7.11.1 適用効果があるかの確認
HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能を適用して効果があるかどうかは,スレッドダンプに含まれるExplicitメモリブロック情報を確認することで判定できます。次の条件を満たすExplicitメモリブロックが多数ある場合は,適用効果がありますので,この機能の利用を検討してください。
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Explicitメモリブロック情報の<EM_TYPE>が「R」である。
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<EM_USED>が,次に示すサイズよりも小さいExplicitメモリブロックが多数ある。
- 明示管理ヒープ機能の自動配置機能を利用している場合
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8KB
- 明示管理ヒープ機能の自動配置機能を利用していない場合
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32KB
スレッドダンプでのExplicitメモリブロック情報の出力内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「5.5 JavaVMのスレッドダンプ」を参照してください。
なお,稼働情報によるExplicitヒープ領域のメモリサイズの見積もりについては, この機能を利用するかどうかによる違いはありません。見積もり方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「7.11.4 稼働情報による見積もり」を参照してください。
ただし,稼働情報ファイルの出力内容については,一部違いがあります。違いについては,「7.11.3 HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能利用時の注意事項」を参照してください。