Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


14.3 性能解析トレースファイルの出力情報(性能解析トレースの場合)

性能解析トレースでは,各機能レイヤのトレース情報を収集します。

各機能レイヤが出力する情報のうち,V9互換モードと推奨モードで差異がある項目を次の表に示します。

表14‒2 性能解析トレースファイルに出力する情報(性能解析トレースの場合)

トレース情報のヘッダ

説明

値の範囲

Thread

トレース情報を取得したプロセス内スレッドのスレッドID,およびスレッドのハッシュ値※1

スレッドID:20けた以内の10進数が出力されます。

ハッシュ値:10けた以内の10進数が出力されます。

ProcessName

プロセス名。

32文字以内のプロセスを表す文字列※2が出力されます。

OPT※3

取得ポイントごとの付加情報。

514文字以内の16進数値文字列が出力されます。

注※1

CTMおよびリダイレクタで取得したトレース情報には,スレッドのハッシュ値は出力されない場合があります。

注※2

リダイレクタの場合,プロセス名称は次のように決定されます。

  • リダイレクタの場合

    WebサーバとしてHTTP Serverを使用している場合は,"RD-{Webサーバ待ち受けポート番号}"がプロセス名称となります。Microsoft IISを使用している場合は,"Redirector"がプロセス名称となります。

注※3

機能レイヤによっては,「OPT」に入り口時刻が出力されるトレース取得ポイントがあります。入り口時刻とは,そのトレース取得ポイントのトレースに対応する入り口トレースが出力された時間を示します。例えば,リダイレクタのトレース取得ポイントの場合,WebサーバへのHTTPレスポンスボディ情報の送信完了時(0x8104)のトレース取得ポイントで出力される入り口時刻は,WebコンテナからのHTTPレスポンスボディ情報の送信開始時(0x8004)の時刻になります。

なお,入り口時刻は,「1970年1月1日00:00:00」からの通算時間が16バイトの値で出力されます。前半の8バイトの値は秒単位を,後半の8バイトの値はマイクロ秒単位を示します。ただし,リダイレクタの性能解析トレースの場合は,後半の8バイトはミリ秒単位を示します。