10.9.1 Webサーバの設定
[Webサーバの設定]画面を次の図に示します。
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- 参考
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リダイレクタを使用する場合は,表示されるタブが一部異なります。
(1) 機能概要
Webサーバを稼働させるために必要な情報を設定します。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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次のどちらか一方の操作をします。
- Webサーバの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバ]−[<Webサーバ名>]をクリックします。
- Webサーバクラスタの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバクラスタ]−[<Webサーバクラスタ名>]−[<Webサーバ名>]をクリックします。
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[設定]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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画面の設定方法として[項目ごとに設定します。]または[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択します。
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[項目ごとに設定します。]を選択した場合は,画面項目に従って指定します。[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択した場合は,[設定ファイルの参照]ボタンをクリックし,[設定ファイルの内容]を編集します。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- 項目ごとに設定します。
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[Webサーバの設定]画面の設定方法として,項目ごとに指定する方法を選択します。基本的な項目を画面項目に従って指定できます。基本的な項目以外を指定したい場合は,[追加ディレクティブ]にディレクティブを直接指定できます。デフォルトは,「項目ごとに設定します。」です。
J2EEサーバの連携方法がリバースプロキシの場合は,[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択しないでください。設定ファイルの内容を直接設定したい場合は,J2EEサーバの連携方法としてリダイレクタを選択する必要があります。リダイレクタを選択した場合でも,次の方法でリバースプロキシによって連携できます。
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[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択します。
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[設定ファイルの内容]に,リバースプロキシに関する設定内容を含んだhttpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)の内容を直接設定します。
リバースプロキシに関する設定内容については,マニュアル「HTTP Server」の「4.7 リバースプロキシの設定」を参照してください。
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- Webサーバの基本的な設定
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- サーバ名
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Webサーバのサーバ名およびポート番号(httpsd.confファイルのServerNameディレクティブ)を指定します。サーバ名は,FQDN(完全修飾ドメイン名)またはIPアドレスで指定します。デフォルトは,「www.example.com」です。詳細は,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。
- ポート番号
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Webクライアントからのリクエストを受け付けるWebサーバのポート番号(httpsd.confファイルのPortディレクティブおよびListenディレクティブ)を指定します。同一ホストに複数のWebサーバを起動する場合には,それぞれ異なるポート番号を指定する必要があります。デフォルトは,「80」です。
- ホスト固定
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一つのマシンに複数のアドレスが割り当てられている場合に,Webサーバを特定のアドレスに割り当てるかどうか(httpsd.confファイルのListenディレクティブ)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
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する
「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホストがネットワーク参照できるホストまたはIPアドレスに対してだけ,接続を受け付けます。
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しない
すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。
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- ユーザ名
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Webサーバを起動するときのユーザ名(httpsd.confファイルのUserディレクティブ)を指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。デフォルトは「bin」です。
- グループ名
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Webサーバを起動するときのグループ名(httpsd.confファイルのGroupディレクティブ)を指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。デフォルトは「bin」です。
- コアダンプ出力先ディレクトリ
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コアダンプを出力するディレクトリ(httpsd.confファイルのCoreDumpDirectoryディレクティブ)を相対パスまたは絶対パスで指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。
相対パスで指定する場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」以下のディレクトリを指定します。指定を省略した場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」ディレクトリが仮定されます。
- 内部トレース出力先ディレクトリ
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内部トレースのログを出力するディレクトリ(httpsd.confファイルのHWSTraceLogFileディレクティブ)を相対パスまたは絶対パスで指定します。デフォルトは「logs」です。
相対パスで指定する場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」以下のディレクトリを指定します。指定を省略した場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」ディレクトリが仮定されます。
なお,httpsd.confファイルを直接編集してディレクティブの値を変更している場合も,「設定情報の配布」を行うと,次に示す生成規則および「内部トレース出力先ディレクトリ」の値に基づいて,HWSTraceLogFileディレクティブの値が再設定されます。
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内部トレースのログのディレクティブ値(HWSTraceLogFile)の生成規則
<内部トレース出力先ディレクトリ>/hws.trclog
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- Webサーバの性能についての定義
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- サーバスレッド数
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サーバとして起動するスレッド数(httpsd.confファイルのThreadsPerChildディレクティブ)を1〜15000の範囲で指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがWindowsの場合だけ有効です。デフォルトは「50」です。
- 同時接続クライアント数
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同時に接続できるクライアントの最大数(httpsd.confファイルのMaxClientsディレクティブ)を指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。
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J2EEサーバとの連携方法がリバースプロキシの場合
<サーバプロセス当たりのスレッド数>〜(1000×<サーバプロセス当たりのスレッド数>)の範囲で指定します。デフォルトは「400」です。
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J2EEサーバとの連携方法がリダイレクタの場合
1〜1024の範囲で指定します。デフォルトは「150」です。
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- サーバプロセス当たりのスレッド数
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一つのサーバプロセスに生成するサーバスレッド数(httpsd.confファイルのThreadsPerChildディレクティブ)を1〜1000の範囲で指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。このフィールドはJ2EEサーバとの連携方法がリバースプロキシの場合だけ表示されます。デフォルトは「40」です。
- サーバ起動時のサーバプロセス数
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Webサーバ起動時のサーバプロセス数(httpsd.confファイルのStartServersディレクティブ)を指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。
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J2EEサーバとの連携方法がリバースプロキシの場合
0〜(<同時接続クライアント数>÷<サーバプロセス当たりのスレッド数>)の範囲で指定します。デフォルトは「2」です。
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J2EEサーバとの連携方法がリダイレクタの場合
0〜1024の範囲で指定します。デフォルトは「5」です。
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- サーバプロセスの稼働数の維持
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サーバプロセスの稼働数を「サーバ起動時のサーバプロセス数」で定義した数だけ維持するかどうか(httpsd.confファイルのHWSKeepStartServersディレクティブ)を指定します。この指定は,Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ有効です。デフォルトは「しない」です。
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する
サーバプロセスの稼働数を「サーバ起動時のサーバプロセス数」で定義した数だけ維持します。
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しない
「サーバ起動時のサーバプロセス数」に指定した数の稼働しているサーバプロセスは維持されません。
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- KeepAlive接続時の要求待ち時間
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KeepAlive接続時の要求待ち時間(httpsd.confファイルのKeepAliveTimeoutディレクティブ)を0〜65535の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「3秒」です。
- 静的コンテンツの設定
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- コンテンツ格納ディレクトリ
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コンテンツを格納するドキュメントルートディレクトリ(httpsd.confファイルのDocumentRootディレクティブ)を絶対パスで指定します。ディレクトリの最後にパスセパレータの指定はできません。デフォルトは,「&{hws.home}/htdocs」です。
- エラーログの設定
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- ログレベル
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エラーログファイルに出力するエラーのレベル(httpsd.confファイルのLogLevelディレクティブ)を選択します。指定したログレベル以上のエラーログを出力します。ログレベルは,上位順に「緊急」,「即時処理要求」,「致命的エラー」,「一般的エラー」,「警告」,「重要」,「インフォメーション」,「デバッグ」です。デフォルトは「インフォメーション」です。デフォルトの場合,「デバッグ」レベルのメッセージは出力されません。
- 出力方式
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エラーログをファイルに出力する方式(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を指定します。「変更しない」,「単調増加」,「時間単位での分割」,「ラップアラウンド」からどれか一つを選択します。デフォルトは「ラップアラウンド」です。
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変更しない
httpsd.confファイルを直接編集してErrorLogディレクティブの値を変更した場合に指定します。「変更しない」を選択すると,「設定情報の配布」を行っても,ErrorLogディレクティブの設定内容は変更されません。
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単調増加
エラーログを出力するファイルを単調増加する場合に指定します。「単調増加」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-13の生成規則および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,ErrorLogディレクティブの値を再設定します。
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時間単位での分割
一定時間単位で分割して,エラーログを複数のファイルに出力する場合に指定します。「時間単位での分割」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-13の生成規則,「分割時間間隔」,「ファイル数」,「分割基準時間差分」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,ErrorLogディレクティブの値を再設定します。
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分割時間間隔(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,一つのログファイルにエラーログを取得する時間間隔(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を1〜31536000の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「86400秒」です。指定した時間が経過するごとに,新規のファイルにエラーログを取得します。
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ファイル数(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,分割して取得するログファイル数の上限値(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を1〜256の整数で指定します。デフォルトは「8」です。分割したログファイル数が指定した値を超えた場合,最も古いログファイルから削除されます。
ログファイルを削除しない場合は,「削除しない」を選択します。
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分割基準時間差分(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,分割時間間隔の基点となる時刻(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を,GMT(グリニッジ標準時)に対する差分として-1439〜1439の整数で指定します。単位は「分」です。デフォルトは「540分(JST(日本標準時)の0時0分0秒)」です。「0」を指定すると,GMTの1970年1月1日0時0分0秒が分割基準時間となります。
例えば,ローカルタイムのm時0分0秒を基点とする場合,GMTに対するローカルタイムの差がn時間であるときは,次の計算式で求めた値を指定します。
分割基準時間差分=(n-m)×60
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ラップアラウンド
ファイルサイズ単位で分割して,エラーログを複数のファイルに出力する場合に指定します。「ラップアラウンド」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-13の生成規則,「ファイルサイズ」,「ファイル面数」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,ErrorLogディレクティブの値を再設定します。
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ファイルサイズ(ラップアラウンド)
ファイルサイズで分割する場合に,ログファイルの1ファイルの最大サイズ(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を1〜2097151の整数で指定します。単位は「キロバイト」です。デフォルトは「8192キロバイト」です。エラーログをログファイルに出力するタイミングで,ファイルサイズが最大サイズを超えている場合は,拡張子が次の面番号のログファイルを空にして,そのファイルへ続きを出力します。
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ファイル面数(ラップアラウンド)
ファイルサイズで分割する場合に,ログファイルの最大面数(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を1〜256の整数で指定します。デフォルトは「5面」です。エラーログは,拡張子が001からファイル面数の指定値までのログファイルに出力されます。ログファイルは,拡張子が001(面番号)のファイルから順に使用されます。一つのログファイルのサイズが最大サイズに達すると,拡張子が次の面番号のログファイルに,エラーログは出力されます。最大サイズに達したログファイルの拡張子が「ファイル面数」と同じ値の場合は,拡張子が001のログファイル(error.001)を空にして,そのファイルにエラーログを出力します。以降,面番号の順にログファイルを空にしながら,エラーログを出力します。
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- ログ出力先ディレクトリ
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エラーログの出力先ディレクトリ(httpsd.confファイルのErrorLogディレクティブ)を相対パスまたは絶対パスで指定します。デフォルトは「logs」です。
相対パスで指定する場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」以下のディレクトリを指定します。指定を省略した場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」ディレクトリが仮定されます。
出力方式で「変更しない」以外を選択した場合には,httpsd.confファイルを直接編集してErrorLogディレクティブの値を変更しても,「設定情報の配布」を行うとErrorLogディレクティブの値が再設定されます。出力方式ごとのエラーログのディレクティブ値(ErrorLog)の生成規則を次の表に示します。
表10‒13 エラーログのディレクティブ値(ErrorLog)の生成規則 出力方式
ディレクティブ値
ファイル名
単調増加
-
Windowsの場合
<ログ出力先ディレクトリ>/error.log
-
UNIXの場合
<ログ出力先ディレクトリ>/error_log
-
Windowsの場合
error.log
-
UNIXの場合
error_log
時間単位での分割
-
Windowsの場合
"|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs.exe\" \"<ログ出力先ディレクトリ>/error\" <分割時間間隔> -fnum <ファイル数> -diff <分割基準時間差分>\""
-
UNIXの場合
"|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs <ログ出力先ディレクトリ>/error <分割時間間隔> -fnum <ファイル数> -diff <分割基準時間差分>"
error.mmmmmmmmmm
mmmmmmmmmmは,ログ取得開始時刻を表し,次の計算式で求めた値が設定されます。
↓GMTの1970年1月1日0時0分0秒を基点としたログ出力時間の通算秒数/「分割時間間隔」の指定値↓×「分割時間間隔」の指定値
ラップアラウンド
-
Windowsの場合
"|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs2.exe\" \"<ログ出力先ディレクトリ>/error\" <ファイルサイズ> <ファイル面数>\""
-
UNIXの場合
"|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs2 <ログ出力先ディレクトリ>/error <ファイルサイズ> <ファイル面数>"
error.nnn
nnnは,ファイル面数を表し,001から「ファイル面数」までの指定値が設定されます。
注1 <ログ出力先ディレクトリ>,<分割時間間隔>,<分割基準時間差分>,<ファイルサイズ>,<ファイル面数>には,指定した値が設定されます。
注2 ↓計算式↓は,計算式の答えの小数点以下を切り捨てることを示します。
- アクセスログの設定
-
- 出力方式
-
アクセスログをファイルに出力する方式(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を指定します。「変更しない」,「単調増加」,「時間単位での分割」,「ラップアラウンド」からどれか一つを選択します。デフォルトは「時間単位での分割」です。
-
変更しない
httpsd.confファイルを直接編集してCustomLogディレクティブの値を変更した場合に指定します。「変更しない」を選択すると,「設定情報の配布」を行っても,CustomLogディレクティブの設定内容は変更されません。
-
単調増加
アクセスログを出力するファイルを単調増加する場合に指定します。「単調増加」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-14の生成規則,「フォーマット」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,CustomLogディレクティブの値を再設定します。
-
時間単位での分割
一定時間単位で分割して,アクセスログを複数のファイルに出力する場合に指定します。「時間単位での分割」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-14の生成規則,「分割時間間隔」,「ファイル数」,「分割基準時間差分」,「フォーマット」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,CustomLogディレクティブの値を再設定します。
-
分割時間間隔(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,一つのログファイルにアクセスログを取得する時間間隔(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を1〜31536000の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「86400秒」です。指定した時間が経過するごとに,新規のファイルにアクセスログを取得します。
-
ファイル数(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,分割して取得するログファイル数の上限値(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を1〜256の整数で指定します。デフォルトは「8」です。分割したログファイル数が指定した値を超えた場合,最も古いログファイルから削除されます。
ログファイルを削除しない場合は,「削除しない」を選択します。
-
分割基準時間差分(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,分割時間間隔の基点となる時刻(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を,GMT(グリニッジ標準時)に対する差分として-1439〜1439の整数で指定します。単位は「分」です。デフォルトは「540分(JST(日本標準時)の0時0分0秒)」です。「0」を指定すると,GMTの1970年1月1日0時0分0秒が分割基準時間となります。
例えば,ローカルタイムのm時0分0秒を基点とする場合,GMTに対するローカルタイムの差がn時間であるときは,次の計算式で求めた値を指定します。
分割基準時間差分=(n-m)×60
-
ラップアラウンド
ファイルサイズ単位で分割して,アクセスログを複数のファイルに出力する場合に指定します。「ラップアラウンド」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-14の生成規則,「ファイルサイズ」,「ファイル面数」,「フォーマット」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,CustomLogディレクティブの値を再設定します。
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ファイルサイズ(ラップアラウンド)
ファイルサイズで分割する場合に,ログファイルの1ファイルの最大サイズ(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を1〜2097151の整数で指定します。単位は「キロバイト」です。デフォルトは「8192キロバイト」です。アクセスログをログファイルに出力するタイミングで,ファイルサイズが最大サイズを超えている場合は,拡張子が次の面番号のログファイルを空にして,そのファイルへ続きを出力します。
-
ファイル面数(ラップアラウンド)
ファイルサイズで分割する場合に,ログファイルの最大面数(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を1〜256の整数で指定します。デフォルトは「5面」です。アクセスログは,拡張子が001からファイル面数の指定値までのログファイルに出力されます。ログファイルは,拡張子が001(面番号)のファイルから順に使用されます。一つのログファイルのサイズが最大サイズに達すると,拡張子が次の面番号のログファイルに,アクセスログは出力されます。最大サイズに達したログファイルの拡張子が「ファイル面数」と同じ値の場合は,拡張子が001のログファイル(access.001)を空にして,そのファイルにアクセスログを出力します。以降,面番号の順にログファイルを空にしながら,アクセスログを出力します。
-
- ログ出力先ディレクトリ
-
アクセスログの出力先ディレクトリ(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を相対パスまたは絶対パスで指定します。デフォルトは「logs」です。
相対パスで指定する場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」以下のディレクトリを指定します。指定を省略した場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」ディレクトリが仮定されます。
- フォーマット
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アクセスログ出力時に使用するフォーマット(httpsd.confファイルのCustomLogディレクティブ)を指定します。フォーマットは,「選択」を選択し,メニューからHTTP Serverが提供するラベル名を選択するか,または「入力」を選択し,入力フィールドに任意のフォーマットを指定します。HTTP Serverが提供するラベル名は,「common」,「combined」,「combinedio」,「hws_std」,「hws_trace」です。デフォルトは「hws_std」です。HTTP Serverが提供するラベル名のフォーマットについては,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。
また,入力フィールドに任意のフォーマットを指定する場合は,マニュアル「HTTP Server」のCustomLogディレクティブのフォーマットの説明を参照して,設定してください。
なお,07-50より前のバージョンでWebサーバを作成している場合は,「common」が選択された状態で初期表示されます。
Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合,かつJ2EEサーバとの連携方法がリバースプロキシの場合,直接httpsd.confファイルを編集する際,デフォルトで指定されているLogFormatディレクティブを削除しないでください。
出力方式で「変更しない」以外を選択した場合には,httpsd.confファイルを直接編集してCustomLogディレクティブの値を変更しても,「設定情報の配布」を行うとCustomLogディレクティブの値が再設定されます。また,CustomLogディレクティブが複数定義されていても,「設定ファイルの配布」を行うと,CustomLogディレクティブの定義は一つだけとなります。出力方式ごとのアクセスログのディレクティブ値(CustomLog)の生成規則を次の表に示します。
表10‒14 アクセスログのディレクティブ値(CustomLog)の生成規則 出力方式
ディレクティブ値
ファイル名
単調増加
-
Windowsの場合
<ログ出力先ディレクトリ>/access.log <フォーマット>
-
UNIXの場合
<ログ出力先ディレクトリ>/access_log <フォーマット>
-
Windowsの場合
access.log
-
UNIXの場合
access_log
時間単位での分割
-
Windowsの場合
"|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs.exe\" \"<ログ出力先ディレクトリ>/access\" <分割時間間隔> -fnum <ファイル数> -diff <分割基準時間差分>\"" <フォーマット>
-
UNIXの場合
"|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs <ログ出力先ディレクトリ>/access <分割時間間隔> -fnum <ファイル数> -diff <分割基準時間差分>" <フォーマット>
access.mmmmmmmmmm
mmmmmmmmmmは,ログ取得開始時刻を表し,次の計算式で求めた値が設定されます。
↓GMTの1970年1月1日0時0分0秒を基点としたログ出力時間の通算秒数/「分割時間間隔」の指定値↓×「分割時間間隔」の指定値
ラップアラウンド
-
Windowsの場合
"|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs2.exe\" \"<ログ出力先ディレクトリ>/access\" <ファイルサイズ> <ファイル面数>\"" <フォーマット>
-
UNIXの場合
"|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs2 <ログ出力先ディレクトリ>/access <ファイルサイズ> <ファイル面数>" <フォーマット>
access.nnn
nnnは,ファイル面数を表し,001から「ファイル面数」までの指定値が設定されます。
注1 <ログ出力先ディレクトリ>,<分割時間間隔>,<分割基準時間差分>,<ファイルサイズ>,<ファイル面数>には,指定した値が設定されます。なお,<フォーマット>には,選択したラベル名に対応するログフォーマット,または入力フィールドに設定したログフォーマットが設定されます。
注2 ↓計算式↓は,計算式の答えの小数点以下を切り捨てることを示します。
- リクエストログの設定
-
- トレース
-
リクエストログファイルに,リクエストログとしてトレースを出力するかどうか(httpsd.confファイルのHWSRequestLogTypeディレクティブ)を指定します。デフォルトは「採取する」で,採取対象のトレースは「外部モジュールトレース」,「リクエストトレース」,および「プロキシトレース」です。
「採取する」を選択した場合は,採取するトレース種別を選択します。「採取する」を選択して,採取するトレース種別を選択した場合は,選択したトレース種別に対応するトレースが採取され,リクエストログとしてファイルに出力されます。「採取する」を選択しても,採取するトレース種別を選択していない場合や,「採取しない」を選択した場合は,リクエストログをファイルに出力しません。
選択できるトレース種別を次の表に示します。
表10‒15 選択できるトレース種別 トレース種別
説明
外部モジュールトレース
外部モジュールの各関数の実行時などに採取されるトレースを出力します。
リクエストトレース
次の場合に採取されるトレースを出力します。
-
コネクション確立後(リクエスト処理開始時)
-
レスポンス完了後(リクエスト処理完了時)
-
次のリクエストライン受信完了時(KeepAlive接続の場合だけ)
プロキシトレース
リバースプロキシを使用している場合,リバースプロキシの処理状況を把握するためのプロキシトレースを出力します。
デバッグ:内部モジュールトレース
内部モジュールの実行時に採取されるトレースに加えて,トレース種別が「外部モジュールトレース」と同等のトレースを出力します。出力量が多いため,実運用では選択しないことをお勧めします。
デバッグ:I/Oフィルタトレース
モジュールが実装している入出力フィルタ関数の実行時に採取されるトレースを出力します。出力量が多いため,実運用では選択しないことをお勧めします。
-
- 出力方式
-
リクエストログをファイルに出力する方式(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を指定します。「変更しない」,「単調増加」,「時間単位での分割」,「ラップアラウンド」からどれか一つを選択します。デフォルトは「時間単位での分割」です。
-
変更しない
httpsd.confファイルを直接編集してHWSRequestLogディレクティブの値を変更した場合に指定します。「変更しない」を選択すると,「設定情報の配布」を行っても,HWSRequestLogディレクティブの設定内容は変更されません。
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単調増加
リクエストログを出力するファイルを単調増加する場合に指定します。「単調増加」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-16の生成規則および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,HWSRequestLogディレクティブの値を再設定します。
-
時間単位での分割
一定時間単位で分割して,リクエストログを複数のファイルに出力する場合に指定します。「時間単位での分割」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-16の生成規則,「分割時間間隔」,「ファイル数」,「分割基準時間差分」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,HWSRequestLogディレクティブの値を再設定します。
-
分割時間間隔(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,一つのログファイルにリクエストログを取得する時間間隔(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を1〜31536000の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「86400秒」です。指定した時間が経過するごとに,新規のファイルにリクエストログを取得します。
-
ファイル数(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,分割して取得するログファイル数の上限値(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を1〜256の整数で指定します。デフォルトは「8」です。分割したログファイル数が指定した値を超えた場合,最も古いログファイルから削除されます。
ログファイルを削除しない場合は,「削除しない」を選択します。
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分割基準時間差分(時間単位での分割)
時間単位で分割する場合に,分割時間間隔の基点となる時刻(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を,GMT(グリニッジ標準時)に対する差分として-1439〜1439の整数で指定します。単位は「分」です。デフォルトは「540分(JST(日本標準時)の0時0分0秒)」です。「0」を指定すると,GMTの1970年1月1日0時0分0秒が分割基準時間となります。
例えば,ローカルタイムのm時0分0秒を基点とする場合,GMTに対するローカルタイムの差がn時間であるときは,次の計算式で求めた値を指定します。
分割基準時間差分=(n-m)×60
-
ラップアラウンド
ファイルサイズ単位で分割して,リクエストログを複数のファイルに出力する場合に指定します。「ラップアラウンド」を選択した場合,「設定情報の配布」を行うと,表10-16の生成規則,「ファイルサイズ」,「ファイル面数」および「ログ出力先ディレクトリ」の値に基づいて,HWSRequestLogディレクティブの値を再設定します。
-
ファイルサイズ(ラップアラウンド)
ファイルサイズで分割する場合に,ログファイルの1ファイルの最大サイズ(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を1〜2097151の整数で指定します。単位は「キロバイト」です。デフォルトは「8192キロバイト」です。リクエストログをログファイルに出力するタイミングで,ファイルサイズが最大サイズを超えている場合は,拡張子が次の面番号のログファイルを空にして,そのファイルに続きを出力します。
-
ファイル面数(ラップアラウンド)
ファイルサイズで分割する場合に,ログファイルの最大面数(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を1〜256の整数で指定します。デフォルトは「5面」です。リクエストログは,拡張子が001からファイル面数の指定値までのログファイルに出力されます。ログファイルは,拡張子が001(面番号)のファイルから順に使用されます。一つのログファイルのサイズが最大サイズに達すると,拡張子が次の面番号のログファイルに,リクエストログは出力されます。最大サイズに達したログファイルの拡張子が「ファイル面数」と同じ値の場合は,拡張子が001のログファイル(hwsrequest.001)を空にして,そのファイルにリクエストログを出力します。以降,面番号の順にログファイルを空にしながら,リクエストログを出力します。
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- ログ出力先ディレクトリ
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リクエストログの出力先ディレクトリ(httpsd.confファイルのHWSRequestLogディレクティブ)を相対パスまたは絶対パスで指定します。デフォルトは「logs」です。
相対パスで指定する場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」以下のディレクトリを指定します。指定を省略した場合は,「<HTTP Serverインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理サーバ名>」ディレクトリが仮定されます。
出力方式で「変更しない」以外を選択した場合には,httpsd.confファイルを直接編集してHWSRequestLogディレクティブの値を変更しても,「設定情報の配布」を行うとHWSRequestLogディレクティブの値が再設定されます。出力方式ごとのリクエストログのディレクティブ値(HWSRequestLog)の生成規則を次の表に示します。
表10‒16 リクエストログのディレクティブ値(HWSRequestLog)の生成規則 出力方式
ディレクティブ値
ファイル名
単調増加
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Windowsの場合
<ログ出力先ディレクトリ>/hwsrequest.log
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UNIXの場合
<ログ出力先ディレクトリ>/hwsrequest_log
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Windowsの場合
hwsrequest.log
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UNIXの場合
hwsrequest_log
時間単位での分割
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Windowsの場合
"|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs.exe\" \"<ログ出力先ディレクトリ>/hwsrequest\" <分割時間間隔> -fnum <ファイル数> -diff <分割基準時間差分>\""
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UNIXの場合
"|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs <ログ出力先ディレクトリ>/hwsrequest <分割時間間隔> -fnum <ファイル数> -diff <分割基準時間差分>"
hwsrequest.mmmmmmmmmm
mmmmmmmmmmは,ログ取得開始時刻を表し,次の計算式で求めた値が設定されます。
↓GMTの1970年1月1日0時0分0秒を基点としたログ出力時間の通算秒数/「分割時間間隔」の指定値↓×「分割時間間隔」の指定値
ラップアラウンド
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Windowsの場合
"|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs2.exe\" \"<ログ出力先ディレクトリ>/hwrequest\" <ファイルサイズ> <ファイル面数>\""
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UNIXの場合
"|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs2 <ログ出力先ディレクトリ>/hwsrequest <ファイルサイズ> <ファイル面数>"
hwsrequest.nnn
nnnは,ファイル面数を表し,001から「ファイル面数」までの指定値が設定されます。
注1 <ログ出力先ディレクトリ>,<分割時間間隔>,<分割基準時間差分>,<ファイルサイズ>,<ファイル面数>には,指定した値が設定されます。
注2 ↓計算式↓は,計算式の答えの小数点以下を切り捨てることを示します。
- オプション
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- ログの時刻・時間のミリ秒表示
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エラーログ,アクセスログおよびリクエストログに出力する時刻ならびに時間にミリ秒単位を使用するかどうか(httpsd.confファイルのHWSLogTimeVerboseディレクティブ)を選択します。デフォルトは「する」です。
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する
エラーログ,アクセスログおよびリクエストログに出力する時刻ならびに時間には,ミリ秒単位を使用します。
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しない
エラーログ,アクセスログおよびリクエストログに出力する時刻ならびに時間には,秒単位を使用します。
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- 追加ディレクティブ
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[項目ごとに設定します。]を選択した場合に,画面項目以外を指定したいときに,httpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)のディレクティブを直接指定します。マルチバイト文字は使用できません。指定できるディレクティブについては,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。また,PidFileディレクティブは追加ディレクティブに指定しないようにしてください。指定した場合,論理Webサーバの動作が保証されません。
httpsd.confファイルを直接編集してディレクティブを指定してください。
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PidFile
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Port
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Listen
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ServerRoot
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HWSTraceIdFile
なお,ここに指定した内容は,Management Serverによって生成されるファイルに出力されます。また,httpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)の最後には,次のIncludeディレクティブがManagement Serverによって追加されます。
Include <HTTP Serverのインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理Webサーバの実サーバ名>/conf/httpsd_manager.conf
複数指定できないディレクティブを指定した場合も上記ファイルに追加されます。
httpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)とhttpsd_manager.confの内容を確認し,追加したディレクティブが重複していて重複指定できないディレクティブがある場合は,Webサーバ用定義を変更して該当ディレクティブを削除してください。複数指定できないディレクティブについては,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。
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- 設定ファイルの内容を直接設定します。
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[Webサーバの設定]画面の設定方法として,設定ファイルの内容を直接指定する方法を選択します。[設定ファイルの内容]にhttpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)を直接指定できます。設定情報の配布を実行すると,[設定ファイルの内容]に指定した情報が,そのままhttpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)に反映されます。
- 設定ファイルの内容
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[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択した場合に,httpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)に記述する情報を指定します。[設定ファイルの内容を直接設定します。]を選択した場合は,必ず指定してください。マルチバイト文字は使用できません。指定できるディレクティブについては,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。
- [設定ファイルの参照]ボタン
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[設定ファイルの内容]に,httpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)に指定されている情報を表示します。[設定ファイルの内容]以外に指定した情報をリセットします。
- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。
(5) 注意事項
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Listenディレクティブは,複数のポート番号を割り当てるために定義できますが,運用管理ポータルでは複数のポート番号の割り当てをサポートしていません。
このため,[Webサーバの設定]画面の[ポート番号]で指定したポート番号以外のポート番号を割り当てるためには,httpsd.confファイルを直接編集してListenディレクティブを追加してください。ただし,httpsd.confファイルの運用管理ポータルが設定するディレクティブは,エディタなどで直接追加,削除,更新を行わないでください。設定した情報を各論理サーバに配布すると,運用管理ポータルは,Portディレクティブと同じ値のポート番号が設定されたListenディレクティブだけを編集します。このとき,ユーザが追加したListenディレクティブは,Portディレクティブと異なる値のポート番号が設定されているため,削除されません。
なお,設定した情報を各論理サーバに配布する方法の詳細は,「10.10.1 設定情報の配布」を参照してください。
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論理Webサーバの「ホスト固定」で「する」を選択する場合は,「運用管理ドメインの構成定義」で定義するホストのホスト名にはIPアドレスを指定してください。
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Management Serverを利用してWebサーバの動作確認をする場合に,動作確認用のログを通常のログ(アクセスログ)と別に出力する場合には,[項目ごとに設定します。]を選択して,[追加ディレクティブ]と,[アクセスログの設定]の[フォーマット]を設定します。[追加ディレクティブ]と[アクセスログの設定]の[フォーマット]の設定例を次に示します。ここでは,動作確認用のログをラップアラウンド方式で取得する場合を例にして説明します。ログの出力方式に応じて,CustomLogディレクティブの記述を変更してください。
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[追加ディレクティブ]の設定例
Windowsの場合
SetEnvIf Remote_Addr ^127\.0\.0\.1$ Env_ManagerHealthCheck CustomLog "|\"\"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/sbin/rotatelogs2.exe\" \"<Application Serverのインストールディレクトリ>/httpsd/servers/HWS_<論理Webサーバの実サーバ名>/logs/access_manager\" 8192 5\"" hws_std env=Env_ManagerHealthCheck
UNIXの場合
SetEnvIf Remote_Addr ^127\.0\.0\.1$ Env_ManagerHealthCheck CustomLog "|/opt/hitachi/httpsd/sbin/rotatelogs2 \"/opt/hitachi/httpsd/servers/HWS_<論理Webサーバの実サーバ名>/logs/access_manager\" 8192 5" hws_std env=Env_ManagerHealthCheck
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[アクセスログの設定]の[フォーマット]の設定例
hws_std env=!Env_ManagerHealthCheck
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[設定ファイルの内容]を指定する場合の注意事項を次に示します。
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J2EEサーバとの連携にリダイレクタを使用する場合,[リダイレクタの設定]画面,[マッピングの定義]画面または[ワーカの設定]画面の内容を有効にするときは,[設定ファイルの内容]に,「Include "<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/web/redirector/servers/<論理Webサーバの実サーバ名>/mod_jk.conf"」を追記してください。
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Management Serverは,httpsd.confファイルの最後に記述されたListenディレクティブの値で,Webサーバの動作確認をします。[設定ファイルの内容]にListenディレクティブを複数記述するときには,動作確認で使用する値を最後に記述してください。
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HWSGracefulStopTimeoutディレクティブの設定が必要になる場合があります。マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.8.4 HWSGracefulStopTimeoutディレクティブとManagerの停止監視時間の設定に関する注意点」を参照してください。
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Webサーバのsnapshotログの収集対象を変更するときは,[設定ファイルの内容]ではなく,snapshotログ収集対象定義ファイルで編集してください。なお,デフォルトの収集対象は,<HTTP Serverのインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理Webサーバの実サーバ名>/logsです。snapshotログ収集対象定義ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.2.1 snapshotログ収集対象定義ファイル」を参照してください。
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[設定ファイルの参照]ボタンをクリックして読み込んだ設定ファイルに,次のIncludeディレクティブの指定があると,設定情報の配布時に「ログの表示」タブに警告メッセージ(KEOS19128-W)が出力されます。この場合は,[設定ファイルの内容]の記述から次のIncludeディレクティブを削除してください。
Include <HTTP Serverのインストールディレクトリ>/servers/HWS_<論理Webサーバの実サーバ名>/conf/httpsd_manager.conf
また,必要に応じて,[追加ディレクティブ]に記述していた内容を[設定ファイルの内容]に追加してください。
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複数の論理Webサーバを構築した場合,PidFileディレクティブは各論理Webサーバごとにユニークな値を指定する必要があります。
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