mstrimport(Management Server管理ファイルの回復)
形式
mstrimport <ファイル名>
機能
運用管理サーバの実行系と待機系を1:1にして系切り替えをする場合に,mstrexportコマンドで退避した実行系の運用管理サーバの管理ファイル(ZIP形式)を待機系の運用管理サーバで回復します。
回復に成功したファイルのパス名は,システムプロパティを含んだ形式で標準出力に出力されます。
このコマンドはManagement Serverが停止している場合に実行できます。
引数
オプションの指定がない場合,コマンドの使用方法が表示されます。
- <ファイル名>
-
Management Server管理ファイルの退避コマンドで退避したManagement Server管理ファイル名(ZIP形式)を指定します。絶対パス,または相対パスで指定できます。
Management Server管理ファイルの退避コマンドで退避していないファイルを指定した場合や,ファイルが展開できない場合はエラーになります。エラーが発生した場合は,処理が中断されます。
入力例
-
入力例1
カレントディレクトリのmstruct.zipの内容を展開する場合
mstrimport mstruct.zip
-
入力例2
カレントディレクトリ以外にあるmstruct.zipの内容を展開する場合
-
Windowsの場合
mstrimport c:/tmp/mstruct.zip
-
UNIXの場合
mstrimport /tmp/mstruct.zip
-
注意事項
mstrimportコマンドは既存のファイルを上書きします。そのため,コマンド実行前にファイルのバックアップを取得することをお勧めします。バックアップを取得するには,mstrexportコマンドを使用します。待機系でmstrimportコマンドを実行したときに上書き対象となるファイルをすべて退避するには,待機系で実行するmstrexportコマンドの引数に,実行系で実行したmstrexportコマンドに指定した退避対象定義ファイルを指定します。なお,実行系でのmstrexportコマンド実行時に退避対象定義ファイルを指定している場合は,待機系でのmstrexportコマンド実行時にも退避対象定義ファイルを指定してください。このとき指定する退避対象定義ファイルは,実行系のバックアップ時に指定した退避対象定義ファイルと同じファイルを指定します。
また,UNIXの場合,mstrimportコマンドで回復したファイルには,実行権限が付きません。必要に応じて実行権限を付与してください。