mngunsetup(Management Serverの構築環境の削除)
形式
mngunsetup [-force]
機能
このコマンドを実行したホスト内にある,Management Serverおよび運用管理エージェントのアンセットアップ,ならびにManagement Serverを使用して構築したシステム環境(論理サーバ)のアンセットアップを実行します。このコマンドは,Management Serverおよび運用管理エージェントが稼働しているかどうかに関係なく実行できます。
このコマンドは,ホスト単位モデルの場合はアプリケーションサーバ,運用管理サーバモデルの場合は,運用管理サーバ(Management Serverが動作するホスト)およびアプリケーションサーバで実行します。
このコマンドは,管理者権限のあるユーザ,またはManagement Server管理グループのユーザが実行してください。
また,アンセットアップする環境が次の条件に当てはまる場合に,コマンドを実行すると失敗することがあります。それぞれの対処を実施してから,コマンドを実行してください。
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Management Serverを使用しないで起動されたCTMおよびOTM(TPBroker Object Transaction Monitor)のプロセスと実行中のコマンドがある場合
CTMおよびOTM(TPBroker Object Transaction Monitor)のプロセスと実行中のコマンドをすべて停止してください。
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UNIXで,運用管理エージェントおよびManagement Serverで自動再起動を設定している場合
mngautorunコマンドを実行し,自動再起動の設定を解除してから再起動してください。
引数
引数の指定がない場合,アンセットアップを実行するかどうかを確認するメッセージを出力します。yが選択されるとアンセットアップを実行し,nが選択されるとアンセットアップを中止して終了します。
- -force
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アンセットアップを実行するかどうかを確認するメッセージを出力しないで,強制的にアンセットアップを実行します。
入力例
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mngunsetupを実行します。
mngunsetup
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アンセットアップを実行するかどうかを確認するメッセージが出力されます。
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Windowsの場合
本当に次の環境をアンセットアップしますか? ・運用管理機能(Management Serverおよび運用管理エージェント) ・システム環境(論理サーバ) {y|n} >
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UNIXの場合
本当に次の環境をアンセットアップしますか? ・運用管理機能(Management Serverおよび運用管理エージェント) ・システム環境(論理サーバ) ・J2EEサーバの起動ユーザの設定(Component Container管理者) {y|n} >
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アンセットアップを実行する場合はyを,アンセットアップを中止する場合はnを入力します。
戻り値
- 0:
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正常終了しました。
- 1:
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実行時エラーが発生しました。
- 2:
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シンタックスエラーが発生しました。
注意事項
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負荷分散機,サーバ通信エージェント,およびManagement Serverが管理している構成情報や設定情報以外のファイルはアンセットアップされません。手動で削除してください。
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09-00より前に構築した環境でアンセットアップを実行すると,論理サーバ(論理J2EEサーバ,および論理Webサーバ)を削除できないことがあります。これらの論理サーバは09-00に移行したあとに一度起動された場合にだけ削除できます。ただし,セットアップ時に指定していた環境変数が保持されていないため,環境変数を設定しないでアンセットアップを実行すると,削除に失敗することがあります。一度も起動されていない論理サーバは,コマンドを使用して手動で削除してください。
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論理J2EEサーバの削除
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d <実サーバ名>
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjsetup -d <実サーバ名>
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論理Webサーバの削除
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\httpsd\admin\bin\hwsserveredit -delete HWS_<実サーバ名>
UNIXの場合
/opt/hitachi/httpsd/admin/bin/hwsserveredit -delete HWS_<実サーバ名>
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09-50より前に構築した環境でManagement Serverの実サーバ名を変更している場合は,アンセットアップを実行しても,変更前の実サーバ名で設定されたManagement Serverの環境は削除されません。コマンドを使用して手動で削除してください。
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変更前の実サーバ名で設定されたManagement Serverの環境の削除
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d <実サーバ名>
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjsetup -d <実サーバ名>
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UNIXの場合,Management Serverおよび運用管理エージェントに自動再起動が設定されているときは,mngautorunコマンドで自動再起動設定を解除し,マシンを再起動したあと,このコマンドを実行してください。自動再起動の設定解除とマシンの再起動を実施しないと,アンセットアップ時にエラーが発生することがあります。
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論理J2EEサーバ,および論理Webサーバの場合,Management Serverを使用して構築された論理サーバが削除対象となります。このため,事前に運用管理ポータルやSmart Composer機能を使用して論理サーバを削除していた場合も,実サーバの削除が実行されます。
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論理CTMドメインマネジャの場合,Management Serverを使用して起動された論理CTMドメインマネジャのCTMドメイン情報が削除対象となります。このため,事前に運用管理ポータルやSmart Composer機能を使用して論理CTMドメインマネジャを削除していた場合も,CTMドメイン情報の削除が実行されます。
CTMドメインマネジャの場合,次の点にも注意してください。
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Management Serverを使用しないで起動されたCTMドメインマネジャのCTMドメイン情報も削除されます。
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コマンドを実行するホストにOTM(TPBroker Object Transaction Monitor)の環境がある場合は,TSCドメインに関する情報も削除されます。
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Management Serverを使用しないで起動されたCTMおよびOTMのプロセス,およびこれらのプロセスで実行中のコマンドがある場合は,プロセスやコマンドで予期しないエラーが発生することがあります。このため,CTMおよびOTMのプロセス,およびこれらのプロセスで実行中のコマンドをすべて停止してからこのコマンドを実行してください。
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UNIXの場合,Management Server管理グループの設定は解除されません。Management Server管理グループの設定を解除したい場合は,mngenvsetupコマンドを実行してください。mngenvsetupコマンドについては,「mngenvsetup(管理グループの設定)」を参照してください。