2.6.1 システムの起動
通常の運用では,運用管理エージェントとManagement Serverは自動起動する方法をお勧めします。運用管理エージェントとManagement Serverに自動起動を設定すると,運用管理エージェントの起動からManagement Serverの起動までの一連の操作を,ホスト起動と同時に処理できるようになります。自動起動の設定方法については,「2.6.3 自動起動の設定」を参照してください。
プログラムやサーバの起動手順を次に示します。
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運用管理エージェントの起動
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Management Serverの起動
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システムの起動
プログラムやサーバの起動方法を次に示します。
(1) 運用管理エージェントの起動
手動起動する場合は,アプリケーションサーバのホストごとに,adminagentctlコマンドを使用して運用管理エージェントを起動します。
コマンドの処理と運用管理エージェントの起動処理の状態は,同期させることをお勧めします。この場合,コマンド実行時に同期実行オプション(-syncオプション)を指定します。このオプションを指定すると,コマンドの処理が終了した時点で運用管理エージェントは稼働状態となります。また,同期実行時には,コマンドを実行してから運用管理エージェントが稼働状態となるまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を,-timeoutオプションで指定できます。
起動方法を,OSごとに示します。
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin\adminagentctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間>
- 参考
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Windowsの場合はサービスからも起動できます。
UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間>
- 参考
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UNIXの場合,adminagentctlコマンドで-daemonオプションを指定,またはdaemonコマンドを使用すると,運用管理エージェントをデーモンプロセスとして起動できます。daemonコマンドを使用した場合,コマンドの処理と運用管理エージェントの起動処理の状態は同期できません。
(2) Management Serverの起動
手動起動する場合は,Management Serverをセットアップしたホストで,mngsvrctlコマンドに,引数「start」を指定してManagement Serverを起動します。
- 注意事項
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名前解決のできないホスト名または存在しないIPアドレスを指定してホストを定義した場合,Management Serverの起動に時間が掛かることがあります。
コマンドの処理とManagement Serverの起動処理の状態は,同期させることをお勧めします。この場合,コマンド実行時に同期実行オプション(-syncオプション)を指定します。このオプションを指定すると,コマンドの処理が終了した時点でManagement Serverは稼働状態となります。また,同期実行時には,コマンドを実行してからManagement Serverが稼働状態となるまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を,-timeoutオプションで指定できます。
起動方法を,OSごとに示します。
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin\mngsvrctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間>
- 参考
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Windowsの場合はサービスからも起動できます。
UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間>
- 参考
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UNIXの場合,mngsvrctlコマンドで-daemonオプションを指定,またはdaemonコマンドを使用すると,Management Serverをデーモンプロセスとして起動できます。daemonコマンドを使用した場合,コマンドの処理とManagement Serverの起動処理の状態は同期できません。
(3) システムの起動
Smart Composer機能のコマンドで,Webシステムまたはサービスユニット単位に一括起動します。Webシステム単位で起動すると,Webシステム内にあるすべてのサービスユニット中の全論理サーバを起動します。
- 参考
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論理サーバの起動順序は,デフォルトの設定を使用することをお勧めします。なお,論理サーバの起動順序は,簡易構築定義ファイルで各論理サーバの<configuration>タグ内にmstartup.noパラメタで設定できます。