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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


cprflevel(PRFトレース取得レベルの表示と変更)

〈このページの構成〉

形式

cprflevel [-PRFID <PRF識別子>] [ -h ]
          [-PrfChangeLevel <PRFトレース取得レベル>[,[<PRFトレース
          取得レベル>]...]]
          [-PrfLevelIndex <インデックス番号>] [-PrfLevelAll]

機能

PRFトレース取得レベルを表示または変更します。

-PrfChangeLevelオプションを省略した場合は,指定したPRF識別子に指定されているPRFトレース取得レベルを表示します。-PrfChangeLevelオプションを指定した場合は,指定したPRF識別子に指定されているPRFトレース取得レベルを指定値に変更します。

-PrfLevelIndexオプションを指定した場合は,指定したインデックスのPRFトレース取得レベルの一覧が表示されます。-PrfLevelAllオプションを指定した場合は,すべてのインデックスに対応するPRFトレース取得レベルが表示されます。

引数

-PRFID <PRF識別子>

PRF識別子を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。"TSC"や"tsc",または"CTM"や"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は,"PRF_ID"という文字列がPRF識別子となります。

-h

コマンドの使用方法が表示されます。

-PrfChangeLevel <PRFトレース取得レベル> [,[<PRFトレース取得レベル>]...]

PRFトレース取得レベルを4バイトの16進数(8けたの値)で指定します。ここで4バイトの16進数の先頭に0xを付けることができますが,0xは無視されます。各インデックス番号に対応するレベル値をコンマ(,)区切りで左から複数指定できます。該当するインデックスのレベル値を変更しない場合は,値を指定しないでください。また,あるインデックス番号以降の値をすべて指定しない場合は,コンマ(,)の記述を省略してください。インデックス番号1のトレース取得レベルを(1),インデックス番号2のPRFトレース取得レベルを(2)とした場合,PRFトレース取得レベルは「(1),(2),...」と指定します。

PRFトレース取得レベルの指定例を次に示します。

表4‒3 PRFトレース取得レベルの指定例(cprflevelコマンド)

PRFトレース取得レベルの指定例

オプションの指定

インデックス番号1のPRFトレース取得レベルを指定する

-PrfChangeLevel 0x44445555

インデックス番号1とインデックス番号2のPRFトレース取得レベルを指定する

-PrfChangeLevel 0x44445555,0x55554444

インデックス番号2のPRFトレース取得レベルを指定する

-PrfChangeLevel ,0x55554444

各機能レイヤでのPRFトレース取得レベルの割り当てについて説明します。

PRFトレース取得レベルは,インデックスごとに8けたの16進数で指定します。それぞれのけたには,機能レイヤが二つずつ割り当てられています。16進数を2進数にした場合の上位2ビットに割り当てられている機能レイヤを上位レイヤ,下位2ビットに割り当てられている機能レイヤを下位レイヤといいます。

けたごとの上位レイヤ,下位レイヤに割り当てられている機能レイヤについて,次の表に示します。

表4‒4 詳細レベルのトレース情報を取得する場合の指定値(cprflevelコマンド)

インデックス

けた番号

上位レイヤ

下位レイヤ

インデックス1

1けた目

リダイレクタ

Webコンテナ

2けた目

EJBコンテナ

JNDI

3けた目

JTA

JCAコンテナ

4けた目

DB Connector

RMI

5けた目

SOAP通信基盤

TP1 Connector,

TP1/Client/J

6けた目

TP1/Message Queue - Access

Reliable Messaging

7けた目

OTS

(なし)

8けた目

CTM

(なし)

インデックス2

1けた目

HCSCサーバ

標準出力/標準エラー出力/ユーザログ

2けた目

DI

Service Coordinator Interactive Workflow

3けた目

HCSCサーバ(Object Accessアダプタ)

HCSCサーバ(ファイルアダプタ)

4けた目

HCSCサーバ(Message Queueアダプタ)

JPA

5けた目

JAX-WSエンジン

JPAコンテナ(V9互換モード)

6けた目

CJMSプロバイダ機能

TP1インバウンドアダプタ

7けた目

HCSCサーバ(FTPアダプタ,Kafkaアダプタ)

JavaMail

8けた目

Java VM

JSFおよびJSTL

インデックス3

1けた目

バッチアプリケーション実行基盤

(なし)

インデックス4

1けた目

CDI

(なし)

3けた目

(なし)

Websocket

インデックス5

1けた目

JSF 2.2

(なし)

2けた目

JAX-RS 2.0

JavaBatch 1.0

3けた目

Concurrency Utilities 1.0

JPAコンテナ(推奨モード)

インデックス9

1けた目

Elastic Application Data store

(なし)

PRFトレース取得レベルを指定する場合は,けたごとの上位レイヤ,下位レイヤのPRFトレース取得レベルを「標準」「詳細」「保守」のどのレベルで取得するかを決め,それを16進数で指定します。上位レイヤと下位レイヤのPRFトレース取得レベルの組み合わせと指定値の対応を,次の表に示します。

なお,保守レベルは,障害発生時などの保守情報を取得するためのレベルです。通常は指定しないでください。

表4‒5 詳細レベルまたは保守レベルのトレース情報を取得する場合の指定値(cprflevelコマンド)

上位レイヤ

下位レイヤ

指定値

標準

標準

0

標準

詳細

1

標準

保守

2

詳細

標準

4

詳細

詳細

5

詳細

保守

6

保守

標準

8

保守

詳細

9

保守

保守

a

指定例を示します。

表4‒6 PRFトレース取得レベルの指定例(cprflevelコマンド)

インデックス

指定例

説明

インデックス1

00000000

インデックス1の各機能レイヤの標準レベルのトレース情報を取得します。

00000004

CTMだけ詳細レベルのトレース情報を取得して,ほかの機能レイヤは標準レベルのトレース情報を取得します。

55555544

インデックス1の各機能レイヤの詳細レベルのトレース情報を取得します。

a5565544

リダイレクタ,WebコンテナおよびRMIの保守情報を取得して,ほかの機能レイヤは詳細レベルのトレース情報を取得します。

インデックス2

00000000

インデックス2の各機能レイヤの標準レベルのトレース情報を取得します。

40000000

HCSCサーバだけ詳細レベルのトレース情報を取得します。

また,RMIについては,抑止レベルを指定できます。

RMIに抑止レベルを指定するには,トレース取得レベルの指定値(インデックス1の4けた目)に次の値を設定してください。

表4‒7 RMIの抑止レベルの指定値

上位レイヤ(DB Connector)

下位レイヤ(RMI)

指定値

標準

抑止

3

詳細

抑止

7

保守

抑止

b

-PrfLevelIndex <インデックス番号>

変更または参照するPRFトレース取得レベルのインデックス番号を1〜16の整数で指定します。デフォルト値は1です。この引数と一緒に-PrfChangeLevelを指定した場合は,指定したインデックス番号のPRFトレース取得レベルのレベル値を-PrfChangeLevelで指定した値に変更します。

この引数と一緒に-PrfChangeLevelを指定しなかった場合は,指定したインデックス番号のPRFトレース取得レベルのレベル値が表示されます。この引数と一緒に-PrfChangeLevelを指定する場合は,-PrfChangeLevelには必ず一つの値だけを指定してください。

(例)インデックス番号2番目の値を,0x55554444に変更する場合

cprflevel -PrfChangeLevel 0x55554444 -PrfLevelIndex 2

-PrfChangeLevelに複数の値を指定した場合は,オプションエラーとなります。

(例)-PrfChangeLevelに複数の値を指定した場合

cprflevel -PrfChangeLevel ,0x55554444,0x55554444 -PrfLevelIndex 2

-PrfLevelIndexで2を指定しているにもかかわらず,-PrfChangeLevelで複数の値を指定しているためです。なお,-PrfLevelIndexの指定を省略した場合は,1が設定されます。

-PrfLevelAll

すべてのレベル値を表示します。-PrfChangeLevelまたは-PrfLevelIndexと組み合わせた指定はできません。このオプションと-PrfLevelIndexの組み合わせを,次に示します。

表4‒8 -PrfLevelAllと-PrfLevelIndexの組み合わせ一覧

cprflevel現在のレベル値の

表示方法

-PrfLevelIndex

指定

未指定

-PrfLevelAll

指定

オプションエラー

すべてのレベル値を表示

未指定

指定されたインデックス番号のレベル値だけを表示

インデックス1のレベル値だけを表示

指定できるコマンドオプションの組み合わせの一覧を次に示します。

表4‒9 引数(コマンドオプション)の組み合わせ一覧(cprflevelコマンド)

コマンド

オプション

-h

-PRFID

-PrfChangeLevel

-PrfLevelIndex

-PrfLevelAll

-h

△-h

△-h

△-h

△-h

-PRFID

△-h

-PrfChangeLevel

△-h

×

-PrfLevelIndex

△-h

×

-PrfLevelAll

△-h

×

×

(凡例)

○:同時に指定できます。

△:△のあとに続くオプション名のオプションが有効になります。

×:同時に指定できません。

−:該当しません。

戻り値

0:

正常終了しました。

1:

PRFデーモンが起動していません。PRFSPOOL環境変数が異なっている,または-PRFIDの値が誤っているおそれがあります。

2:

PRFSPOOL環境変数が設定されていません。

上記以外:

コマンド処理中にエラーが発生しました。出力されたメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。エラーメッセージは標準エラー出力,ログファイルに出力されます。資料の取得方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.4.3 取得方法および調査方法との対応」を参照してください。

入力例・出力例

注意事項