8.2 J2EEアプリケーションのエクスポート
次に示すコマンドを実行してJ2EEアプリケーションをエクスポートします。
- 実行形式
cjexportapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -f <EARファイルパス> [-raw|-normal]
- 実行時情報を含める場合
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-normalを指定してください(デフォルト値)。
- 実行時情報を含めない場合
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-rawを指定してください。
- 実行例
cjexportapp MyServer -name account -f C:\home\account.zip
この例の場合は,EARファイルの実行時情報が含まれます。
cjexportappコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjexportapp(J2EEアプリケーションのエクスポート)」を参照してください。
J2EEアプリケーションのエクスポート時の注意事項を,次に示します。
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実行時情報に関する注意事項
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EARのDDに関する注意事項
- ●実行時情報に関する注意事項
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J2EEアプリケーションをエクスポートする場合,次に示すどちらかを選択できます。デフォルトは実行時情報付きファイルの形式(ZIP形式)になります。
- 実行時情報付きファイル(ZIP形式)
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実行時情報を含んだZIP形式のファイルです。なお,実行時情報付きファイルは,アプリケーションサーバ独自のファイルです。
- EAR
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Java 2 Platform, Enterprise Editionで規定されたEARです。実行時情報を含みません。
実行時情報を含んだ形式でエクスポートしたJ2EEアプリケーションには,下位の互換性はありません。J2EEアプリケーションの内容は,変更しないでください。
複数のJ2EEサーバから構成されるシステムで,J2EEサーバ間でJDBCリソースの設定,利用するデータベース,およびJ2EEアプリケーションの実行時プロパティを同じにする場合は,実行時情報付きEARファイルを使用します。このとき一方のJ2EEサーバで作成したJ2EEアプリケーションをエクスポートし,他方のJ2EEサーバ上にインポートさせることを推奨します。
J2EEサーバ上に作成したJ2EEアプリケーションを別のシステムのJ2EEサーバや同じシステムでも実行環境が異なるJ2EEサーバにインポートする場合,またはほかのJ2EEサーバ製品でも使用する場合には,EARファイル形式を使用してJ2EEアプリケーションをエクスポートしてください。
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J2EEサーバに登録されている展開ディレクトリ形式のアプリケーションをエクスポートすると,EARファイルまたは実行時情報付きZIPファイルを生成します。
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アプリケーション開始時にJSP事前コンパイルを実行したアプリケーションをエクスポートすると,エクスポートされたEARファイルにはJSPコンパイル結果が含まれます。JSPコンパイル結果が含まれたEARファイルを,ほかのJ2EEサーバにインポートすると,EARファイルに含まれるJSPファイルのコンパイル結果を使用できます。
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インポートしたJ2EEアプリケーションがcosminexus.xmlを含んでいる場合,cosminexus.xmlを含んだ状態でエクスポートします。cosminexus.xmlを含むアプリケーションのエクスポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「16.3.6 cosminexus.xmlを含むアプリケーションの運用」を参照してください。
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- ●EARのDDに関する注意事項
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EARのDDのバージョンは,J2EEアプリケーションのバージョンによって,1.4以降になります。
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EARに含まれるEJB-JARのDDのバージョンは,EJB-JARのバージョンによって,2.0以降になります。
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EARに含まれるWARのDDのバージョンは,WARのバージョンによって,2.3以降になります。
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EARに含まれる各種コンポーネントのDDはUTF-8エンコーディングになります。
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