4.2 リソース枯渇監視機能の概要
この節では,J2EEサーバのリソースの使用率または使用数の推移を基に,リソース枯渇を監視する方法について説明します。
リソース枯渇監視機能で監視できるリソースは全部で7種類あります。すべてのリソースを監視することもできますが,監視するリソースを選択することもできます。リソース枯渇監視機能では,監視するリソースや,各リソースのしきい値などを設定します。なお,リソース枯渇監視で対象となるのは,J2EEサーバ,またはバッチサーバのリソースです。
J2EEサーバ,またはバッチサーバのリソース枯渇を監視する設定にしている場合,監視対象のリソースについての情報が,一定間隔でファイルに出力されます。この情報をリソース枯渇監視情報といいます。リソース枯渇監視情報は,監視するリソースの種類ごとに出力するかどうかを選択できます。なお,リソース枯渇監視情報を出力したファイルを,リソース枯渇監視ログファイルといいます。
リソース枯渇監視情報を利用すると,リソースの使用率または使用数の変化のしかたを確認できます。また,この情報は,リソースの使用率または使用数がしきい値を超えた場合に,その原因を調査するためにも使用できます。
リソースの使用率または使用数が設定したしきい値を超えた場合,アラートが発生します。Management Serverを使用している場合,アラートが発生すると,メッセージを出力し,Management Serverに対してイベントを通知できます。このイベントを,Managementイベントといいます。また,Management Server側では,Managementイベントが通知されたときの動作を定義しておくことで,Managementイベントが発生すると自動的にアクションを実行できるようになります。このアクションを,Managementアクションといいます。リソース枯渇監視機能とManagementイベントを組み合わせて使用することによって,リソースを効率良く確実に監視できます。ManagementイベントとManagementアクションの詳細については,「9.3 Managementアクションの実行制御とは」を参照してください。
Managementイベントによる処理の自動実行の設定の詳細については,「9.4 Managementイベントによる処理の自動実行の設定」を参照してください。
リソース枯渇監視ログファイルの出力先については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「4.3.1 Component Containerのログの取得」を参照してください。
リソース枯渇監視の設定については,「4.3.3 実行環境での設定」を参照してください。
- 参考
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リソース枯渇監視では,スレッドダンプの出力先のファイルを確認します。スレッドダンプ出力先(デフォルトは,<作業ディレクトリ>/ejb/<J2EEサーバ名>)に多数のファイルがある場合,チェック処理にシステムリソース(CPUなど)を多く消費します。