3.4.1 しきい値を設定できる監視対象
しきい値を設定できる稼働情報の監視対象を次に示します。
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FullGCの回数を監視します。FullGCが頻発する異常状態を検知できます。しきい値には,FullGCの回数を設定します。
J2EEアプリケーションの実行環境およびバッチアプリケーションの実行環境で監視できます。
Managementイベントとして通知するメッセージIDは,KDJE53850-Wです。
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Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数を監視します。Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数がリクエストキューサイズを超える前に,リクエストキューの空きが少なくなったことを検知できます。しきい値には,Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の実行待ちリクエストキューサイズに対するWebコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数の割合を設定します。
J2EEアプリケーションの実行環境で監視できます。
Managementイベントとして通知するメッセージIDは,KDJE53862-W(上限しきい値),KDJE53863-I(下限しきい値)です。
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Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数を監視します。Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数がリクエストキューサイズを超える前に,リクエストキューの空きが少なくなったことを検知できます。しきい値には,Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の実行待ちリクエストキューサイズに対するWebコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の割合を設定します。
J2EEアプリケーションの実行環境で監視できます。
Managementイベントとして通知するメッセージIDは,KDJE53864-W(上限しきい値),KDJE53865-I(下限しきい値)です。
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Webアプリケーション単位の全体実行待ちリクエスト数を監視します。Webアプリケーション単位の全体実行待ちリクエスト数がリクエストキューサイズを超える前に,リクエストキューの空きが少なくなったことを検知できます。しきい値には,Webアプリケーション単位の全体実行待ちリクエスト数の実行待ちリクエストキューサイズに対するWebアプリケーション単位の全体実行待ちリクエスト数の割合を設定します。
J2EEアプリケーションの実行環境で監視できます。
Managementイベントとして通知するメッセージIDは,KDJE53866-W(上限しきい値),KDJE53867-I(下限しきい値)です。
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Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数を監視します。Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数がリクエストキューサイズを超える前に,リクエストキューの空きが少なくなったことを検知できます。しきい値には,Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数の実行待ちリクエストキューサイズに対するWebアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数の割合を設定します。
J2EEアプリケーションの実行環境で監視できます。
Managementイベントとして通知するメッセージIDは,KDJE53868-W(上限しきい値),KDJE53869-I(下限しきい値)です。
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URLグループ単位の実行待ちリクエストキューにあるリクエスト数を監視します。URLグループ単位の実行待ちリクエスト数がリクエストキューサイズを超える前に,リクエストキューの空きが少なくなったことを検知できます。しきい値には,URLグループ単位の実行待ちリクエストキューサイズに対するURLグループ単位の実行待ちリクエスト数の割合を設定します。
J2EEアプリケーションの実行環境で監視できます。
Managementイベントとして通知するメッセージIDは,KDJE53860-W(上限しきい値),KDJE53861-I(下限しきい値)です。
なお,Webコンテナのデフォルトの実行待ちキュー,およびWebアプリケーション単位の実行待ちキューにあるリクエスト数に対して,しきい値を設定して監視する場合は,リソース枯渇監視機能を使用してください。リソース枯渇監視機能については,「4.3 リソース枯渇監視機能とリソース枯渇監視情報の出力」を参照してください。