付録B.1 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
ここでは,タイムアウトの設定で使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。
(1) Webサーバ側で設定するクライアントからのリクエスト受信,およびクライアントへのデータ送信のタイムアウト
Webサーバ連携の場合は,Webサーバ単位に設定します。インプロセスHTTPサーバの場合は,J2EEサーバ単位に設定します。
使用するWebサーバ |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
Webサーバ連携 |
運用管理ポータル(HTTP Serverの場合) |
[Webサーバの設定]画面の「項目ごとに設定します。」の「追加ディレクティブ」のTimeoutディレクティブ |
[Webサーバの設定]画面の「設定ファイルの内容を直接設定します。」の「設定ファイルの内容」のTimeoutディレクティブ |
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ファイル編集※ |
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インプロセスHTTPサーバ |
運用管理ポータル |
[通信・スレッド制御に関する設定]画面の「Webクライアントとの接続設定」の「通信タイムアウト」の「リクエスト受信」 |
[通信・スレッド制御に関する設定]画面の「Webクライアントとの接続設定」の[通信タイムアウト]の[リクエスト送信] |
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ファイル編集 |
usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.receive_timeoutキー |
|
usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.send_timeoutキー |
(2) リダイレクタ側で設定するWebコンテナへのデータ送信のタイムアウト
リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタについて,次の表に示します。なお,これらのチューニングパラメタは,Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
Webサーバの種類 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
HTTP Server |
運用管理ポータル |
[リダイレクタの設定]画面の「オプション」の「リクエスト送信コネクション確立タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
mod_jk.confのJkConnectTimeoutパラメタ |
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Microsoft IIS |
ファイル編集 |
isapi_redirect.confのconnect_timeoutキー |
HTTP Server |
運用管理ポータル |
[リダイレクタの設定]画面の「オプション」の「リクエスト送信タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
mod_jk.confのJkSendTimeoutパラメタ |
|
Microsoft IIS |
ファイル編集 |
isapi_redirect.confのsend_timeoutキー |
(3) リダイレクタ側で設定するWebコンテナからのデータ受信のタイムアウト
リダイレクタのワーカ定義単位で設定します。リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタの設定方法と設定個所を次の表に示します。
設定方法 |
設定個所 |
---|---|
運用管理ポータル |
[ワーカの設定]画面の「リダイレクタで再利用するワーカとのコネクション数の定義」の「通信タイムアウト」 |
ファイル編集 |
workers.propertiesのworker.<ワーカ名>.receive_timeoutキー |
Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
(4) Webコンテナ側で設定するリダイレクタからのデータ受信のタイムアウト
J2EEサーバ単位で設定します。Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。
設定方法 |
設定個所 |
---|---|
運用管理ポータル |
[Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.receive_timeoutキー |
Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
(5) Webコンテナ側で設定するリダイレクタへのデータ受信のタイムアウト
J2EEサーバ単位で設定します。Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。
設定方法 |
設定個所 |
---|---|
運用管理ポータル |
[Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「レスポンス送信タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.send_timeoutキー |
Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
(6) EJBクライアント側で設定するEnterprise Beanのリモート呼び出し(RMI-IIOP通信)とJNDIによるネーミングサービス呼び出しのタイムアウト
J2EEサーバ単位,EJBクライアントアプリケーション単位またはAPIによる呼び出し単位に設定します。
EJBクライアント側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(RMI-IIOP通信によるリモート呼び出し)を次の表に示します。
単位 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ単位 |
運用管理ポータル |
[EJBコンテナの設定]画面の「サーバとの接続」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
usrconf.propertiesのejbserver.rmi.request.timeoutキー |
EJBクライアントアプリケーション単位の設定,およびAPI単位の設定については,推奨手順の場合と違いがありません。
EJBクライアント側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(ネーミングサービス呼び出し)を次の表に示します。
単位 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ単位 |
運用管理ポータル |
[ネーミングの設定]画面の「利用するネーミングサービスの設定」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
usrconf.propertiesのejbserver.jndi.request.timeoutキー |
EJBクライアントアプリケーション単位の設定については,推奨手順の場合と違いがありません。
(7) EJBクライアント側で設定するCTMからEnterprise Bean呼び出しのタイムアウト
J2EEサーバ単位,EJBクライアントアプリケーション単位またはAPIによる呼び出し単位に設定します。
なお,このタイムアウトの設定値には,「付録B.1(6) EJBクライアント側で設定するEnterprise Beanのリモート呼び出し(RMI-IIOP通信)とJNDIによるネーミングサービス呼び出しのタイムアウト」で指定した設定値と同じ値が引き継がれます。
(8) EJBコンテナ側で設定するデータベースのトランザクションタイムアウト(DB Connectorを使用した場合)
J2EEサーバ単位,Enterprise Bean,インタフェース,メソッド単位(CMTの場合),またはAPIによる呼び出し単位(BMTの場合)に設定します。
トランザクションタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。
単位 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ単位 |
運用管理ポータル |
[トランザクションの設定]画面の「トランザクションに関する設定 」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 |
usrconf.propertiesのejbserver.jta.TransactionManager.defaultTimeOutキー |
(9) データベースのタイムアウト
データベースのタイムアウトを設定するチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。