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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


9.2.5 リファレンス解決とLookup名称の指定方法

ここではリファレンス解決とLookup名称の指定方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) クライアントがEJBアプリケーションを呼び出すためのリファレンス解決

クライアント種別ごとに,EJBアプリケーションを呼び出すためのリファレンス解決を次の表に示します。

表9‒4 EJBアプリケーションのリファレンス解決

クライアント

リファレンス解決

CORBA Naming Service

(INS)

OSAgent

IOR

文字列

EJB

×

×

OTM

×

×

ORB

TPBroker

×

TPBroker以外

×

×

(凡例)

○:サポート

×:未サポート

(2) Lookup名称の指定方法

OTMクライアントの場合

OTMクライアントでは,TSCユーザプロキシを生成するコンストラクタの引数に,EJBのLookup(登録)名称をTSCアクセプタ名称として指定します。なお,TSCアクセプタ名称は省略できません。また,接続形態は,TSCレギュレータ経由接続を選択してください。

EJBアプリケーションのLookup名称が「AAA/a1」の例

<C++>
Converter_TSCprxy(TSCClient_ptr _tsc_client, "AAA/a1");
<Java>
Converter_TSCprxy(TSCClient _tsc_client, new String("AAA/a1"));

なお,アプリケーションの作成手順は,「9.3.1 OTMアプリケーションの作成手順」を参照ください。

TPBrokerクライアントの場合

ctmstartgwコマンド,または,ctmregltdコマンドに「-CTMAgent 1」を指定すると,EJBのLookup名称をオブジェクト名称として,OSAgentにCORBAリファレンスを登録します。

そのため,TPBrokerクライアントでは,EJBのLookup名称を_bind()の引数に指定して参照を解決します。

converterサンプルのデフォルトLookup名称の例

<C++>
Converter::_bind("HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/converter/MyConverter");
<Java>
ConverterHelper::_bind(org.omg.CORBA.ORB orb,
      new String("HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/converter/MyConverter"));

なお,アプリケーションの作成手順は,「9.4 ORBクライアントからのEJB呼び出しに関する実装手順」を参照ください。