。※3
|
0,10,20,30のどれかを指定します。 |
0 |
07-00 |
|
Management Serverのログのファイル面数を次の数値で指定します。※3 1,2,4,8,16 |
1,2,4,8,16のどれかを指定します。 |
4 |
07-00 |
|
Management Serverのログのファイルサイズを次の数値で指定します。※3 4096(4キロバイト),65536(64キロバイト),262144(256キロバイト),524288(512キロバイト),1048576(1メガバイト),2097152(2メガバイト),4194304(4メガバイト),16777216(16メガバイト),67108864(64メガバイト) |
次のどれかを指定します。
|
65536 |
07-00 |
|
Management Serverで管理している論理サーバの稼働状況ステータスが異常停止状態(自動再起動回数がオーバーした状態または自動再起動回数の設定が0の状態)になった場合の動作を指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
08-50 |
|
Management Serverの保守ログファイルの面数を1〜16の整数で指定します。 |
1〜16の整数で指定します。 |
2 |
06-70 |
|
Management Serverの保守ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)を65536〜2147483647の整数で指定します。 |
65536〜2147483647の整数で指定します。 |
16777216 |
06-70 |
|
Management Serverリモート管理機能への外部接続を有効にするかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-60 |
|
Management Serverリモート管理機能を有効にするかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-60 |
|
Management Serverリモート管理機能への外部接続のホスト固定を行う場合に,ホスト名,またはIPアドレスを指定します。 IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※1 ホストを固定する場合には,mserver.propertiesファイルにjava.rmi.server.hostnameキーを追加して,このキーと同じ値を指定してください。ただし,java.rmi.server.hostnameには,メタキャラクタを用いた正規表現は使用できません。 webserver.connector.http.bind_hostに値を指定している場合は,このプロパティにも同じ値を指定してください。 |
ホスト名またはIPv4ドット記法 |
なし |
07-60 |
|
Management Serverリモート管理機能への外部接続時に作成する,クライアント接続用のポート番号を,0〜65535の整数で指定します。0が指定された場合は空いているポート番号を自動的に割り当てます。 |
0〜65535の整数で指定します。 |
0 |
07-60 |
|
Management Serverリモート管理機能への外部接続ポート番号を1〜65535の整数で指定します。 |
1〜65535の整数で指定します。 |
28099 |
07-60 |
|
Management Serverリモート管理機能への外部接続時の読み込みタイムアウト時間(単位:秒)を,1〜2147483の整数で指定します。 |
1〜2147483の整数で指定します。 |
180 |
07-60 |
|
Management Serverのユーザアカウントを有効にするかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
true |
08-50 |
|
Management Serverの開始時に論理サーバの一括起動を行うかどうかを指定します。※3
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
07-00 |
|
障害発生時または自動再起動時にsnapshotログを収集するかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
true |
06-50 |
|
snapshotログ収集のタイミングを指定します。
|
次のどちらかを指定します。なお,大文字と小文字は区別されません。
|
before_stop |
06-50 |
|
システムによる障害検知時コマンド実行機能を利用するかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
true |
06-50 |
|
次に示す処理それぞれの終了を待つ時間を,-1〜2147483647の整数値(単位:秒)で指定します。
指定した時間を経過してもコマンド,または性能解析トレースの収集が終了しない場合は,実行したコマンド,または性能解析トレースの収集を無視して処理を続行します。 -1が指定された場合は,コマンド,または性能解析トレースの収集が終了するまで待機します。 -1〜2147483647以外の値が指定された場合,デフォルト値が設定されます。 |
-1〜2147483647の整数で指定します。 |
600 |
06-50 |
|
運用管理コマンド(mngsvrutil)の性能解析トレースまたはCTMの稼働統計情報の収集時,Management Serverで保持する性能解析トレース,またはCTMの稼働統計情報のファイルの最大数を指定します。 最大数は運用管理ドメイン,ホスト,論理サーバごとに管理されます。※3 1,2,4,8,16 |
1,2,4,8,16のどれかを指定します。 |
4 |
07-00 |
|
ユーザ作成の障害検知時コマンド実行機能を利用するかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
06-50 |
|
ユーザ作成の障害検知時に実行したコマンドの終了を待つ時間を,-1〜2147483647の整数値(単位:秒)で指定します。 指定した時間を経過してもコマンドが終了しない場合は,実行したコマンドを無視して処理を続行します。 0を指定した場合は,コマンドの終了を待たずに処理を続行します。 -1を指定した場合は,コマンドが終了するまで待機します。 -1〜2147483647以外の値が指定された場合,デフォルト値が設定されます。 |
-1〜2147483647の整数で指定します。 |
60 |
06-50 |
|
Management Serverを仮想サーバマネージャとして動作させるかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
false |
08-53 |
|
運用管理ポータルからManagement Serverが稼働するホストへアプリケーションファイルをアップロードする機能を有効にするかどうかを指定します。
|
次のどちらかを指定します。
|
true |
08-70 |
|
運用管理ポータルからManagement Serverが稼働するホストへアプリケーションファイルをアップロードするディレクトリを指定します。 |
ディレクトリ名を絶対パスで指定します。 |
<Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/apps |
08-70 |
|
運用管理ポータルからManagement Serverが稼働するホストへアプリケーションファイルをアップロードできる最大サイズ(単位:バイト)を指定します。 1024バイト(1KB)以上のサイズを指定してください。 0を指定した場合,アップロードできるファイルサイズを制限しません。 |
0〜9223372036854775807 |
314572800(300MB) |
08-70 |
|
論理サーバの障害検知時のsnapshotログの一次送付資料と二次送付資料の収集をすべて完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
|
0〜2147483 |
|
08-70 |
|
ejbserver.naming.port |
HCSC-ManagerからManagement Serverを利用する場合のManagement Serverの内部通信用ポート番号を指定します。 HCSC-Managerから利用されるときだけ有効になります。 |
1〜65535 |
28900 |
09-00 |
Management ServerのRMI通信ログの面数を,2〜16の整数で指定します。 数値以外の文字列や範囲外の数値が指定された場合,または文字列が何も指定されていない場合は,メッセージが出力され,デフォルト値が設定されます。 |
2〜16 |
4 |
09-00 |
|
Management ServerのRMI通信ログのサイズ(単位:バイト)を,8192〜2147483647の整数で指定します。 |
8192〜2147483647 |
1048576 |
09-00 |
|
ejbserver.server.edition.settingforce |
HCSC-ManagerからManagement Serverを利用するかどうかを指定します。 HCSC-ManagerからManagement Serverを利用しない場合は,このキーにSmartを指定するか,このキーを省略してください。 このキーを省略した場合は,Smartが指定されたものとして解釈されます。
|
Smart |
Smart |
09-00 |
Management Serverリモート管理機能への外部接続のホスト固定を行う場合に,ホスト名,またはIPアドレスを指定します。 このプロパティの設定値についてはcom.cosminexus.mngsvr.management.hostを参照してください。 また,NAT(IPマスカレード)のような,グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスの変換を行っている環境では,com.cosminexus.mngsvr.management.hostを指定したかどうかに関係なく,ホスト名(IPアドレス不可)を指定してください。この場合,com.cosminexus.mngsvr.management.hostにIPアドレスを指定しているときには,そのIPアドレスを示すホスト名を指定しなければなりません。 |
ホスト名またはIPv4ドット記法 |
なし |
07-60 |
|
使用するJP1/Baseのイベントサービスのイベントサーバ設定ファイル(conf)に指定した,portsキーのアドレスと同じ値を指定します。portsキーに複数のアドレスを指定している場合は,指定したアドレスのうちのどれか一つを指定します。 なお,portsキーのアドレスに「0.0.0.0」(デフォルト値)を指定したイベントサービスを使用する場合は,このキーを省略するか,自マシンのホスト名またはlocalhostを指定します。 |
ホスト名またはIPv4ドット記法 |
localhost |
06-70 |
|
論理サーバを配置するホスト名に,論理サーバを配置するホストからアクセス可能なIPアドレス,またはそのIPアドレスを示すホスト名を指定します。 Management Serverが稼働するホストが複数個のIPアドレスを持っていて,ホスト名が意図するIPアドレスに変換されないおそれがある場合に,このキーを指定します。 省略した場合,および空文字を指定した場合,ループバックアドレスは取得可能な自ホスト名に変換され使用されます。自ホスト名が取得できない場合は,ループバックアドレスが使用されます。 IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※1
|
ホスト名またはIPv4ドット記法 |
なし |
06-50 |
|
Management Server内部通信用ポート番号を指定します。 インストール時は28009が設定されます。 指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。 |
1〜65535の整数で指定します。 |
なし |
05-00 |
|
複数の物理ネットワークインタフェースを持つホスト,または一つの物理ネットワークインタフェースに対して複数の論理IPアドレスを割り当てているホストでManagement Serverを利用するとき,任意のIPアドレスを選択できます。ただし,ループバックアドレスは指定できません。 値を指定しなかった場合,すべてのローカルアドレスに対する接続が受け付けられます。 IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※1 |
次のどれかを指定します。
|
なし |
07-10 |
|
Management Serverへのアクセスを許可するホストおよび運用管理エージェント稼働ホストのIPアドレスまたはホスト名を指定します。運用管理ポータル(Webブラウザ),Management Serverリモート管理機能または運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用したアクセスが対象です。また,Management Serverで管理するホストのIPアドレス,またはホスト名もすべて指定しなければなりません。指定されていないホストの論理サーバを操作した場合,操作が完了しなかったりタイムアウトが発生したりします。 なお,キーを省略した場合,アクセス制限をしません。値を省略した場合または,入力した値が不正な場合は,アクセスできるのはローカルホストだけです。 複数指定する場合にはIPアドレスまたはホスト名の間をコンマ(,)で区切ります。アクセス制限をしない場合はアスタリスク(*)だけを指定します。IPアドレスまたはホスト名の前後の半角スペースは無視されます。 |
次のどちらかを指定します。
|
|
06-00 |
|
Management Server接続HTTPポート番号を指定します。 インストール時は28080が設定されます。 指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。 変更したポート番号を反映させるための手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2(2)(a) 起動前の確認事項」の注意事項を参照してください。 |
1〜65535の整数で指定します。 |
なし |
05-00 |
|
Management Server終了要求受信ポート番号を指定します。 インストール時は28005が設定されます。 指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。 |
1〜65535の整数で指定します。 |
なし |
05-00 |
|
アプリケーション管理方法を指定します。なお,この項目は互換用の項目です。
|
falseを指定します。 |
|
08-00 |
(5) 注意事項
Management Server起動後は,運用管理ポータルの「Cosminexus Management Serverの設定」の「ネットワークの設定」からもポート番号を変更できます。ただし,mserver.propertiesファイルにコメントを書いていた場合,変更時に削除されます。変更したポート番号を反映させるための手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2(2)(a) 起動前の確認事項」の注意事項を参照してください。