8.9.5 Session Beanの非同期呼び出しの場合
Session Beanの非同期呼び出し時のトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
非同期呼び出しでは,同じスレッドで出力されるイベントIDの出力順序は保証されますが,異なるスレッドで出力されるイベントIDの出力順序は保証されません。このため,次のことが発生する場合があります。
-
イベントIDの出力順序がここで説明する順序とは異なることがあります。
-
ほかの機能のイベントIDの間に,非同期呼び出しのイベントIDが出力されることがあります。
- 〈この項の構成〉
-
(1) ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しする場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x8472 |
1 |
EJBコンテナがリクエストを受信した直後(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x8473 |
2 |
EJBコンテナがレスポンスを送信する直前(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x84C0 |
3 |
EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドをコールバックする直前 |
A |
0x84D6 |
4 |
EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドを開始する直前(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x8409 |
5 |
EJBコンテナがEJBのビジネスメソッドをコールバックする直前 |
B |
0x840A |
6 |
EJBのビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 |
B |
0x84D7 |
7 |
EJBの非同期のビジネスメソッドが終了した直後(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x84C1 |
8 |
EJBの非同期のビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 |
A |
ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x8472 |
A |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
− |
2 |
0x8473 |
A |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
|
3 |
0x84C0 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
非同期メソッド呼び出し元のルートアプリケーション情報 |
4 |
0x84D6 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
− |
5 |
0x8409 |
B |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
− |
6 |
0x840A |
B |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
|
7 |
0x84D7 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
|
8 |
0x84C1 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
|
注※ 図8-31中の番号と対応しています。
(2) リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しする場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x8470 |
1 |
EJBコンテナがリクエストを受信した直後(リモート呼び出しの場合) |
A |
0x8471 |
2 |
EJBコンテナがレスポンスを送信する直前(リモート呼び出しの場合) |
A |
0x84C0 |
3 |
EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドをコールバックする直前 |
A |
0x84D8 |
4 |
EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドを開始する直前(リモート呼び出しの場合) |
A |
0x8409 |
5 |
EJBコンテナがEJBのビジネスメソッドをコールバックする直前 |
B |
0x840A |
6 |
EJBのビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 |
B |
0x84D9 |
7 |
EJBの非同期のビジネスメソッドが終了した直後(リモート呼び出しの場合) |
A |
0x84C1 |
8 |
EJBの非同期のビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 |
A |
リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x8470 |
A |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
− |
2 |
0x8471 |
A |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
|
3 |
0x84C0 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
非同期メソッド呼び出し元のルートアプリケーション情報 |
4 |
0x84D8 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
− |
5 |
0x8409 |
B |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
− |
6 |
0x840A |
B |
Bean名 |
メソッド名,引数の数 |
|
7 |
0x84D9 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
|
8 |
0x84C1 |
A |
コールバック対象Beanのクラス名 |
メソッド名,引数の数 |
|
注※ 図8-32中の番号と対応しています。
(3) ローカルクライアントからgetを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84C2 |
1 |
Future.get()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C3 |
2 |
Future.get()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C4 |
1 |
Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C5 |
2 |
Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
ローカルクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
ローカルクライアントからgetを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84C2 |
B |
− |
− |
− |
2 |
0x84C3 |
B |
− |
− |
|
1 |
0x84C4 |
B |
− |
− |
メソッド名,引数情報 |
2 |
0x84C5 |
B |
− |
− |
|
注※ 図8-33中の番号と対応しています。
(4) リモートクライアントからgetを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84C6 |
1 |
Future.get()処理開始(リモート呼び出しの場合) |
B |
0x84C2 |
2 |
Future.get()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C3 |
3 |
Future.get()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C7 |
4 |
Future.get()処理終了(リモート呼び出しの場合) |
B |
0x84C8 |
1 |
Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理開始(リモート呼び出しの場合) |
B |
0x84C4 |
2 |
Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C5 |
3 |
Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84C9 |
4 |
Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理終了(リモート呼び出しの場合) |
B |
リモートクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
リモートクライアントからgetを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84C6 |
B |
− |
− |
− |
2 |
0x84C2 |
B |
− |
− |
− |
3 |
0x84C3 |
B |
− |
− |
|
4 |
0x84C7 |
B |
− |
− |
|
1 |
0x84C8 |
B |
− |
− |
メソッド名,引数情報 |
2 |
0x84C4 |
B |
− |
− |
メソッド名,引数情報 |
3 |
0x84C5 |
B |
− |
− |
|
4 |
0x84C9 |
B |
− |
− |
|
注※ 図8-34中の番号と対応しています。
(5) ローカルクライアントからisDoneを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84CA |
1 |
Future.isDone()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84CB |
2 |
Future.isDone()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84CA |
B |
− |
− |
− |
2 |
0x84CB |
B |
− |
− |
isDone()の戻り値 |
注※ 図8-35中の番号と対応しています。
- 注
-
このメソッドの実行では,例外は発生しません。したがって,異常な状態を示すログは生成されません。
(6) リモートクライアントからisDoneを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84CE |
1 |
Future.isDone()処理開始(リモート呼び出しの場合) |
B |
0x84CA |
2 |
Future.isDone()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84CB |
3 |
Future.isDone()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84CF |
4 |
Future.isDone()処理終了(リモート呼び出しの場合) |
B |
リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84CE |
B |
− |
− |
− |
2 |
0x84CA |
B |
− |
− |
− |
3 |
0x84CB |
B |
− |
− |
isDone()の戻り値 |
4 |
0x84CF |
B |
− |
− |
|
注※ 図8-36中の番号と対応しています。
(7) ローカルクライアントからisCancelledを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84CC |
1 |
Future.isCancelled()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84CD |
2 |
Future.isCancelled()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84CC |
B |
− |
− |
− |
2 |
0x84CD |
B |
− |
− |
isCancelled()の戻り値 |
注※ 図8-37中の番号と対応しています。
- 注
-
このメソッドの実行では,例外は発生しません。したがって,異常な状態を示すログは生成されません。
(8) リモートクライアントからisCancelledを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84D0 |
1 |
Future.isCancelled()処理開始(リモート呼び出しの場合) |
B |
0x84CC |
2 |
Future.isCancelled()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84CD |
3 |
Future.isCancelled()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
B |
0x84D1 |
4 |
Future.isCancelled()処理終了(リモート呼び出しの場合) |
B |
リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84D0 |
B |
− |
− |
− |
2 |
0x84CC |
B |
− |
− |
− |
3 |
0x84CD |
B |
− |
− |
isCancelled()の戻り値 |
4 |
0x84D1 |
B |
− |
− |
|
注※ 図8-38中の番号と対応しています。
(9) ローカルクライアントからcancelを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84D2 |
1 |
Future.cancel()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x84D3 |
2 |
Future.cancel()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
A |
ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84D2 |
A |
− |
− |
メソッド名,引数情報 |
2 |
0x84D3 |
A |
− |
− |
cancel()の戻り値 |
注※ 図8-39中の番号と対応しています。
- 注
-
このメソッドの実行では,例外は発生しません。したがって,異常な状態を示すログは生成されません。
(10) リモートクライアントからcancelを呼び出す場合
(a) トレース取得ポイントとPRFトレース
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x84D4 |
1 |
Future.cancel()処理開始(リモート呼び出しの場合) |
A |
0x84D2 |
2 |
Future.cancel()処理開始(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x84D3 |
3 |
Future.cancel()処理終了(ローカル呼び出しの場合) |
A |
0x84D5 |
4 |
Future.cancel()処理終了(リモート呼び出しの場合) |
A |
リモートクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
(b) 取得できるトレース情報
リモートクライアントからcancelを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
図中の番号※ |
イベントID |
レベル |
取得できる情報 |
||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 |
オペレーション名 |
オプション |
|||
1 |
0x84D4 |
A |
− |
− |
メソッド名,引数情報 |
2 |
0x84D2 |
A |
− |
− |
メソッド名,引数情報 |
3 |
0x84D3 |
A |
− |
− |
cancel()の戻り値 |
4 |
0x84D5 |
A |
− |
− |
|
注※ 図8-40中の番号と対応しています。