13.4.3 監視するログファイルの設定
JP1/Baseのログファイルトラップを使用して監視できる,アプリケーションサーバのログファイルについて説明します。JP1/Baseのログファイルトラップでは,アプリケーションサーバのログファイルに出力される情報をJP1イベントに変換します。JP1/Baseのログファイルトラップの設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
アプリケーションサーバが出力するログのうち,JP1イベントに変換できるログファイルと,そのファイルの内容を次の表に示します。
プロセス |
ログ出力先およびログファイル名※1 |
ファイル形式※2 |
改行コード |
説明 |
---|---|---|---|---|
J2EEサーバ |
|
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
J2EEサーバの稼働ログ |
|
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの稼働ログ |
|
|
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
サーバ管理コマンドの稼働ログ |
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PRF |
|
− |
− |
OSのログ |
Management Server※7 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>※6\mngsvr.exe.[n].log |
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
Management Serverサービス(mngsvrコマンド)のログ(Windowsだけ) |
|
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
Management Serverのログ |
|
運用管理エージェント※8 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>※6\adminagentsv.exe.[n].log |
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
運用管理エージェントサービス(adminagentsvコマンド)のログ(Windowsだけ) |
|
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
運用管理エージェントのログ |
|
CTM |
|
− |
− |
OSのログ |
ネーミングサービス |
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
ネーミングサービスのメッセージログ (ネーミングサービスをインプロセスで起動した場合) |
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
ネーミングサービスのメッセージログ (ネーミングサービスをアウトプロセスで起動した場合) |
|
CORBAクライアントアプリケーション |
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
CORBAクライアントアプリケーションのメッセージログ |
JavaVM |
|
WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
JavaVMの保守情報およびGCのログ |
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WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
明示管理ヒープ機能のイベントログ |
|
CJMSプロバイダ |
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WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
CJMSPブローカーのメッセージログ |
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
CJMSPブローカーのエラーログ |
|
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
サーバ管理コマンド(cjmsicmd)のメッセージログ |
|
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
サーバ管理コマンド(cjmsicmd)のエラーログ |
|
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
CJMSPリソースアダプタのメッセージログ |
|
|
WRAP1 新規出現タイプ |
CR+LF |
CJMSPリソースアダプタのエラーログ |
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Management Serverおよび運用管理エージェント※7※8 |
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WRAP2 新規出現タイプ |
CR+LF |
Management Serverと運用管理エージェントの統合メッセージログ |
(凡例)−:なし
- 注※1
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。
また,[nn]の部分には,01〜99の通し番号が付きます。
- 注※2
-
読み込むログファイルのレコード形式です。
-
WRAP1:ラップラウンドファイル(ラップラウンドして,再び先頭からデータを上書きするファイル)
-
WRAP2:ラップラウンドファイル(ラップラウンドするとき,データを削除して再び先頭からデータを書き込むファイル)
-
HTRACE:マルチプロセス対応トレースファイル(複数のプロセスが一組のトレースファイルを共有し,メモリマップドファイルを使用した固定サイズのファイル)。ログファイルへの書き込み方法はWRAP1と同じです。
-
新規出現タイプ:ログファイルが通番に従い出現します。通番は[1]から始まり,順に[2],[3]…とファイルが作成されます。なお,一度出現すれば,ファイル自体は削除されません。
-
全ファイル既出タイプ:定義したログファイル面数分のファイルがすべて作成されているタイプです。
- 注※3
-
<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値をOSごとに次に示します。
Windowsの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs
UNIXの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs
- 注※4
-
ログファイルの出力先は,サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルのusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のejbserver.log.directoryキーで変更できます。
- 注※5
-
<VBROKER_ADMディレクトリ(vbroker_adm)>は,環境変数VBROKER_ADMに指定したディレクトリを指します。
- 注※6
-
<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値をOSごとに次に示します。
Windowsの場合:\opt\Cosminexus\manager\logです。
UNIXの場合:/opt/Cosminexus/manager/logです。
- 注※7
-
Management Serverのログ,または統合メッセージログのどちらか一方を監視するようにしてください。
- 注※8
-
運用管理エージェントのログ,または統合メッセージログのどちらか一方を監視するようにしてください。