10.5.2 展開ディレクトリ形式のアプリケーション
リロード機能を使用する場合は,アプリケーションの再生成(EARファイル作成)が不要となり,直接クラスファイルを置き換えるだけでよいため,アプリケーションの入れ替えが容易になります。
リロード機能は,展開ディレクトリ形式を使用し,開始状態およびリロードに失敗して停止状態にあるJ2EEアプリケーションに対してだけ実行できます。
リロード機能を実現するには,次の二つの手段があります。
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J2EEサーバが更新を自動的に検知することによるリロード機能
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コマンドの実行によるリロード機能
ここでは,コマンドの実行によるリロード機能について説明します。
リロード機能によって,J2EEアプリケーションに入れ替える手順を次に示します。
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更新するJavaプログラムをコンパイルします。
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リロードコマンドを実行します。
次のリロードコマンドを実行して,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを入れ替えます。
(1) 実行形式
cjreloadapp [サーバ名] -name アプリケーション名 [-t 強制リロード開始までのタイムアウト時間]
(2) 実行例
cjreloadapp MyServer -name App1
cjreloadappコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjreloadapp(アプリケーションのリロード)」を参照してください。
リロード機能の詳細および更新検知によるリロード機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8 J2EEアプリケーションの更新検知とリロード」を参照してください。
(3) 注意事項
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デフォルトの設定(app)では,リロード機能は有効になっています。なお,更新検知によるリロード機能を使用するためには,プロパティ設定ファイル(usrconf.properties)のキーを,次のように設定してください。
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リロード機能の適用範囲の設定
ejbserver.deploy.context.reload_scope=app
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更新検知インターバルの設定
ejbserver.deploy.context.check_interval=1
J2EEアプリケーションの更新検知とリロードの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8.12 J2EEアプリケーションの更新検知とリロードの設定」を参照してください。
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リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションの場合,RARファイルはアーカイブ形式で格納されています。アプリケーションディレクトリ下にあるRARファイルが変更されてもリロードは実行されません。
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cosminexus.xmlを含むアプリケーションにリロード機能を使った場合,cosminexus.xmlの定義情報についてはリロードされません。