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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


10.2 CTMの稼働統計情報の概要

CTMが提供するCTMデーモンやCTMレギュレータなどのプロセス群では,リクエストを処理する過程で稼働統計情報をバッファに出力します。

このバッファの情報は,CTM単位にホスト上のファイル(稼働統計情報ファイル)に一定間隔で出力されます。バイナリ形式の稼働統計情報ファイルから,CSV形式などのテキストファイル(稼働統計出力ファイル)に変換したファイルを使用して,CTMの処理性能を解析します。

CTMでは,CTMでリクエストを受け付けてからJ2EEサーバにリクエストを送信するまで,およびその処理結果がCTMに返却されるまでの一連の処理の過程で稼働統計情報を出力します。稼働統計情報を基に,CTMが提供するプロセス群の性能処理性能を解析したり,稼働状態を確認したりしてシステムの安定化を図ることができます。

CTMの稼働統計情報の収集の概要を次の図に示します。

図10‒1 CTMの稼働統計情報の収集の概要

[図データ]

性能に関する処理のCTMの稼働統計情報は,CTMが提供するプロセス群によって,CTM単位に,ホスト上のファイル(稼働統計情報ファイル)に出力されます。

Management Serverを利用して運用している場合,各ホストに出力された稼働統計情報ファイルの内容は,Management Serverのコマンドによって,運用管理サーバに一括収集できます。なお,CTMが出力した稼働統計情報ファイルは,バイナリ形式のファイルです。Management Serverでは,運用管理エージェントに指示を出し,稼働統計情報ファイルをテキスト(CSV)形式のファイルに編集して,それを圧縮したものを収集します。テキスト形式に編集した稼働統計情報ファイルを稼働統計出力ファイルといいます。

運用管理者は,収集した稼働統計出力ファイルを基に,運用管理ドメイン内のCTMに関する性能解析およびボトルネックの分析ができるようになります。

なお,Management Serverで収集できるのは,運用管理ドメイン内のホストで出力された稼働統計情報ファイルです。

以降で,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,CTMの稼働統計情報を収集する方法について説明します。また,収集した情報を確認する方法についても説明します。

次の単位でCTMの稼働統計情報を収集できます。

なお,CTMは,構成ソフトウェアにComponent Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」の「2.2.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。

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