3.2.1 usrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)
(1) 形式
次のようにキーを指定します。
<キー名称> = <値>
- 指定方法
-
-
改行までが値になります。
-
#で始まる行はコメントとみなされます。
-
値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。
-
値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。
(例) <キー名称> = <値> #<コメント>
-
実行時の文字エンコーディングと異なる文字エンコーディングでは記述できません。
-
(2) ファイルの格納先
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<サーバ名称>\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/
(3) 機能
バッチサーバを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。
バッチサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は次にバッチサーバを起動したときに反映されます。
(4) 指定できるキー
指定できるキーの概要とデフォルト値を次の表に示します。キーの詳細については,「2.2.2 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。なお,参照する場合は「J2EEサーバ」および「J2EEアプリケーション」を「バッチサーバ」および「バッチアプリケーション」と読み替えてください。
- 注意事項
-
ファイル内でマルチバイト文字を使用する場合は,次の個所で使用しているマルチバイト文字とエンコードを統一してください。
-
usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)
-
cjexecjobコマンド(バッチアプリケーション実行コマンド)の引数
-
バッチアプリケーションのソースコード(java.lang.System.outまたはjava.lang.System.err)
-
キー名称 |
概要 |
デフォルト値 |
---|---|---|
指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。 add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについては,「14.1 JavaVM拡張オプションの一覧」および「14.5 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。 |
デフォルト値については「3.2.1(5) バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値」を参照してください。 |
|
コンテナ拡張ライブラリ用のクラスパスを指定します。 スペースを含むパスを指定する場合,パスをダブルクォーテーション(")で囲む必要はありません。また,ダブルクォーテーションでの指定は有効となりません。 バッチアプリケーションクラスローダのクラスパスにJARを追加する場合は,バッチアプリケーション用オプション定義ファイルでadd.class.pathキーを指定してください。 |
なし |
|
JNI用の共有ライブラリを指定します。コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合だけ指定します。 |
なし |
|
このキーは,手動で編集しないください。 cjsetupコマンドに-batchオプションを指定して実行した場合に,キーの値にtrueが表示されます。 |
true(-cjsetupコマンドに-batchオプションを指定して実行した場合) |
|
プロセス内で使用するlibstdc++ライブラリのバージョンを指定します。なお,このキーは,Linux用です。 指定できる文字列を次に示します。
09-00以降では,設定できるのは「6」だけです。 |
6 |
|
指定されたディレクトリをバッチサーバの作業ディレクトリとしてバッチサーバを起動します。 |
|
|
バッチサーバ再起動時に残すcoreファイルの数を指定します。 |
1 |
|
ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。 ManagerやJ2EEサーバ,Webコンテナサーバ(互換機能)とログ出力先が,同じディレクトリにならないように注意してください。同じディレクトリを指定した場合,動作は保証されません。 |
|
|
cjstdout.logファイルのサイズの上限値を指定します。 |
1048576 |
|
cjstderr.logファイルのサイズの上限値を指定します。 |
1048576 |
|
使用するJavaVMのタイプを指定します。 |
server |
- 注※
-
cjstartsvコマンドまたはcjstartwebコマンド実行時,add.library.pathとOSの環境変数(LIBPATHなど)の両方が設定されている場合,add.library.pathの設定が優先されます。
(5) バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値
バッチサーバでのJava VMオプションのデフォルト値を示します。
JDK11を使用する場合
-
-Xms256m
-
-Xmx512m
-
-XX:MetaspaceSize=128m
-
-XX:MaxMetaspaceSize=128m
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace
-
-XX:SurvivorRatio=8
-
-XX:HitachiJavaLog:<ejb.server.log.directory>
-
-XX:HitachiJavaLogFileSize=4m
-
-XX:-HitachiUseExplicitMemory
-
-XX:+HitachiVerboseGC
-
-XX:+HitachiVerboseGCPrintCause
-
-XX:+HitachiOutputMilliTime
-
-XX:-HitachiThreadDumpToStdout
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryAbort
-
-XX:+HitachiJavaClassLibTrace
-
-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize=1024
-
-XX:+HitachiLocalsSimpleFormat
-
-XX:+HitachiTrueTypeInLocals
-
-XX:+HitachiLocalsInStackTrace
-
-XX:HitachiExplicitHeapMaxSize=64m
-
-XX:HitachiExplicitMemoryLogLevel:normal
-
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLog:<ejb.server.log.directory>
-
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLogFileSize=4m
JDK17以降を使用する場合
-
-Xms1g
-
-Xmx1g
-
-XX:MetaspaceSize=128m
-
-XX:MaxMetaspaceSize=128m
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace
-
-XX:SurvivorRatio=8
-
-XX:HitachiJavaLog:<ejb.server.log.directory>
-
-XX:HitachiJavaLogFileSize=4m
-
-XX:+HitachiVerboseGC
-
-XX:+HitachiVerboseGCPrintCause
-
-XX:+HitachiOutputMilliTime
-
-XX:-HitachiThreadDumpToStdout
-
-XX:+HitachiOutOfMemoryAbort
-
-XX:+HitachiJavaClassLibTrace
-
-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize=1024
-
-XX:+HitachiLocalsSimpleFormat
-
-XX:+HitachiTrueTypeInLocals
-
-XX:+HitachiLocalsInStackTrace
(6) 注意事項
-
add.class.pathキーに指定されている値の中に,<cosminexus.home>タグを使用してコンテナ拡張ライブラリ用のJARを指定しているものがあります。これはApplication Serverのインストール先を意味しているため,add.class.pathキーの記述内容を変更する必要はありません。なお,add.class.pathキーにコンテナ拡張ライブラリを追加する場合は,インストールおよびアンインストール時の動作を保証できなくなるおそれがあるので,<cosminexus.home>タグを使用しないでください。
-
add.jvm.argキーで--add-modulesおよび--module-pathオプションを指定しないでください。指定した場合は,動作を保証しません。